最後の日【シロクマ文芸部✖️創作タイム】
【創作タイム】の対象作品から、ストーリーが繋がりそうな歌詞を2つ選んで、ぽんのように彼と彼女の目線で繋げています。
さらに、シロクマ文芸部さまのお題『最後の日』ともコラボしました🐻❄️
❄️ ❄️ ❄️
Side A《彼目線》
最後の日にしようと思った。
君を待たせるのも、泣かせるのも、今日で最後。
君のサンタになりたかったんだ。
待ち合わせに間に合わなくても、もしかして陰でこっそり泣いてたとしても、ぼくの前では笑ってくれるきみが眩しくてたまらない。
クリスマスの日にきみの家にいく時もコンビニの袋を下げてるカッコ悪いぼくだけど、きみを幸せにしたい気持ちはだれにも負けない。
だから、どうか、どうか。
来年も、その次の年も、ずっとずっと、
ぼくのとなりにいて欲しいんだ。
ポケットであっためた指輪は、
いつ渡せるだろうか。
そうだ、花束を買っていこう。
粉雪がどんどん降り注いでいく。花束をどれだけ真っ白にしようとも、この先にきみがいるのなら、どんな道もカラフルに染めて歩いていくって決めたんだ。
❄️ ❄️ ❄️
Side B《彼女目線》
最後の日がいつかやってくるとしたら、カフェオレを片手に朝日を待つこのひと時を、あなたの隣で過ごしていたい。
寒いねって毛布を被って、二人でベランダから見る朝日は、今だけは私たちだけのもの。言葉を交わす必要はない。だってきっと同じことを考えているから。
ミャオーン。
部屋に入ると、猫のベルが寒そうに私たちを出迎えてくれる。
愛おしそうに真っ白な毛皮を撫でる、彼のゴツゴツとした大きな手が好きだ。そしてちょっぴり猫がうらやましい。そう思って寝転がってじっと見てると、彼は気づいて私の方にベルを抱えてやってくる。
いつしかとなりにいることが当たり前になって、あなたがいない時もついあなたの影を探してしまう。ひとりの夜にはいつもより飲むワイン、酔っ払ってかける電話にもちゃんと答えてくれる、そんなところも好き。
そのうち二人で旅行に行ったり、もしかして一緒に暮らしたり、そして、そして。そんな何気ない日々をあなたと過ごしたい、それが私の夢。あなたに言ったらきっと笑われてしまうかもしれない。でも、それでも構わない。二人で見た朝日がきっと、夢の続きを明日へ紡いでくれる、そう信じているから。
「おいで、ベル」
ベルが足元に擦り寄る。私はヒーターのスイッチを入れると、二人と一匹の朝ご飯を用意しにキッチンへ向かった。
シロクマ文芸部さま、いつもありがとうございます🐻❄️
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冬休みは【#創作タイム】で遊ぼう(*´▽`)ノ
ショートショート、イラスト、画像、俳句、短歌、音楽、動画などなど何でもあり!創作ってだれかと繋がるとより楽しくなるね(ノ*>∀<)ノ♡
大掃除もしなきゃ……シタタタッ ヘ(*¨)ノ
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