有給取得の実情「残業×有給」これでいいのか?
私は製造メーカーに勤めるサラリーマンです。
ここ最近会社は有給に対して以前より寛容な考えを持つようになりました。
それに伴い年間有給休暇の取得目標も数年まえから徐々に増えていき、今年度の目標は一人平均14日です。
実際の有給取得日数も目標が増えるにつれ、増加傾向で、昨年度は全社平均12日以上を達成しています。
会社の有給取得率は年々右肩上がりです。
まあ平均なので、1桁の人もいれば20日取得する人もいますが。
有給が取りやすくなることは社員としては嬉しいはずなのですが、とても手放しでは喜べない現実があります。
どういうことかというと
以前よりは有給が取りやすくなったとはいえ、現場ではまだ上司の顔色を伺いながら有給申請をしているのが事実です。
私の職場は他職場とより有給取得日数が多く、どうもそれを直属の上司の、さらに上の上司などか良しと思っていないらしく、目をつけられているとのこと。
有給を取らせたいのか、それとも取らせたくないのかよくわからないです。
ですが上司の気持ちも理解できます。
私の職場は繁忙が続いています。
日々の業務はパンクしていて、残業なしでは生産計画にそって生産できない状態が慢性化しています。
そんな中有給を取られまうと、その人が担当の業務が滞ってしまい、現場が回らなくなります。
ますます遅れを拡大させてしまいます。
他の人がカバーできればいいのですが、それぞれ自分の業務で手一杯なので完全にはカバーし切れないのです。
サッカーの試合ように、ベンチには心強い控えメンバーがいて、なにかあればいつでも交代できる。
そんな状態ならいいのてすが。
残念ながらそのような仕組みはないです。
私の職場では有給は個人努力になってしまっています。
個人で
生産効率の高い仕事を行う。
さらに残業や休日出勤を行う。
などして、自分の業務を余裕を待たせる。
そして有給を取る。
こうすれば上司も納得しますし、仕事の流れを止めずにすみます。
タイトルにも書いたように「残業×有給」です。
残業により業務に貯金を作り、有給で貯金を使う。このような構図だと思います。
会社的にはこれでいいのでしょうか?
会社は有給取得率を上げたい、一方で残業は減らしたい。
このようなスタンスです。
ですが現状だと、有給取得率が上がると残業時間も増えます。
会社は生産性や生産効率を上げろと言います。
確かに生産性や生産効率を上げることにより、
残業時間を減らしつつ、有給取得率も上げることはできるかもしれません。
ただ現状は個人努力になっています。
個人や現場に丸投げなのです。
個人努力では限界があります。
これでいいのか?
会社にはもっと生産性や生産効率を上げられるような仕組みを考えてほしいものです。
残業を減らしつつ有給は増える仕組みを。
ただ社員の中には残業が減ると困る人たちも一定数いるわけで、残業が減ると給料も減るわけですからね。
逆に、給料が減ってもいいから残業したくないという人たちもいるので
難しい問題だと思います。
ただ一つ言えるのは
「残業×有給」という働き方で、サラリーマンの時間単価は上がるということです。
私の2023年の休日出勤日数は44日。
休日の3分の1以上を会社に捧げたわけです。
そのおかげで年収は過去最高を更新しました。
ですから稼ぎたい人にとっては
「良い会社だなー」
という皮肉を言いつつ、この辺でおわりにしておきます。
「こんなに働きたくないよーー」
ではまた。
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