ダッコちゃんの技術が生かされた防毒・防煙マスクが火災から命を救う
「この商品開発のきっかけは1972年にアメリカで制作された映画タワーリングインフェルノ」と熊谷氏は語る。高層ビルでの火災を描いたこの映画を受け、サンフランシスコ市の消防局は世界各国から火災から人命を守るための技術をかき集めた。1980年代にはロサンゼルスのビルで実際に大規模火災があり、多くの人が一酸化炭素等の有毒ガスによる中毒で命を落とした。そこで、小型で高品質、安価なモノづくりが得意な日本に対し「有毒ガスから人命を守る製品」の注文が入り、国内の大手商社や化学メーカーらが集ま