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『働くことは、生きること〜2年と2ヶ月ゲストハウスで働いてみて〜(木村編)』

2016年、会社にとっても、自分自身にとっても、2つの大きな変化があった。

1つは会社のメンバーが3人から9人に変わったこと。

2013年のチーム結成以来、僕らはずっと3人で過ごしてきた。

東京での迷走時代(2013年3月から9月までの半年間)は、新規事業のアイディアを出しては、挫折する日々。

迷走時代を乗り越えた後は、複数のアルバイトを掛け持ちしてゲストハウスの資金集めに奔走していた。

そうした困難を乗り越えていく中で、確実に3人の結束は強くなっていた。

wayaをオープンしたとき(2014年11月)には、アイコンタクトや表情でお互いが考えていることが分かるほどだった。

そして今年、会社のメンバーは3人から、新たに個性豊かな6人を加え9人に増えた。

今まで言葉にせずとも共有していた理念や思いを、しっかりと言葉にして伝える必要性がでてきた。

「すべての人がただいまと言える居場所をつくる。」

あらためて、ただいまと言えるゲストハウスとは何か。

自分たちの目指していた理念を、新しい仲間に伝えるためには、どうすればいいか。

毎週のMTGや、チームでの合宿を乗り越え、現場で実践する試行錯誤の1年だった。

もう1つ大きな変化は、ゲストハウスが多店舗運営になったこと。

wayaに加え、今年8月に新しくyuyuが誕生した。

(yuyuの立ち上げをゼロから任せてもらえたことは、25年の人生で間違いなく1番大きな経験だったと思う。)

そして、役割もマネージャーという、責任の伴う役職に変化した。

「自分たちが楽しむためにはどうすればいいか」という視点から、「一緒に働く仲間が楽しく働ける環境をつくるにはどうすればいいか」という視点に変わった。

会社経験のない僕にとって、どういう上司であるべきなのか、マネージャーとは何か、と悩みに悩みぬいた1年だった。

2つの大きな変化は、僕が想像していた以上に環境を大きく変えたし、プレッシャーも大きかった。

だけど、壁が高くなればなるほど、乗り越えたときに成長できる姿を想像するとたまらなく楽しかった。

週に一度、創業メンバーの3人が集まる経営会議で、お互いの近況を報告する。

その中で3人の成長を感じ取れる瞬間が何よりの楽しみだった。

ゲストハウスを開業して、2年半。

就職という選択を捨て、走り抜いて起業してから約3年。

今、あらためて強く思うことは、「働くことは、生きる」ことであるということ。

そして働くことを考えることは、仲間の生き方、自分自身の生き方を考えること。

ゲストハウスで起こる全てのことが、僕ら1人1人の生き方につながっていると強く思う。

新しい働き方が求められるこの時代。

2017年は、今に比べて札幌の宿泊業界も厳しくなることが予想される。

ゲストハウスを通して、誰のために何をするのか。そして、社会に何を生み出したいのか。

来年は、もう一度原点に立ち戻り、自分たちの働き方、生き方を考える年にしたい。

ゲストにとって、最高の思い出になるために。

そして、すべての人がただいまと言える居場所をつくるために。

今年1年お世話になった皆様、そしてStaylinkのみんな、立ち上げからここまで一緒にyuyuをつくってきた奥田、奥村、北川に、この場を借りて感謝を伝えたいです。

2016年12月28日 木村高志

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