リオのタワゴト

国際関係学専攻だった国関オタクが色々なことを、私の切り口・視点からつらつら書きます。大…

リオのタワゴト

国際関係学専攻だった国関オタクが色々なことを、私の切り口・視点からつらつら書きます。大きくて長い独り言。

最近の記事

p.20【Rhythm0】アートから読み解く集団的心理

こんにちは。 今日は「Rhythm0」というアートパフォーマンス(展示)から人間の集団的心理に関するお話しをここに書きたいと思います。 ● Rhythm0とは ユーゴスラビア出身のアーティスト、マリーナ・アブラモヴィッチが1974年に行った、6時間に及ぶアートパフォーマンス。 ●概要 来場者が、テーブルの上にある72個の物体を、望むままにマリーナ自身に使うことができるというもの。 用意された物体: 羽、バラの花、靴、ワイン、パン、ナイフ、ハサミ、カミソリの刃、弾をこめた銃

    • p.19 【GI】移民と難民と国内避難民

      今日は
・移民と難民
・難民と国内避難民
・日本と移民・難民
の主に3つのことについて書きたいと思います。 まずは移民と難民について。
移民と難民ってなんとなく似ている言葉だし、区別がついていない方も多いのではないでしょうか?私も国際関係学を学ぶまで、区別がついていませんでした笑

移民…ある場所から別の場所へ、生活や仕事のために、一時的または永久的に移動する人のこと。

難民…戦争、紛争、飢饉、人種差別、宗教弾圧、政治弾圧、極度の貧困など、さまざまな事情で母国を離れなけれ

      • p.18【映画】「怪物」から見る"本当の怪物"

        本日は、先日見た映画「怪物」の私なりの考察と私の視点を書き留めておこうと思います。 注意!以下ネタバレありです! ●あらすじ 大きな湖のある郊外の町で、息子(ミナト)を愛するシングルマザーや生徒思いの学校教師(ホリ先生)、無邪気な子どもたちが平穏な日常を送っている。そんなある日、学校でケンカが起きる。よくある子ども同士(ミナトとヨリ)のケンカのようだったが、彼らの食い違う主張はやがて大人や社会、メディアを巻き込み、大事になっていく。そしてある嵐の朝、子供たちが忽然と姿を消

        • 過去の記事をいくつか復活させました!今日からまたnote更新していこうと思います✨

        p.20【Rhythm0】アートから読み解く集団的心理

          p.17【研究】ペナン島の多文化共生のヒントや理由

          今回は、ペナン島での現地調査を終えて私が考える「ペナン島の多文化共生の理由やヒント」に関する見解を書きます。 現地では、公的機関や研究者の方へのインタビュー調査、街歩き、視察による学習を行いました。それらの調査を終えて私が見つけたペナン島の多文化共生の理由やヒントは全部で4つ。 01.歴史とその継承方法 
私は、プラナカンマンションというプラナカン文化を学ぶことができる博物館を訪れました。ここでは、そのプラナカン文化が持つ歴史とその継承方法についてお話しします。 プラナカ

          p.17【研究】ペナン島の多文化共生のヒントや理由

          p.16【ブッシュワイフ】女性が生きにくい世界

          こんばんは、今日は女性が生きにくい世界のお話をしたいと思います。 
私自身、中高生の頃からずっと途上国の現状を変えたい、世界を変えたいという思いを持っていましたが、この私の思いを聞いて過去の担任の先生の多くは「そんな学生1人、女1人で何が変えられるんだ。」と鼻で笑うことが多かったです。(私は鼻で笑われるたびに逆に燃えるタイプでしたが腹は立ってました笑) "女1人" 女だったら世界を変えられないの?女だから?とずっと思っていました。 でも、この世界は先進国に住む私より、途上

          p.16【ブッシュワイフ】女性が生きにくい世界

          p.15【学び】レンタルチャイルド

          今日は"レンタルチャイルド"と題したお話をしようと思います。 本題に入る前に、ストリートチルドレンに関するお話を一つ。ストリートチルドレンとはその名の通り、路上で暮らす子供たち。彼・彼女たちがストリートチルドレンになってしまったいくつかの原因を挙げると
①親の育児放棄によって路上に捨てられた
②家庭が経済的に厳しく家がない
③親の離婚や再婚により家庭が崩壊している
などです。 そのストリートチルドレンの彼・彼女たちは、お金を得るために、子供にでもできるような簡単で低賃金の

          p.15【学び】レンタルチャイルド

          p.14【バイアス】加害者と被害者

          今回のモヤモヤは、カンボジアで起こった大虐殺の加害者と被害者について。 私は、半年間研究していたカンボジアの大虐殺(詳しくは私の過去のnote参照)における加害者はポル・ポト派の人間で被害者は非ポル・ポト派の虐殺された人々と考えていました。(ポル・ポトは自分の一派の仲間でも政権に反する者は殺害したのでその人たちも被害者に入りますが、一旦このことは置いておきます…) 私は昨日、ある動画を見ました。 それが、この動画。 両親の反対を押し切って8歳でポル・ポト派に入った女性で

          p.14【バイアス】加害者と被害者

          p.13【学び】チェルノブイリの例から見るダークツーリズム

          カンボジアが大好きな私はカンボジアにおけるダークツーリズムばかり見ていましたが、ウクライナ(旧ソ連)におけるダークツーリズムも大変興味深く、学びがたくさんあったのでここに綴っておきます。 まず、先ほどから連呼している、"ダークツーリズム"とは何なのかについて。
ダークツーリズムはその名の通り、戦争や災害、虐殺などが起こった地を巡る一種の観光形態のことです。 次に、チェルノブイリにおけるダークツーリズムについて。

