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育休明けの人へ、私なりのエール

来月から新年度が始まる。
育休から復帰する同僚もいて、そんな時期かと想いを馳せる。
育休明けの人もしくは小一の壁を迎える人に、私なりのエールを。


人は人、自分は自分

子育ては誰もが初心者だ。第一子の子育ての初心者、兄弟児の子育ての初心者。
私も今でも子供が年齢を重ねるにつれ、初めての姿に接している。
そして初心者だと先人の教えを求めるようになる。(私はそうだった)

育休中に、夜中に授乳をしている時、何かの隙間時間に、とある女性専用匿名QAアプリをよく見ていた。
今は全く見ることはない。今から考えると負の遺産のオンパレードで、自分に必要な情報はなかった。
今でもふと思い出すのは、復職時期を延長するか迷っている人に、あちこちのスレッドで、謎に否定的なコメントばかりしているアカウントがいたことだ。(この人、何をモチベーションにこんなことしているんだろ、赤の他人がしんどい思いをすることでこの人は幸せになるのだろうか、と思っていた)

ワーママに限らずではあるが、個人の持つリソースは千差万別だ。
単純な属性で括られるべきではない。

・本人の体力 (遺伝や体質、保有する疾患なども関わる)
・本人の特性 (何がしたいか、何を優先して生きるか)
・子の体力、特性 (上に同じ。寝ない食べないとか癇癪など含めた育てやすさ)
・職場の同僚が協力的か (チームのリソースが足りているか、信頼残高があるか、子育てに理解があるか)
・上司の理解はあるか、支援してくれるか (上司との関係性や信頼残高込み)
・会社の制度 (休みやすさや時短の制度など)
・行政の制度 (育児支援の制度がどのくらいあるか)
・住む場所 (公園や買い物などに利便性が高い場所か、近所の子育てに対する理解、出勤時間と交通機関の混雑度)
・夫リソースはどのくらい使えるのか (子育て、仕事に対する理解。急な発熱などのお迎え時に対応できるか。家事貢献度はどうか)
・実家ヘルプは期待できるか
・近くに情報交換できるママ友はいるか (おすすめの病院情報や習い事情報など)
・何年に出産して、何年に保育園に入園するか
・一人っ子か、兄弟児か、兄弟の場合 何歳差か。

ざっと考えてもこのくらいのカードの差があり、それの組み合わせを考えると、同じ人なんていない。
だから、ネットはもとより、先人の教えも、一つの参考にはなっても、自分と比較するのはナンセンスだ。

私も、会社の先輩ママで子供が寝た後夜中 (早朝) に仕事をしているという話を聞いて慄いたけど、いや私はロングスリーパーだからそもそも無理やねんと開き直っている。(個人の幸せとの相関もないと思っている)

無理をしない

そのうえで。まず言いたいのは無理をしないで、ということだ。
使い古された言葉かもしれないけど、子供が一番嬉しいのは母親の笑顔と楽しそうな姿だ。
母自身の余裕がないと、家庭全体がうまくまわっていかない。

今でも後悔していることがある。
育休明け、私は産休分を取り返そうと躍起になって無理をしていた。自身の身体も体力も産前とは異なるし、乳児を抱えて、以前と同様のパフォーマンスなんて土台無理なのに。
「残ってください」と言われたわけでもないのに時短の就業時間以降まで自ら働いて (相手のある仕事だったので切り上げられなかった)、人に頼ることが不得手だった。そしてタクシーを飛ばして高い保育延長料金を払い、「遅い」と泣く子供を抱っこして帰り、夜に夫に「そこまでして仕事する必要あるの」と言われる。「そこまでして」やった仕事を、私が当時キャパオーバーで仕事をしていたことを、当時の同僚は覚えてないだろうし、当時も特段感謝の言葉をかけられたわけではない。自分自身と子は自分でしか守れない。優先度を履き違えるのは良くない。私の屍を乗り越えて欲しい。

目の前の子を見る

How To の情報はネット上に溢れている。
何が良くて何がいけないのか。それらは上述の通り、様々な変数の上に成り立つものだから、どこかの側面から述べるのは困難だ。
現実は、自身と目の前にいる子供。
自分と家族の人生をより楽しくする。

乳児期・幼児期・児童期の子供の姿は貴重だ。ビデオや写真をたくさん撮って、いっぱい遊んでほしい。それが後からジワジワと記憶の配当に繋がるから。
同時に、今の自分も今しかいない。
私は育児に無我夢中だったけど (今でもだが)、乳児だった子と一緒に撮った写真を見て、自身も若かったなと今見ても思う。
そう、子供の成長につれ、親も年老いていくのだ。(当たり前)
子供優先ばかりではなく、時に自分の嗜好も優先する。

私もママ友や同僚と飲みにいく時もあるし、家族で遊びに行く時は自身も楽しめる場所も選択要素に入れる。そして体力のあるうちに体力を要する遊びをする。推し活なども同じだ。少し前にオーディションバラエティにハマっており、ひっそりと録画を見ていたら娘に見つかり、今では娘も一緒に好きでいてくれる。いつか一緒にライブに行ってみたい。

人と比較せず、無理をせず、子育ても含めた自分のかけがえのない人生を大切にする。

自分自身へのリマインドも含め、育休明け・小一の壁を控えたママたちへのエールとしたい。

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