令和のスマホアプリトレンド予測

気付けばアプリのお仕事に携わってから、もう10年弱経とうとしており、ってか、アプリ(スマホ)の時代ってなげーな、と、思っている次第です。

5年前ぐらいから、そろそろスマホの次来るんじゃね?とか言われ続けていたのにも関わらず、元号ですら変わったのに、使っているメインの端末は変わらずスマホです。

ってことで、令和になった時のスマホアプリのトレンドってどうなっていくんだろうか、という最近の思考を整理をしてみました。

ちなむと、タイトルの令和っていうほど、すごく先の長い話ではなく、せいぜい向こう2,3年ぐらいの考えだということを、事前に謝っておきます。

そもそもこれまでの変遷をマップ化してみる

あの、このマップを作ること自体が目的ではなかったので、作りこみ自体、結構雑だったり、間違ってるとこあったり、とかはご容赦ください。

一応、リリース日ベース(公開情報をもとに推定)×ランキング上位のもの(個人的なハマり度合いや仕事でのお付き合いによる主観も大いに含む)、が大まかな作成方針にはなっています。

自分で作ったこのマップをざっくり俯瞰してみた時に、なんとなく3つのフェーズに分かれるかと思いました。

2008~2011:主要プラットフォームの先行したアプリ化といくつかの先進的な挑戦者

2012~2017:参入企業も増え、エンタメ領域を中心に、競争激化の中、市場全体はこれ以上なく盛り上がっているバブル期

2018~現在:引き続きリリースはたくさんされるものの、サプライズは少なく、どちらかというとこれまでリリースされてきたアプリのグロースフェーズで、なんとなくアプリ自体がコモディティ化しているようにも思える

じゃあ令和~は?

という、現在までの状況を踏まえて、今後のトレンドとなり得るポイントを、これまた3つの方向性で整理してみました。

1.デジタルトランスフォーメーションの中の1機能化

意外と昨今ユーザー数の伸びとして顕著なのが、非IT企業によるアプリ。今後も、アプリがコアの事業になるのではなく、あくまで、事業全体における機能の改善や拡張として活用される前提のアプリが増えてくると想定されます。既にあるように見えて、まだまだデジタル(モバイル)トランスフォーメーションが進んでいない事業がほとんどです。アプローチとしてはいくつかあって、

場所の自由化としてのアプリ:今まで店頭で行わなくては成立しなかったものが場所を選ばずどこでも出来るようになる 例:金融、行政の手続きなど

モノのデジタライズとしてのアプリ:紙やカードなどアナログで管理していたものが全てデジタルかつポータブルになる 例:出版、音楽、名刺など

決済の多様性としてのアプリ:クレジットカードや〇〇Pay連携が容易になってきたため、QRの他にもFelicaやBluetooth技術を用いたスマホ決済が考えられる 例:商業施設、自動販売機など

パーソナライズされた販促物としてのアプリ:チラシやDMが、より即時性高くかつ個人の嗜好に合わせた形で届けられるようになる 例:スーパー、アパレルなど

サービスの提供価値を向上させるためのアプリ:購入や契約後も消費者に寄り添い、適切かつ継続的な利用を促せるようになる 例:家電、化粧品、車など

データ収集のためのアプリ:位置情報や購買情報は新たな事業創出や、それ自体のデータ販売ビジネスにも活用可能 例:家計簿、地図など

などです。

アプリ自体で収益をあげるのではなく、アプリがあることによって事業全体の収益が底上げされるような在り方が、今後より加速してくるのではないでしょうか。

2.ミニアプリ化

これまではAppleStoreやGooglePlayに直接アプリをあげるのが当たり前でしたが、既に勝者が明確になってきてしまっている以上、勝者に乗っかって、分かりやすい例でいうとLINEですが、アプリ内アプリとしてクイックに事業をローンチするパターンも増えてくると思っています。

