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おねえちゃんになる

妊娠九ヶ月
ようやくここまできた…ような。
あっという間にここまできた…ような。

クリニックで涙していた妊活から遡ると前者。
赤ちゃんがお腹にきてくれてからは後者。
でも実感は未だに無いのが現実。

ふにゃふにゃな新生児が家族に加わることを、毎日少しずつ少しずつ想像してみている。

わたし、ちゃんと二人分の愛情注げるかな。
ご飯もお風呂も寝かしつけも、生活リズムの違う二人を上手に促してあげられるかな。
仕事を両立するためにはどんな手を打っておけばいいかな。
今年のやりたいこと、どうやったら実現していけるかな。
毎日グルグル考えていて、頭のなかはいつも大忙しだ。


でも、それはわたしだけじゃなかったんだな。と実感した。


ママが陣痛バッグ、入院バッグのチェックリストを作って買い物にでたことを覚えていたらしい。

お世話人形(メルちゃん)グッズが広がる片隅の紙には、診察券とお金。ティッシュ。着替え。オムツ。一生懸命があふれる文字がびっしり書かれている。

あぁ、そういえば昨日の生徒のレッスン中。
隣の部屋でひとり遊びしてるなと思っていたら、ちょこちょこやってきては「“む”の書き方おしえて」とか「“じゃ”ってどうかくの?」とか聞いてきたな〜。

ハイハイ!(紙に書いて)「む」だよ!とか。
「じ」に小さい「や」だよ!とか。
適当に教えちゃったけど、教えたら「うんわかった!!」って張り切って部屋に戻って行ってたな〜って。

持ち物を考えて、書いて、集めて、チェックして。

赤ちゃんのことを想う5才のほんちゃんが、ここにしっかりといる。
思っていたよりもっともっと遥かに大きい愛で、弟の誕生を心待ちにしていることがわかった。小さなからだで一生懸命に準備してくれてるおねえちゃん。
そういう遊びだったのかもしれないけど、そんな遊びも可愛くて。ホロリと涙がでてきた。

ほんちゃんに兄弟をつくってあげられることが、こんなにこんなに嬉しいと思える日がくるなんて知らなかった。
多分この感情はこれからもっと更新されて、上書きされて、どんどん大きくなっていくんだろうな。

まだまだわたしも知らない、彼女のなかの愛情がいっぱいに育っているんだと思う。未来に向かってどんどん大きくなる心は無限で、果てしなくて、キラキラしている。

自分の心も計り知れないけど、ほんちゃんや生まれてくる子の未来を想うと、もういても立ってもいられない気持ちになる。
大好きで大好きで、この子たちのためならなんでもしてあげたい!ずっとずっとこのキラキラを守りたいし、自由にあなたたちの心の大きさも深さもどんな方向にも広げていくお手伝いをさせてもらいたい。

強く強くそう思った。

新しい気持ちに出会わせてくれてありがとう。
育児。育自。いっしょに大きくなろうね。

人生を大きくみたとき。
今の自分はゴールデンタイムと言えるほど幸せな時を過ごしているんだろうな。
心が動く出来事や今しかない感情をきちんと記しておきたい。またnote、お世話になりますね!

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