俺はただひたすらに走っていた

闇の中で　何かを求めて

それが何かわからないけれど

ただ一番になることを目指して　

生き延びてやることだけ考えて

脱落していくやつらを置いて

ただひたすらに

前だけを見た

襲いかかってくるやつらも

みんな踏み台にして

追いかけてくるやつらも

みんな出し抜いて

静かな湖の底で　わたしはただ漂っていた　

時折夢を見て　

辛かった過去も　犠牲になった誰かも

全てを流して　繰り返す

太陽のあたる　暖かい大地で

大好きな人たちと　笑って過ごしている

そんな夢を見た　

早くきて　わたしを見つけて

ずっと待っていた

ひとりぼっちの　水の底で

かすかに聞こえる　誰かの声を聞きながら

そしたらさ　見つけたんだ

光輝く　不思議なものを

それに触れてみたくて　

一人寂しそうに　

ただそこにあるそれが

俺を待っていたんじゃないかって

そんな気がして

こんな俺でも

受け入れてくれるような気がして

やっと見つけたんだって

そう思った

だから俺は

その中に飛び込んだんだ

そしたら弾けるようにあたりが真っ白になって

でもすごく暖かくて

君がいた

そこには君がいたんだ

微笑む君がいた

君が受け入れてくれるまで

時間はかかったけど

何かが繋がった気がした

信じられる？

わたしはまだ

本当の愛を知らなかったなんて

本当の自分を知らなかったなんて

あなたと出会ってはじめて

知らなかったわたしを見つけることができた

信じられるかい？

俺たちまだ産まれてなかったんだ

ずっとお互いの世界で

嫌な記憶を見続けていただだけで

ただ眠っていただけで

目も開いちゃいなかったなんて

笑っちゃうよな

でももう一つになったね

手を繋いだままでいて

やっとここから出られる

この先何が待っているか　わからないけれど

わたしたちなら　越えていける気がする

出口までもう少し

抵抗が激しくなってる

怖い？

俺もだよ　

俺もこの先何が起きるかわからないから

けれど　ここにいるよ

共に進むよ

だから　希望を捨てずに

歩いていこう

…ねぇ

ここを出たら

お母さんに会えるかな

わたしたちを産み出した

本当の　お母さんに

きっとぼくたちに似てて

だけどもっと大きい

宇宙全てを包み込むくらい

大きなもの

外の世界はきっと　わたしたちに優しい世界

誰の犠牲もない世界

支配のない自由な世界

愛に溢れた世界

わたしは信じてる

この宇宙は喜びでできているってこと

そう思うでしょ？

きっとそう　

だって　ほら　声が聞こえる

ぼくたちを呼ぶ声が聞こえる

応援している声が聞こえる

たくさんの声たちが

祝福しているのが聞こえてくる

大丈夫　怖くない

ここへおいで

愛しているよ

産まれてくれて

ありがとう

ここはわたしの夢見た世界

これは僕らの物語

このnoteで結ばれたご縁に

永遠に　君に幸あれ

…回収完了！