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「ライターとしての目標は何ですか?」

「どんな記事が書きたいですか」
「ライターとしての目標は何ですか」
最近Web面談をお受けするようになり、何度も聞かれた。
私の答えは一択だ。
「吃音者として自分にしか書けない文章を書いていきたい」

学生時代、会社員時代。
人前で話すことがある度に、インターネットを検索しては改善方法を調べていた。
でも目につくのは高額な教材のみ。
手を出す勇気もなく、話す場では心拍数が早くなり冷や汗をかく。
でも誰にも言えない、吃音であることが恥ずかしい。
ただ耐える日々は少なくとも15年間は続いた。

吃音に心底悩み、向き合ってきたからこそ今の仕事にたどり着いた。
そして吃音ライターだと発信する中で、様々なご縁があった。
そのご縁のお陰もあり、今は心の底から吃音改善に向き合っている感覚がある。
今、過去に感じたことのない程、毎日幸せを感じている。
この経験を文章にできないだろうか。

先日放送された、水曜日のダウンタウンでの吃音芸人であるインタレスティングたけしさんのアンサー回。
その中で伊集院光さんが言っていた「お笑いの中でコンプレックスは全部武器だ」という言葉が胸を打った。
これはライターの仕事にも言えるのではないだろうか。
コンプレックスだからこそ、誰よりも気持ちが強く、誰よりも思考している。
それを文章にしたら深く深く悩みを抱える誰かに届くのではないだろうか。
それと同時に自分自身の中で、コンプレックスが昇華させられるのではないだろうか。


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