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「仕事辛い」に対抗するため、もがいた春

今年、私は社会人2年目になった。新人期間はあっという間に終わる、と先輩に聞いていたものの、本当にその通りあっという間に過ぎ去った。2年目の春、私は仕事が辛くて辞めたくてしょうがなかった。(運よく死にたいまでは思わなかった)

部の新しい方針、新しいチームメンバー、2年目と言う新しい意識の芽生え。慣れるのも必死。追いつくのも必死。1年目はできてなくて当たり前、じゃあ2年目は?別に誰も責めてこないし、誰かが催促してくるわけでもないけれど、自分で勝手に追い詰められていった。一人で空回りする負の連鎖の始まりである。

3回目の緊急事態宣言。フルリモートワーク。先輩に相談をたくさんするのも気が引ける。オフィスだったら、チラッと先輩の目を見れば、それだけで質問の合図とコミュニケーションが取れる。でもリモートワークにおいて、察することは超能力に等しい。どうしよう、わからない、でも聞けない、辛い、が増えていく。

仕事が始まる前、なぜか緊張で落ち着かない。仕事が終わっても、次の日の仕事の考えが、ふっと頭に思い浮かぶ。うん、落ち着かない。これがいわゆるオンオフの切り替えができないと言うアレか!なんと、2年目にして理解できるようになってしまったと絶望したものである。

実際はこんなライトな感じじゃない。それはそれはもう辛かったのだ。自分が切り替えができていないことには気付けても、どういう風に切り替えればいいのかがわからない。何か気づいても、それをどう対処していけばいいのかわからない。

1年目よりも、少し知識がついた分、仕事において見える世界の視野も広がって、新たな「分からない」がたくさん出てきたのである。

そしてこの辛い期間、何が一番辛かったかって、営業成績が3ヶ月間、ホントに、全く奮わなかったのである。おかげさまで、生理もぴったり3ヶ月間も止まった。私の身体、気持ちに正直すぎる。

父は、コロナでほぼ失業状態。母は、鬱と闘っていた。わかる。フルリモートで、比較的、健康な状態で自宅で勤務し、きちんとお金をいただいているありがたみ。わかる。世の中私より辛くて、大変な人たくさんいる。お前の辛さなんて、まあ、標準クラスだし、何ならちょっと恵まれてるって、誰かの声が聞こえてくる。

まあこんな感じで、いろいろな面で心の中に、何かが溜まっていった。不安、恐怖、落ち着かなさ。そのようなものたち。当然、仕事に対して拒否感が出てくる。またこういう時に限って、クレームや緊急対応が重なったりするので、まさに泣きっ面に蜂状態。私のお仕事メンタルにアラームがなった。

悩みに悩んだ結果、このままでは到底仕事が続けられないと思った。また、このような状態で、お客さんに対することも失礼だと感じ、余計に病みそうだったので、もうこれは、先輩に相談するしかない、という結論に至った。そこで、仕事辛くて辞めたいと思う瞬間が、最近めっちゃある、と正直に直球で相談をぶつけた。

仮に自分が先輩の立場だったとして、後輩が仕事を本当に辞めることになっても、なんの予兆もなく、精神的にすでに手に負えない状態で告白されるよりかは、まだ冷静に話す気力が1パーセントでも残っている時に、状況を把握できた方がマシだろうと思ったのだ。先輩への告白、結論から言うとそれは間違いなく成功だった。

先輩に、「私も辞めたいって思ったことめっちゃある〜!この仕事って〇〇で、△△じゃない?だから□□で...」と、具体的なエピソード交えて共感してもらい、かつよく相談してくれたねと褒めてもらえたのである。私、職場に本当に恵まれたと深く確信した瞬間だった。また、先輩からマネージャーにつないでもらい、きちんと自分の状況を直属の上司に言語化して伝えることができた。

その際、印象に残ったことは、仕事辛いSOSサインを出すことも、一種、技術(言い出すタイミング)と勇気(怒られてもしょうがないという覚悟)が必要だということだ。もちろん、話を聞いてくれる土壌がある環境でないと意味をなさないということが基本且つ第一条件だけれども。

「辛い気持ちを誰かに伝える」という行為に至るまで、その過程でもだいぶ悩んだため、相談することがこんなにハードルが高いことだと思わなかった。繰り返すが辛いと告白するのも多大なる勇気と技術が必要なのである。これが2年目で学べたことは超ラッキーかもしれない。

また、直属の上司以外にも、本社サイドの人事社員に相談する機会をもらい、存分に頼らせていただいた。(現在進行形である)直属の上司だと、どうしても業績や今後の成果など具体的な話をしてしまう。そのため、もう少し自分のキャリアや悩みを俯瞰したくなった。本当にこの会社で働き続けたいのか、結局どんな社会人になりたいのか、何がしたいのか。

これらについて、私は日々いっぱいいっぱいになりながら働いているため、すぐに忘れる。タスクに忙殺されて、目標(仕事の本質)を見失うアレ。でも、ここがぼやけていると、結局また仕事することが後々辛くなる。そう思って始めた目標設定の面談だったが、面白いことに、直接業績に関係する話をしていないにも関わらず営業成績が持ち直した。不思議だなあ。社会人2年生まだまだ鍛錬の連続である。

いま、私は1週間しかない社会人2年目の夏休みを過ごしている。心身ともに、落ち着いた状態で休みを迎えることができて、心からよかった。気になっていた映画を見たり、買っておいた本を読んだりして、ゆっくり休みを満喫しようと思う。

休み明けもお仕事がんばるぞ〜、は〜!





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