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ロシア渡航🇷🇺🪆 〜思い出の地を巡り新たな国へ〜


7月16日(日)

ついにロシアへ渡航の日。


福岡空港まで家族がお見送りに来てくれました。
福岡ー北京ーハバロフスクのルートでの渡航。


北京までは以前CAとして働いていた会社の便で
15時頃出発。
機体や客室の中の匂いや制服が懐かしく、また制服着て飛びたいなぁ なんて思いながら思い出に浸っていました。


大連の経由便なので一度降機し入国。
大連は4年間大学時代を過ごした思い出の地で、これまた懐かしさに浸る思いで空港内をうろうろ。
空港の独特の懐かしい匂い。


大連から北京首都空港までは約1時間で到着。
北京首都空港はCA時代にいつも使っていた空港なので、久しぶりに目に映る以前と変わらない景色に感情を持ってかれてしまい、色々思うところがありました。
偶然にも自分の思い出の地を巡っていくのは、感慨深いものがありました。

北京首都机场


北京には19時前に着陸し、入国後荷物を受け取り20時頃やっとロビーへ。



北京からハバロフスクまでは、北京大兴空港からの出発なので、地上移動をする必要がありました。(羽田成田間の移動みたいな感じ)
空港移動の方法は事前に調べていたものの、ネット上にはあまり当てになるものが無く、候補としてはリムジンバスかタクシー、地下鉄の3つ。


まずリムジンバスの案内を聞きに行くと、ぶっきらぼうに  言うまでも無く15時に終わってるわ、と言われ、便数の少なさに驚きました。
地下鉄はエアポートラインなどなく乗り換えが3回も必要なので、キャリー2つ抱えての移動は困難。手段はタクシーしかありません。
中国のタクシーは恐ろしい事件がよく発生してるので、夜道を1人で乗るのは怖いなぁと思いながら、乗り場へ移動。


空港のタクシー乗り場は来た車に乗るシステムなので優しそうな運転手を選ぶ余地もなく、、、乗り込んで出発。
一言二言話してそれから1時間沈黙。
高速に乗って約1時間、うとうとしていたら到着しました。

金額は269元(日本円で約5200円)。
私の所持金が現金500元(100元札5枚)とWechat payに150元(PaypayみたいなApp)。
現金300元を渡すと、


運転手:僕現金持ってないよ。

私:じゃあWeChat でお釣りをもらえませんか?

運転手:いいよ


試したところWechat payの問題で外国人の身分証エラー、受け取り不可と表示が出ました。


私:じゃあ200元現金で69元をWechatで払うの
  はどうですか?

運転手:それでもいいよ。


この方法も身分証の件でエラー


私:。。。

運転手:。。。


私が300元渡すしかない空気。。。


私:どうしようもないから300元払いますね。

運転手:いや僕もお釣り渡したいんだよ。笑


と言いながら、運転手のおじちゃんは300元しっかり受け取り、とっても嬉しそうに去っていきました。
タクシーを少し恐れていた分、安全に送り届けてくれたからいいいや〜、と思うことにしました。
細かいこと気にしてたら先に進みません。


初めて来た北京大兴空港。
本当に美しくて巨大な空港です。
コロナ禍に運航開始したようで、就航している便数はそんなに多いと感じませんでした。

北京大兴机场



空港移動までをスムーズにこなすのが優先で、ご飯をあまり食べてなくお腹が空いていました。
時間があれば北京市内に出て麻辣湯が食べたかったけど叶わず、空港で麻辣牛肉麺と実家から持たせてくれたサンドイッチを食べました。
久しぶりの本場の食事は、美味しくて5杯くらい食べれそうな勢いでした!



しばらくして23時頃チェックインカウンターへ。
カウンターでは態度の悪いロシア人客と中国人のスタッフがコミュニケーションに時間がかかって渋滞。
無事チェックインを終えて出国。
あまり時間を持て余すことなく、深夜2時に北京を離陸。
初めて乗るヨーロッパ系の航空会社は男性のCAが多く、女性のCAは綺麗な方ばかりでした。


機内で紙が配られて、ステイ先や個人情報を記入、最後の方にコロナに関しての項目がありました。
出発72時間前にコロナのテストをした Yes or No、又テストをしたのであればテストキットの製品名と陽性or陰性を書く項目がありました。
出発前に調べた情報ではロシアは入国制限はなく、コロナテストも必要なしと書いてありました。
一応出発48時間前に自分で抗原体テストをして陰性だったものの、キットの製品名など覚えているはずがありません。
しかし、製品名を覚えてないからといってNoにチェックをしたら入国できないのかな、、、と考えるとどうしていいかわからず頭の中でずっと考えていました。
隣の人に聞こうかと思ったけど寝ていたので、その奥の男の人に話しかけました。
40歳くらいの欧米系の男性。
その人はドリンクサービスの時に英語を話しているのが聞こえたので、コミュニケーションが取れると確信していました。


私:すみません、少し聞きたいことがあるのです 
  が。コロナの項目どちらにチェックしまし 
  た?Noにチェックしたら入国できないとかそ
  んなことあるんですかね?

男性:僕も同じこと思ったけど、周りの人見たら
   みんなNoにチェックしてたからきっと大丈
   夫だよ、僕もNoにチェックしたよ^^


と教えてくれてホッとしました。


男性:どこから来たの?

