こんにちは。そろそろ本格的な衣替えの季節ですね。洋服を整理するにつれて断捨離をされる方も多いのではないでしょうか。最近は不要な洋服を断捨離し、少なくてもお気に入りのアイテムだけのワードローブにする考え方が広まりつつあります。当ブログでは、フランスの「衣類廃業禁止法」の紹介と、衣類廃棄問題解決のためにファッション面で私たちが出来ることについて私見を書いていきます。

目次

1.  衣料廃棄問題の現状

2. 世界初、フランスの「衣類禁止法」

3. 衣類廃棄禁止法の課題点

4. 私の考えるサステナブルファッションとは

5. まとめ

1    衣料廃棄問題の現状

昨今、衣類の需給バランスは下記のようになっています。

需要量に対して供給量が膨れ上がってしまっている状態です。 なぜこのようなことが起きてしまっているかをいくつか挙げると、

①ファストファッションの台頭
ファッションが主流の世の中になったことによって、流行のものを大量に生産して、短い間に売り切ろうという市場になってしまうことが原因です。こ
のようにサイクルが早いことで、大量の流行遅れの衣類が廃棄されることになってしまいます。

②消費者の好みの多様化
1人1人がファッションで個性を表現するようになったのはとても良いことのように思われますが、衣料廃棄面では多くの種類の洋服があることで、廃量も増えている状況です。

③再流通に消極的
これは特にハイブランドにみられる傾向ですが、値段を下げて売るのはブランドイメージを既存しかねないため、新品の売れ残りを捨ててしまうブランドもたくさんあります。
ところで、このような問題を解決するべくフランスで斬新な法律が施行されたのをご存じでしょうか。

2   世界初、フランスの「衣類禁止法」

衣類廃業禁止法と言われるもので、2022年の1月に施行された法律です。とても最近ですね！
企業が売れ残った新品の衣類を焼却や埋め立てに
よって廃棄することを禁止、リサイクルや寄付によっての処理を義務づけるもので、違反した場合は、最大15,000ユーロ（約190万円）の罰金が課せられます。
かなり思い切った法律ですが、捨てるのを禁止することで今までになかった問題が見えてきました。

３　衣類廃棄禁止法の課題点

①万人受けなデザインに限られ、サイズ展開減
ファッションの多様性が失われ、クリエイターに
衣類の廃棄量を減らすいうことは生産量も減らさないと行けないということなので、万人受けなデザインに限られてしまい、サイズ展開の多様性も減ってしまうということです。

②ファッションの多様性が失われ、ファッションデザイナーなどのクリエイターが活躍できなくなってしまう
上記の理由で生産される衣服の多様性が減ったことにより、クリエイターが個性的な衣服をデザインしても、販売される機会が少なくなってしまいます。

４　私の考えるサステナブルファッションとは

洋服を捨てることもある意味ファッションの発展に貢献していたという、驚くべき事実が衣類廃業禁止法から見えてきましたね。

ここからは個人的な意見なのですが、
①少ないワードローブ
②個性の表現
この2点を満たすファッションが、衣類廃業問題を解決に導く現代の「サステナブルファッション」といえると私は考えます。その一例として

ベーシック×小物でスパイス

ファッションを提案します。
具体的には、
①ベーシックで着回しの利く洋服
②流行個性は小物で表現する
このようなファッションを指します。
大きな面積を占める衣服は自分に似合っていて着回しの利くベーシックなものを選び、すぐ廃棄する可能性の高い流行物や個性的なものは小物で表現します。このファッションだと、廃棄するのは小物のみで洋服の廃棄を防ぐことができます。衣類排気量削減とファッションの風通し両方を実現できる「サステナブルファッション」であると言えるでしょう。
以下例をいくつかご紹介します。

これらのファッションは、洋服自体を見るととてもベーシックなものを用いていますが、

• アクセサリー

• 時計

• バッグ

• サンダル

これら小物がひと癖あるものを用いているので、唯一無二のファッションとなっています。洋服はそのままでも小物を変えると雰囲気もガラッと変わり、同じ洋服で何通りものファッションを楽しむことが出来ます。

５　まとめ

衣類廃棄問題を解決するには、私たち1人ひとりが少ない量の洋服で暮らせることが1番です。
ただ、それによりファッションの楽しみやクリエイター達の可能性が失われてしまっては本末転倒でしょう。
「ベーシック×小物でスパイス」のサステナブルファッションで、環境問題をおしゃれに解決していきましょう♪（クローゼットもすっきりですね！）