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全盲と腎移植

今小説を読んでいます。

その話の主人公は、40歳過ぎてから全盲になった男の人。
孫娘が生まれつき腎臓がわるく人工透析をしていて、腎臓移植をするために検査入院したところ、腎機能が良くなくて移植できないという結果が出た。

という出だしに興味をもって読み始めました。
中国残留孤児問題がメインの推理小説なのですが、なにせ主人公が全盲なので状況が常にピンチで、描写がとても細かく自分も白杖をついているような錯覚にとらわれました。

描写や形容の仕方が細かくて読みやすく、一気に読めます!

この本が出た時期の話であるため、人工透析や腎移植に関しては少し古い内容でした。
近年はもう少し免疫抑制剤とか移殖の環境は進歩しています。

しかし、いくらわが娘(や孫)のためといって、身内への移植の詰め寄り方がきつかった。人によるんでしょうけど一般的にこんなかんじなのかな。
海外では大金を出せば腎臓をゲットできるようですが。。

私が腎臓内科のセミナーなどで聞いた話だと、子供の移植の場合は比較的早く回ってきて、成人以降だと普通には回ってこないので大半が配偶者や親兄妹からの移殖になるそうです。


わたしが親になったことがないからかもしれないけど、わたしなら腎臓が弱く生まれてきたのもそういう運命なのかなって受け入れてしまうかもしれない。人に援助金、ましてや内臓を要求するなんてことはよーせんかもです。


弱く生まれてきた個体は長生きできないのなんて当たり前だと思うのは、私自身がそうだからだし、自然の世界なら真っ先に淘汰されていたのをギリギリ生かしてもらってるという考えが頭にあるからだと思います。


主人公には全然共感できなくて、戦前生まれでこんなにも苦労しているのになんでこうなるんだろ?
という疑問が起きる場面が多かった。人間像的にちょっと浅すぎて少し無理があるような気がしました。(率直な感想)
最後まで読んで見ると、少し納得できる部分もありましたが。


久しぶりにこういう推理小説を読んでいるのでちょっと懐かしい気持ちになりました。

わたしは小学校3,4,5年生ぐらいのときは、図書館通いが趣味でした。
最初は江戸川乱歩やジキルとハイド、ABC殺人事件等の外国の推理小説を子供向けの表紙にしてある分厚い本を読んでいました。

児童向けのを端から全部読んでしまったので、赤川次郎を読むようになり、それも読破してその他森村誠一とか夏木静子とか松本清張とかそっち系?の推理小説ばっかり永遠に読んでいました。

漫画も好きだったけど、本にハマると戻れない。
お金出して買うなら本のほうがいいなって感じになってしまったかもしれません。

推理小説を読みすぎて、架空の話に飽きてしまって、その後は純文学などを読むようになっていった気がします。
今は推理小説よりも現実の未解決事件などのほうに興味があります。。

小中学校時代が一番読書していたなぁ。
大人になってからはあまり読まなくなったし、集中力がなくなりました。
子どものころって時間があるから集中して一気に読めるからよかったんだと思います。

本をたくさん読んでいた割には作文能力がないので、あまり自慢はできないのですが!!!

映像よりも活字のほうが好きなのは自分のペースで読めるからなんでしょうね。映画とかドラマとかアニメはそこまで好きじゃないかもです。

ドラマとかだと最初の1話だけみて終わることが多くて💧
アニメも最初だけ見て、全部見た気持ちになっています。

漫画だと電子書籍でも読みやすいので、面白そうなのは原作で読んだりします。好きな漫画は何回も読み返してしまいます。

目はいつまでも見えていたいですね。

今視力が裸眼で0.6まで落ちてしまったのですが、ぎりぎり家の中では眼鏡を使わずに生活できています。
視覚はなるべく維持したまま年老いていければなぁと思います。




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