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【ゼミの紹介】 人が「見ること」から得られるデータに注目する

立正大学データサイエンス学部 講師 石川茜恵

心理学やスポーツ分野などのゼミでの利活用を目的に、立正大学データサイエンス学部に『アイトラッキング』を導入しました!今回は、『アイトラッキング』を用いた研究をご紹介します。

■アイトラッキングってなに?

 「アイトラッキング」という言葉をあまり聞いたことがない方も多いのではないかと思います。アイトラッキングとは,簡単に言うと「人がどこを見ているのか」「どんなところに注目しているのか」などに関するさまざまなデータを算出・計測する技術のことです。アイトラッキングは,アイトラッカーという機器によってできるようになります。このアイトラッカー(Tobii社製)が,立正大学データサイエンス学部でも使用できるようになりました!

Tobii社製 TOBII PRO グラス 3(出典:https://www.tobii.com/ja

■実際にデータを見てみる

 さて,説明はこれくらいにして,実際にどんなデータが得られるのかを見てもらいたいと思います。下の「動画1」を見てみてください。この動画は,私の娘が遊んでいる様子(動画)を,「私がどのように見たか」が可視化された(目に見える形になった)動画です。

動画1 ある動画を見る際の視聴者の視線の動き

 見ていただけたでしょうか?私の視線は赤い〇で表示されているもので,見ている場所が変わると赤い〇も動いているのがわかると思います。このように,人がどこを見ているのか,どこに注目しているのかなど,様々なことについて計測することができます。とっても面白いですね!

■アイトラッキングでどんなことがわかるのか?

 さて,「アイトラッキングの面白さはわかったけれど,アイトラッキングで結局何がわかるの?」と思った方もいらっしゃると思います。実はアイトラッキング技術は,心理学,経済学,スポーツなど,様々な分野ですでに用いられています。

  • 例えば心理学分野では,「こどもが人の表情を判断する際に見るポイントはどこか」といったテーマだったり,「マンガを読む際の視線の動きと心理的な指標との関連」なども検討されていたりします(マンガ大好きな私としては個人的にとても気になるところです)。

  • また,スポーツ分野では,「優秀な選手が試合のなかのどの動きや空間に注目しているのか」を,実際に視線計測することで知ることができます。

  • 他にも,「人が広告を見る際に注目する箇所と購入決定までの視線の動き」なども知ることができ,これらの情報はマーケティングにとって重要になるでしょう。

 もちろん,今までの調査研究で用いられてきたアンケートやインタビューなどの方法でも明らかにできることはたくさんあります。ですが,アイトラッキング技術を用いることで,これまでに分かってきたことの裏付けとなったり,新しいことがわかったりすることもたくさんあるのではないでしょうか。
 このnoteを読んでいるみなさんも,もしよければ「今までわからなかったけどアイトラッキングによってわかるかもしれないこと」を考えてみてください。わくわくしますね!

※    立正大学データサイエンス学部には,スクリーンベース型のアイトラッカーとウェアラブル型(メガネタイプ)のアイトラッカー(どちらもTobii社製)があります。機器がどんなものなのか気になる人はTobii社のHP(参考文献[1])をのぞいてみてください。活用事例も掲載されています。

【参考文献】
[1] Tobii社ホームページ(https://www.tobii.com/ja

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立正大学データサイエンス学部情報
・立正大学データサイエンス学部HP・・・https://www.ris.ac.jp/ds/
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・動画コンテンツ(学部紹介や模擬授業など)・・・https://www.ris.ac.jp/ds/movlist/

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