ファッションは武装

ファッションに対するこだわりが、それなりに強いほうだと思う。
だけど、ファッションが純粋に好きなのかといわれるとそうではない。

わたしにとっておしゃれをするということは、ダサい状態を脱却するということだ。

わたしには、なにをしていてもわたしの存在すべてがダサいのではないかコンプレックスがある。わたしという人間の本質がダサい気がしてしかたないのだ。
それがバレることはなにがなんでも避けなければならない。本質がダサいことも、自分の本質がダサいと思っていることも、わたしの弱味でしかないからだ。人生常にダサいのバレたら即死ゲームである。

ダサさを隠すのに、一番お手軽で有効な方法がファッションなのだ。
外見を取り繕ったって、本質は変わらないかもしれない。
それでも、相手を騙すことにはそれなりの効果を発揮する。そしてなにより、自分を騙すことという効果がある。

おしゃれがうまくいった日は、自分のダサさがどこかへ消えてなくなったみたいに思える。強い自分でいられるのだ。

だからわたしにとって、ファッションというのは必要不可欠な武装である。絶対に妥協してはならない。
不十分な武装で出かけたのなら、自分の弱さを見破られて、すぐに撃ち殺されてしまうからだ。外は危険がいっぱいだ。

#エッセイ #コラム #ファッション

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