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好きをさぐる②:虜になるということ

好きをさぐる①ってあるけどどういうこと?という痛い指摘を昨日受けたので、さっそく②を書いてみました。

前回、「好き」という気持ちは、時々のきっかけを通じて少しずつ形作られていく、というお話しをしました。
「理由」があるから好きになるのではなく、「きっかけ」が積み重なるから好きになるのだと。

ですが、明確に好きな理由があるアプリもいくつか存在していました。
今回はそれらを共有します。

1つ目は、このNoteのアプリです。
そう。Note、お気に入りのアプリなんです。
「スキ」を押した時に、投稿者からのメッセージがフィードバックとして返ってくる。
この新しさにとても感動したのを、鮮明におぼえています。
記事を読んでいいな、と思った自分の気持ちに、なんとなく答えてくれるような感じがするところが、大好きです。

2つ目は、Mediumというアプリ。
Noteに似た、フォロー機能などあるブログのプラットフォームサービスです。
こちらも大好きなのは、いいね機能の部分。
めずらしく♡マークではなく、拍手のアイコンを押すことで、「いいね」の気持ちを表現します。
面白いのは、最大50いいね押せるところ。
「いい!」と思った自分の気持ちを、自由に表現する余地があるのが、新しいなと思います。

3つ目は、チャットアプリのSlackです。
画像表示からチャット画面に戻るとき、画像がくるくる回転しながら消えていくのです。
このさりげないけど可愛らしいインタラクションが、たまらなく好きです。
ビジネス用途で使われることの多いSlackだけど、こんな癒やしがあるから、サービスとして堅くなりすぎない。


ある一点にどうしようもなく心惹かれるが故に、アプリ全体に好印象をいだき、大好きになってしまう、ということもあるみたいです。
声がかっこよすぎるから福山雅治の顔も歌も全部好き。めちゃくちゃお気に入りのラーメン屋があるから池袋という街が好き。そんな感じと似ているでしょうか。

私の場合は、細やかなインタラクションの面白さや心地よさに、虜となってしまうようです。
インタラクションによって「楽しい」「癒やされる」というポジティブな感情が生まれるからだと思います。
また、細やかな部分へのデザイナーの配慮に感嘆してしまうというのも、一部ありそうです。

「好きな理由」になりうるものは人それぞれちがうでしょう。
でも、このような好かれ方をするアプリというのはどれも、一種の「色気」をもっている気がします。
そしてこの「色気」は、ただただユーザーに寄り添い、良いアプリを目指しているのでは生まれない。自らの世界観や信念、美意識があって、それをこだわり抜いたからこそ生まれる魅力が「色気」であり、人を虜にする要因なのではないかと思います。
そんなサービスを生み出してみたいものです。

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