1986年4月26日、旧ソ連ウクライナ共和国に位置するチェ

          p.13【学び】チェルノブイリの例から見るダークツーリズム

          p.12【少年兵】肉親を殺す苦渋の選択

          今日は"肉親を殺す苦渋の選択"と題した話をしようと思います。 
少年兵という言葉をご存知でしょうか?文字通り少年が銃や武器を持ち戦闘員として働くことです。 これから、そんな彼らにフォーカスした話をします。 アフリカ諸国で起きている(起きて"いた"、過去のものも含む)紛争で、少年兵がたくさん使い捨てのコマの如く酷使されています。なぜなら、少年は大人よりも洗脳しやすく、村を襲撃すれば簡単に手に入れられる、変えが効く、即戦力であると言えるからです。 村を襲撃され誘拐された少年た

          p.12【少年兵】肉親を殺す苦渋の選択

          p.11【クリスマス】クリスピークリームドーナツから見る日豪文化比較

          今日は、クリスマスに、私がクリスピークリームドーナツ(以下KKドーナツと表記)から感じた文化の違いについて書いていきたいと思います! 私はクリスマスにKKドーナツを食べました。私が食べたものはこちら(クリスマススペシャルバージョンの12個入りのものです)↓ KKドーナツだけの写真が無くて、ケーキやクッキーも写ってますが笑
手前の二箱のドーナツが1番右上の可愛らしいクリスマスのスペシャルボックスに入ってました。 こんな感じで、ドーナツを筆頭に、とっても美味しいものに囲まれて楽

          p.11【クリスマス】クリスピークリームドーナツから見る日豪文化比較

          p.10【ルワンダ】ジェノサイドから見るジェンダー

          今日はルワンダで1994年に起こった大虐殺(ジェノサイド)のお話を書きたいと思います。 知っている方が多いと思いますが、1994年に中央アフリカのルワンダという国でフツ族が、たった100日間で約80万人ものツチ族を殺しました。殺し方もとても残虐で、ナタのような農具で斬りつけて殺したり、殴打して殺しました。(こんなにも死者が出てしまった1つの理由として国連PKOのソマリアでの失敗が挙げられますが、長くなってしまうのでまた、機会があれば国連PKOのお話も書きたいと思います。)

          p.10【ルワンダ】ジェノサイドから見るジェンダー

          p.9【FGM】女性器切除

          みなさんは女性器切除(FGM= Female Genital Mutilation)をご存知でしょうか?それは、現在でもアフリカの数十カ国で行われている習慣・割礼です。女性器の一部または大部分、全部をカミソリなどで切りとる(または、切り取って縫い合わせる)ことです。 アフリカの多くの国では、婚前の性行為は良いものとされていません。そのため、15歳未満の女性の女性器を切り取ったり、縫い合わせることで処女を守るためにFGMが行われています。つまり、FGMをすることで婚前女性の"

          p.9【FGM】女性器切除

          p.8【カンボジア】美術教育の現状

          今日は私が大好きな国、カンボジアの教育、特に美術教育に関するお話を書きたいと思います。 私のnoteで幾度となくお話していますが、1970年代のポルポトらによる知識人虐殺によって、画家や教師が殺害されました。その影響で、カンボジアの初等教育における美術教育は、文化省によって定められたカリキュラムの存在はあるものの、日本のように、実際に資格や経験等をもっている人が、生徒に美術を教えているわけではありません。また、カリキュラムとは別の内容が教えられてしまっている現状もあります。

          p.8【カンボジア】美術教育の現状

          p.7【ウガンダ】ベーシックインカム社会実験

          こんばんは、今日は、私が見たとあるテレビ番組のお話を書きたいと思います。この放送日は少し前になりますが、自分の中で情報整理と追加リサーチが進んだので、私が感じたことや思いをここに書き起こしてみようと思います。 その番組とは、大学のとある先生がお勧めしてくださったもので、アフリカ東部のとある国の、人口200人程度の小さな村で行われた社会実験のことを扱っているドキュメンタリーでした。 その国は「ウガンダ」という国です。南スーダン、ケニア、コンゴ民主共和国、ルワンダ、タンザニア

          p.7【ウガンダ】ベーシックインカム社会実験

          p.6【学び】女性にとって世界最悪の国

          私が国際関係学を学ぶ中で、1番引っかかった国はコンゴ民主共和国。そう、このコンゴがこのnoteのタイトルの"女性にとって世界最悪の国"と呼ばれている国です。 コンゴはアフリカ大陸の中央部に位置し、1996年から20年以上にわたって紛争が続いている国です。しかし、コンゴのこの長期にわたる紛争のことを知っている日本人は少ないのではないでしょうか?
中東(アフガニスタン・シリア・イラク・パレスチナetc)で起こっている紛争はテレビや新聞のニュースを通して、日本に住む私たちにも届い

          p.6【学び】女性にとって世界最悪の国