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まど・みちお 人生処方詩集|感想(ボース・アインシュタイン凝縮)

手に取ったきっかけ

詩を読もう!と思い立ち手に取ったのが「人生処方詩集」だったので、心当たりはないのだが、何か、人生に、悩んでいるのかもしれません。きっと固定資産税の支払いだろう。真面目にきっかけの話をさせて頂くと、「おぼえておきたい日本の名詩100」を読んで、まどみちおさんの詩に感動したから、というAIが答えそうな内容になります。

感想

『ぼくが ここに』という詩が私のお気に入りです。引用するとただの著作権侵害になりそうなので、[詩心よりも金をくれ]が信条の私が散文的に説明すると、みかん詰め放題!ビニールに入るだけ!!というのは、みかんが重ならないから結局のところ上限があるよね、という感じです。10個のみかんが1個のみかんの位置に集まっている(1個のみかんが占める空間に10個のみかんが集約しているという影分身的状態)というのは、頭おかしくなったった、としか思えないわけです。
こんな感じのことを言いふらして変人扱いされてしまった村はずれに住んでいる発明家のおじいさんがいたとします。時代は進み、そんなおじいさんを救う現象が登場します。“キタキタおやじ(魔法陣グルグルの登場人物)”が重要人物だったみたいな展開です。

AIに聞いてみた

「ボース・アインシュタイン凝縮とは何ですか?」
「ボース・アインシュタイン凝縮とは、ある転移温度以下で巨視的な数のボース粒子がある1つの1粒子状態に落ち込む相転移現象です。ボース・アインシュタイン凝縮は、物質の5つ目の状態とされています」
(こんな知識になんの意味があるのかはさておき、固体・液体・気体、プラズマ、ボース・アインシュタイン凝縮、ということのようです。サイン、コサイン、タンジェント、ハイパボリックサイン、ハイパボリックコサイン…的なのりですね)

転移温度以下、巨視的、ボーズ粒子、1粒子状態、相転移現象という言葉の意味が私にはよくわからないので、これはつまり、ボース・アインシュタイン凝縮という言葉を憶えただけ、ということを実証したことになります。アインシュタインは私でも知っている有名人ですが、ボースも人名だったりします。

みかんは重ならないのですが、ボース・アインシュタイン凝縮すると重なるということです。【この文章は正しくない、誤りですらない、と思って下さい。たとえ話なので、みかんが重なる現象がある、ということではありません】

みかんが重なるみたいな現象があるとなれば、『ぼくが ここに』の見方も変わってきてしまい、詩によって得られた感動も薄れてしまったなということが言いたかったのですが(果たしてキタキタおやじのくだりは必要だったのだろうか)、すなわち、ボースとアインシュタインは詩を破壊しました【語弊しかない】。

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