スタートアップの事例をいくつかあげると、ズボラ旅、アイカサ、そしてsnaq.me。

ズボラ旅はLINEでチャットライクに相談しながら旅行先を決めるという新しい形のトラベル事業、アイカサは傘のシェアリングサービスですが、LINEを個人識別として活用した上手い事例だと思います。snaq.meも、まさにLINEの中に、もうウェブサイト一個作っちゃってる感じです。

元々LINE@アカウント自体やれることも多いので、非IT企業ですと、ユニクロやJINS、ヤマトなどはLINEアカウント自体がアプリの代替にもなっていますし、最近だとスターバックスも公式アプリとは別で、LINEでスタバカードを作れるようになりましたね。

そして直近ではBOSSがLINEで注文して指定のロッカーで受け取れるTOUCH-AND-GOという、リアルとデジタルを融合した面白いミニアプリを一つ立ち上げました。

デザインがいちいちオシャレなところは、新規事業を展開するうえで、結構重要なポイントでもあると思います。

3.継続的な「快適性」の追求

コモディティ化された市場のブレイクスルーの一つとして、「生活がこんなに楽になるなんて」というユーザーの視座はいつだってあると思います。

分かりやすいのは掃除機における自動性を追求したルンバの登場、ドライヤーにおける速乾性≒時短性を追求したダイソン、最近でいうと洗剤というこれまで工夫のしどころが無さそうなところに突如登場したアタックZEROのワンハンドプッシュ型のモデルは、これまでの計量や液だれといったストレスを解消するものとして、店頭を賑わせるものとなりました。

実はアプリでも、特にゲームでは細かいところでこれまでそうった工夫を施してきた事例はあります。

「リセマラ不要」という機能は、どうせリセマラさせるぐらいなら何回でも納得するまで最初にガチャを回させてあげようという時短の配慮ですし、
デッキだけ揃えておけば、戦闘操作を自動でやってくれる「オート機能」も、最初からあったわけではなく、途中から流行した自動性の配慮です。

いずれもどこかが発見すれば他が追従するものではありますが、こうやって飽きられかけたシステムがまた再燃する、というサイクルを繰り返しています。

直近増えてきたもので、今後トレンド化しそうな快適性でいうと「生体認証」。いい加減、ID/PASSを都度入力する人生から解放されたいとはずっと思っていましたが、いよいよ顔や指紋でのログインが普及すると、生体認証無しには生きていけなくなりそうです。

その他「画像解析」の技術向上は、自分で検索したり手入力したりといったワンステップ、ツーステップ必要だった工数を削減してくれるような存在になり得ますし、「AR」の活用方法の模索難易度は高いのですが、ものによっては凄く便利な使い道があると思いますので、特に大手企業とかは、実証実験的に色々と試してみるとよいのではないでしょうか。

もう一つ「メッセージング」という観点で、昨今チャットボットは流行している感じはしますが、先ほど事例にあげたズボラ旅のような、人力のメッセージ対応というのには、まだまだ数年かなわないだろうなー、と思いました。

これらはあくまで一例ですし、僕が思いつくものなんてありきたりなものでしかありませんが、何かしら今までの「当たり前ペイン」に気づき、それを解決するための機能を兼ね備えたアプリというのは、新しいポジショニングを獲得していく可能性はあります。

いずれにせよポイントとしては、AIの技術もそうですが、その元となるデータが肝になってくるところです。

もちろん生体データなどは、特にこれから新たに収集していく領域となりますが、既存事業で溜めてきたデータ量の多さと質の高さ次第で、それが企業の大きな武器となってくるでしょう。

まとめ

うまくまとめられないんですけど、総じてソフトウェア単一勝負の市場でもなくなってきていますし、前回ご紹介したアフターデジタルのお話とかまさにで、オフラインとオンラインの境目なく、全体を線で捉えて事業を設計していく必要がありますし、企業も個人もそういったスキルセットを身に付けていかなければなー、と思っている次第です。

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Ryohei Takagi

マーケ人の戯言

主にアプリを中心に、広告~アプリ内データ分析まで、マーケ全般携わって丸8年。日々の雑感をメモとして残しておくことにしました。自分のための備忘録なので、基本的にオチ無しです。
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