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戦争を考える 022 災害救助隊

残念ながら、日本は地震大国だ。また東北で大きな地震があったが、自衛隊が災害救助で派遣された。有難いし、頼もしい限りである。しかし自衛隊の本務は、領土領海領空を守り、国民の生命と財産を守ることである。従って現下の国際情勢を鑑みれば、災害救助専門の部隊創設が必要なのではないかと、あらためて痛感した。

小さな政府小さな地方自治体を目指すべきなので、不要不急な省庁部局を縮小廃止し、余剰人員をやり繰りしながら、まずは数千人規模の災害救助隊を、例えば内閣府直属に置くことを検討すべきではないのか?それが難しいならば、せめて各地方自治体で、数十人から数百人程度で良いから、緊急給水支援隊等とかを設けるべきではないのか?元自衛隊員、元海上保安員、元警察官、元消防隊員で、年齢的には高くとも、それぞれの専門知識、豊富な経験を生かすべきだし、何よりも長年厳しい訓練を続けて、その職責を果たしてきた人々のキャリアを、宝の持ち腐れにしてはならないと思う。

資源の乏しい日本は、戦後復興を経て、世界に冠たる経済大国になったが、それは人的資源の有効活用と起業的マネジメントではなかったのか。世界、特にアジア諸国に、単に経済的援助をするだけではなく、日本が歩んだ様々な軌跡の一部を学んでもらえれば、アセアン諸国等の発展に寄与できるものと信じたい。各国がそれぞれで発展繫栄すれば、食料とエネルギーを巡る戦争を未然に予防できるからだ。しかし残念ながら、中国本土と朝鮮半島では、どうも望ましい道筋から外れてしまったようなのだが…。いずれにせよ、災害救助隊は、単に日本国内のみにとどまらず、アジア諸国での自然災害発生時に、いくばくかの貢献が出来るものでもあり、まさに国際貢献と自衛隊の本務遂行を目指すためにも、積極的に議論すべきであろう。

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