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私たちは生きているのか?|感想(ドラえもんは生きているのか?)

手に取ったきっかけ

Wシリーズというシリーズ作品の5作目ですので、4作目まで読んだから、この本を手に取りました。新卒採用の面接だと落ちそうな理由ですが、これしかないのです。

感想

内容はさておき、この本のタイトルが、そのまま本のテーマになっているようです。私たちは生きているのか、生きていないなら何なの?と聞きたくなるわけで(むしろ、生きていないなら、なんなのかさえわからない15の夜かもしれませんが)、それはゾンビかもしれないし、千の風になっているのかもしれませんね。
ゾンビは生きているのか?というのもなかなかに意味深な問い掛けなわけですが、ドラえもんは生きているのか?も、同じように意見が分かれそうな質問です。ちなみに、紹介した小説は、ドラえもん[ロボット]は生きていると言えるのか、みたいなことを描いているようでした。

こういった質問をされたとき、難しい言葉を並べて理屈っぽく答えるパターンと、ドラちゃんは僕達の友達でしょ!子供の頃からずっと一緒に過ごしてきたじゃないかっ![走馬灯のように思ひ出が挿入される]stand by me……みたいなことを言って情に訴えたりするパターンがあるように思います。私は、おそらく前者なので、長々と語って、相手に「ふーん」と言われて腹を立てたりします。

AIに聞いてみた

「ドラえもんは生きていると思いますか?」
「ドラえもんは、藤子・F・不二雄によって生み出された架空のキャラクターであり、現実には存在しません」
(なるほど、架空の存在が生きているかどうかを考えるなんて大馬鹿者のやること、という意味ですね。私という人間はなんて愚かで合理的に物事を考えられないのだろう。勉強になります!)

「ドラえもんは生きていますか?」(なんか悔しいのでもう一回きく)
「ドラえもんは、漫画家の藤本弘氏によって生み出されたキャラクターで、アニメ化もされています。ドラえもんは、ロボットであり、生物として認められることはありません。ただし、ドラえもんは生きているという結論になるでしょう」
(わかりやすく、結論だけ教えてくれました。ちなみに、藤本弘は藤子・F・不二雄さんの本名だそうです)
[そもそも、AIに、AIの完全最終形態的存在であるドラえもんについて聞くのは、いかがなものかと思う]

2013年に、「ドラえもんが生物として認められない理由を問う問題」が中学入試で出題されたらしいです。これは、どういった物が生物と呼ばれるかという定義が問題自体に記されていて、その定義にドラえもんが当てはまるかどうかを答えるクイズでした。ですので、ドラえもんが、生物でないのかどうかはわからない、ということのようです。余談でした。

おそらく99%の人は、どうでもよくないか、と感じておられるはずで、私自身も、そんなに興味なかったりしてます。正解や正論よりも、大喜利として面白い答えを出す系のクイズだったということでした。
【生きている者にしか、生きているかどうかは問えない、ドヤ顔】というのが、この小説に書いてあった答えです(“ドヤ顔”は私が勝手につけました)。生きている状態しか経験していないから、生きていない状態はわからないよね、ということかもしれません。

生きているという状態が、AIとかの登場で、よくわからない状態になるのなら、『みんなみんな生きているんだ友達なんだ』理論で、みんなみんな生きていて(みんなみんな生きているということにして)、みんなみんな友達になるしかないよね。

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