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冷凍で送られてきたおばあちゃんの筑前煮

母と祖母から段ボール3箱の仕送りが届いたのは1ヶ月ほど前。

やっと筑前煮にたどり着いた。
何人分のか分からないほど、1人で食べ切るには1ヶ月以上かかる分が仕送りで送ってもらった。
基本冷凍で、祖母と母の料理が段ボールいっぱいになって鹿児島から名古屋まで送られてきた。

段ボールを開けるときが私の活力だし、
驚くほど仕送りのタイミングは
私がうまくいっていないとき。

祖母と母の美味しいご飯が
冷蔵庫にいっぱいあるだけで、
朝勇気を出して外に出られる。

仕事で失敗しても、友人とソリが合わなくなっても、
大好きな彼と喧嘩しても、
小さなことから、明日ちゃんとできるだろうかってほどの大きな不安なときでも、祖母と母のご飯は勇気をくれる。

地元を離れて、5年が経った私は、
それなりに3食作ることができるほど成長した。

地元を出た18歳の頃は、卵焼きも作れなくて、
一年経っても生姜焼きばっかり食べてた。
それかもやしか納豆。笑

『健康が第一。口から入れるもので体は作られてるのだから、食べるものは惜しんだらダメだよ。食べるものが一番大切。』と幼い頃から祖母に言われて育ってきた。
そして、お味噌、お醤油、さまざまな調味料まで祖母は手作りで作ってくれた。

祖母のお味噌汁は、カツオ節を削るところから始まり、
じゃこをいれ、とびっきりの味噌汁を、そしてシンプルなあったかいお味噌汁を作る。

23歳の私は出来立ての祖母のご飯を食べる機会が、
1年に数えるほどになってしまった。
疲れた日、悲しい日、寂しい日は、
祖母のご飯が食べたくなる。

そんなときに冷凍で送られてくる仕送りは
私にとってのエネルギー。
『今日は何を食べよう。』
『明日もまた頑張ろう。』
食べる前から食べた後、次の日まで支えられている。

嫌なことを言われたら、こう思うんだ。
今私を傷つけたって、私の冷蔵庫には祖母の筑前煮が待ってるんだからね!!!😚😤
と強くなれる。偉大だ。

明日からも頑張るよ!!!なんなら今日の夜も頑張るんだ!!!

ご馳走様でした。おいしく大事にいただきました。
また年明けにでも帰るね。

スイートポテト、9個あったのに、3日も経たずに食べ切った。

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