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【イタリア発!ショートショート】13歳の初プチひとり旅!いざ、サッカーACミランの聖地『Casa Milan』へ

この記事は【QUMZINEアドベントカレンダー2023 https://qumzine.thefilament.jp/ 】にエントリーしています!

こんにちは!
イタリア在住のリサと申します。

素敵なご縁がありまして、フィラメントに関わる方々と仲良くさせていただいています!

大きなご縁のひとつとしては、こちらの記事を書かせていただきました!

”自分が今、有利に戦うためだったり状況を変えるための「ボールペン」はどこにあるかなって。”というお話しを伺ってからというもの、「ボールペン」がめっちゃ見つけやすくなったんです。

「そっかー、なるほど!」と思い、「ボールペンの話、知ってる?」ってお友達にもこちらの記事をシェアし続けています。

そして……

リクエストしたところ、クレモナにも届きました~!

QUMZINE編集長の平井さんが送ってくれました!

ということで、ご縁を勝手に感じまして、笑。
アドベントカレンダーにもエントリーさせていだいた次第です。

ではここからは、『2023年に息子が買ってよかったもの』をショートショートで綴ってみたいと思います。どうぞお付き合いください。

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13歳の初プチひとり旅!いざ、サッカーACミランの聖地『Casa Milan』へ

「ママのお友達と会ったら、ちょっと抜けていい?ひとりでCasa Milanに行ってきたいんだ。もう調べたよ。ここから地下鉄に一回乗れば行ける。」

ママの友達はアメリカから家族でやって来てイタリア旅行中。僕たちはミラノの大聖堂前で待ち合わせをしていた。

ママに付き合ってミラノに来たのには、もう一つ別の理由があった。

『Casa Milan』のミュージアムに行くこと。
それも、ひとりでだ。

『Casa Milan』は世界中からファンが訪れる聖地のような場所。大のACミラン推しの僕は、ミュージアムに行きたい!ってずっと前から思っていた。トロフィーやユニフォームが展示してある場所。ACミランの熱を肌で感じられる場所。

例えば東京に住んでいる13歳なら、ひとりで電車や地下鉄に乗って出かける経験はもうあるかもしれない。

外とつながる「クレモナ駅」がある以外は電車も地下鉄も走っていない小さな町クレモナで生まれ育っている僕にとって、ミラノは大都会。よく来る場所じゃないから土地勘なんかない。ひとりで電車に乗ったこともない。地下鉄だって数えるくらいしか乗ったことはない。でも、僕はわかっていた、大丈夫だって。ママは何て言うかな。

「ひとりで行ってくるよ!大丈夫。ママはお友達とカフェでゆっくりお茶でもしてて」

一瞬、ママは何かを考えているような顔をした。

「心配ない」と言えばうそになり、やっぱり親としては少し心配なんだろうな。

ミラノ、特に地下鉄はスリが多いから、リュックはしっかり持って十分気をつけなきゃいけない。

「大都会ミラノで別行動をとって、クレモナに戻る電車に乗る前にもし会えなかったら?」ってことも頭をよぎっただろう。

「いいよ、行っておいでよ!」って言ってしまったばかりに、何か事故や事件に巻き込まれたらどうしよう、とかね。

「危ないから、ダメ」「心配だから、ひとりでは行かせられない」って言って、僕を連れて一緒に行動するほうが気持ち的にはママは楽かもな。

一瞬の間にいくつもの葛藤がママにはあったかもしれないけど。

「行っておいで!でも、十分に気をつけてね!」

にっこり笑ってママは僕にそう言った。

いつでもママは僕を信じてくれる。

「内発的動機付けからくる ”やりたい” っていう気持ちはできる限り尊重して叶えたいの。ママ自身もそうやって生きてるし!」って心の声が聞こえた気がした。

こうして僕はミラノの大聖堂を後に、プチひとり旅に出発した。

旅の途中、ママには動画を送ったり、ミュージアムの様子をメッセージで実況したりした。よくやるんだ、こういうこと。

ミュージアムショップにも立ち寄った。

「おぉぉぉぉー、マジか。」

めっちゃかっこいいTシャツが目に飛び込んできた。
このデザインはクレモナでは見たことないな。

「ちょっと聞きたいことがあるんだけど…ショップですっごい気に入ったTシャツを見つけちゃった。買っていい?」

えっとー、息子よ、ACミランのオフィシャルショップのTシャツですよね?それは、お高いですよね?