私  :日本です。あなたは?

男性:ニュージーランドから。僕の奥さんがロシ
   ア人で、今ハバロフスクの実家に8ヶ月の息
   子と帰省してるから僕も休暇をとって遊び
   に来たんだ。ニュージーランドには結婚し
   て10年住んでるよ。あなたはなんでハバ
   に?僕の名前はジェームスだよ

私:素敵ですね。私はリサです
  私のフィアンセがハバにいるから来ました。
    素敵なバケーションを^^

男性:あなたも


おしゃべりできて少しほっこり。
そもそも私は今まで彼(フィアンセ)としか英語を話す環境がなかったので、自分の英語にあまり自信がありませんでした。けどジェームスと何の問題なく会話できたことが嬉しかったです。
この後、ジェームスとは後々発生する事件でまた再会することになります。笑

北京からハバまでは2時間45分。
現地時間で朝7時の到着でした。
あいにくにも天候は小雨。
空港は全く空港感のない市役所かな?の勢いな建物。中に入ると事務所感満載。
とても国際線の空港とは思えない場所でした。後から聞くと今現在新しい空港ができているらしい。



入国審査の窓口は3つしかなく、20分ぐらい並んで待ちました。
自分の番になりパスポートを渡すと私の情報を調べてるのか、そこでもかなり待ちました。
その後、赤いランプが点灯して、男性スタッフが現れ私のパスポートを持ち、follpw me と言って私は別室に連れていかれました。
嫌な予感が沢山過ぎって頭の中軽くパニック状態。ロシアに入国するためには、日本人は何かしらビザを取得する必要があります。私はパーソナルビザの3ヶ月のを取得していました。

連れていかれた部屋は刑務所の小部屋みたいな(イメージ)所で、薄暗く物事をポジティブに考える余裕など1ミリもないような場所でした。
一人の女性スタッフが入ってきて、何か問題がありますか?と聞いくと、いや、あなたが日本国籍だから質問事項があります、と言われました。
しかし、現に私の隣のレーンに並んでいた日本人のおじさんは何事もなくスムーズに入国していたので、女性のその回答は全く信じられませんでした。
その後、私の情報や今回私を招待した側の私のフィアンセの情報を細かく質問され、ほぼ24時間寝ておらず体力限界の私は瀕死状態でした。
質問が全て終わると、後ろから男の人が話しかけてきました。ジェームスです。


私:え?何で?あなたも??


びっくりしたのと、この入国できるかできないかの瀬戸際の恐怖感をシェア出来て嬉しいのとで立ち上がってしまいました。
おしゃべりしていると一人のロシア人女性がハートの風船を持って現れ、ジェームスとビッグハグ。ジェームスの奥さんでした。
ジェームスが奥さんを紹介してくれたものの、私の頭の中は、何で迎えにきていた人がここまで勝手に入れるの?いや何で私のフィアンセ入って来ないの??と奥さんの名前をインプットするよりも頭の中にはハテナだらけ。
しばらくして奥さんが出て行き、ジェームスにどうやって中に呼んだの?と聞いたら、僕の奥さんは政府と関係ある仕事してるから多分入れたんだよ。って、緩すぎるわロシア。


そうこうしているうちに約1時間経過。
心身ともに疲れ果てて放心状態。
その後男性スタッフが小部屋に現れました。
そして私にスマホを出してくださいと指示。
私はスマホを出してロック解除すると、そのスタッフが勝手に私のスマホの機内モードを解除して電波をキャッチし、どこかに電話をし始めました。
日本のSIMカードを海外で使われると料金が発生するので、即座にそのスタッフからスマホを取り上げて、これは私のスマホです、勝手に電話かけるのやめてもらえませんか?と言うと、理解してるのかしてないのか、ロシア語でブツブツ何か呟いてました。
イライラしながらも、あまり感情を出すと入国できないなどと言われそうで、それ以上言うことができませんでした。


小部屋に連れてこられて約1時間半。
やっと小部屋から出てOKとの指示が。
次はジェームスの番です。あなたのターンだよ、がんばってーb と言ってさよならしました。



もう一度入国審査窓口へ。
1回目並んだところと同じところへ。
パスポートを渡し、また3分ぐらい待たされ緊張。スタンプがバンバン押される音が聞こえて一安心。ライトがグリーンに光り、入国OKとパスポートを返されました。
Thank you と声をかけると お疲れ様でした と言わんばかりに微笑みかけてくれました。

荷物受け取りのところに行くと、私のスーツケースが寂しそうに止まったターンテーブルの上にポツンと並べてありました。
心も身体も疲れ果てて約45キロあるスーツケースを引きトボトボ歩いていると、前に彼が現れて私は恐怖感から解き放たれて安心したのか、知らぬ間に号泣してました。
そしてバラの花束を持って お疲れ様。もう大丈夫だよ。と言って抱きしめてくれました。

長かった旅がやっと終わりました。


今まで何度も海外行き来していますが、イミグレで止められるのは初めての経験でした。もう二度と同じ経験はしたくありません。
怖かったとはいえ、とてもいい経験になりました。


明日からロシアでの生活が始まります。
また生活のあれこれ更新していきます♪


長文読んでいただき、
ありがとうございました^ ^
たまに覗きに来てくれると嬉しいです♪

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