って、一瞬ママは思ったはずだけど、答えはこうだった。

「いいね!せっかくだから買ったら?」

プチひとり旅から戻り、ミラノの大聖堂付近でママと再会した頃には、すっかり日も落ちて暗くなっていた。

クレモナに帰る電車の中で、僕はリュックからACミランの紙袋を取り出した。

「Tシャツは高かったからさ、大きめのサイズにした。しばらく着られるように」

息子よ~、なんとママ思いの子なんだ。しかも、パパでも着れそうなサイズだよ、って顔でママは僕を見ていた。

「あとね、マグカップも買った!」

えっ?

息子よ~、めっちゃ高級なお値段のマグカップよ、それ。
ママのマグカップの5倍の値段の値札がついてるよ~って思ったかどうかは知らないけど。

「初めてのひとり旅の記念だもんね」

ってママは言ってくれた。


<あとがき>

これはママであるわたしが息子になったつもりで綴ったノンフィクションの物語です。

旅先から、動画やメッセージが届くんです。
こうやっていつもママにギフトをくれるんですよね。息子はひとりで出かけたはずなのに、一緒に『Casa Milan』に行った気分でした。

大都会ミラノで別行動をとることに心配や不安がなかったと言えばうそになりますね。

でも、「突発的に何かが起きても息子なら大丈夫、素早く的確な判断ができて動ける」って思ったし信じていました。

そして、少し多めにお金は渡してあったんです。
ミュージアムショップで自分にお土産を買いたいかもしれないしなーと思って。

ひとりで行って、めっちゃかっこいいTシャツを見つけちゃって、買いたいってママに電話までかけてきて。それは欲しいよねー。

マグカップの件は後で聞いたけど、笑。

でも、いいんです、いいんです。
自分から提案して、行動を起こして、動いたんだから。

「ミュージアムにね、写真が撮れるスポットがあって、みんな撮ってたんだけど、僕、ひとりだったから撮れなかった。ほら、見て、ここ。だから、次は一緒に行こう!」

スマホに保存された画像を見せながら解説してくれました。
そして、あら、うれしい。ママ、誘われてるよ。
またハッピーなギフトをもらっちゃったな。

内発的動機付けからの言動はどんどん叶えていけばいいと思っています。
ハッピーが増えて、周りにも伝導するんだから。

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2023年はアート&歴史探検に息子と2人でハマっています!
好奇心旺盛な2人で「体験の引き出し」を増やそう!って意気投合し、夏休み中は2週間に一回のペースで2人でふらりと出かけていたほどです。
ミラノ、ブレーシア、マントヴァ、ヴェローナ…

まだまだ巡っていきますよー。

(毎日note つづく)

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おまけ! 2023年の振り返りをちょっとだけご紹介します。

私は”会いたい人に会いに行く”活動家です。
うれしいご縁に恵まれて、活動の場が広がり続けています。

活動の記録はInstagramで発信中。気になる方はのぞいてみてください。フォローも大歓迎です!

#会いたい人に会いに行く
#行きたい場所に行く

内発的動機付け(=ワクワク)により「会いたい人」に会うことができている2023年の活動を少しずつ振り返って、マガジンにもまとめています。

最近思うことは、「この2つのことに向かっていれば、間違いない」ってこと。

自分の内側から沸き起こる「〇〇したい!」がいい未来につながっていく感覚です。

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準レギュラーを務めるビジネス系Podcast 「田中健士郎の働き方ラジオ」がライフワークです!と大きな声で公言しています

ビジネス系Podcast

様々なPodcast番組を聞くのが大好きで、特にビジネス系Podcast 「働き方ラジオ」は3年聞き続けている間に何度かゲスト出演させていただきまして。気づいたら準レギュラーになっていました。番組のプロデュースにも参画中。

ゲストをお迎えする回では、対談前の「働き方ラジオの控え室」にてミニトークで出演しています。

ではここで、今週の新着をご紹介します!藤澤製本 代表 藤澤佳織さん、通称「よめさん」ゲスト回です。

『#141-2 「かばおさん」のルーツは幼少期から続けてきた自己表現』

後編です。テキトーフォーミーのキャラクター「かばおさん」はよめさん自身を支える存在であるとわかりました。また「かばおさん」のルーツについても教えていただきました。

働き方ラジオ公式より

こちらからどうぞ!▼


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最近の活動の様子をパーソナリティと2人でざっくばらんに話している回はこちら▼

関係性作りの天才リサさんに、人と繋がり、仲間になっていくための秘訣を聞きました。バイブルである書籍「サードドア」の話も出てきます。

「働き方ラジオ」解説より

リサさんが温度の伝わる文章を書ける秘訣は、小さい頃から続けていた「文通」でした。営業に必要な提案力についても話しました。

「働き方ラジオ」解説より

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