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【読書感想文】豆の上で眠る/湊かなえ【ネタバレあり】


はじめに

超久しぶりに小説を読んだので、熱があるうちに感想文を書く。
なんとなく、ミステリーを読みたいなと思い書店でテキトーに手に取った、安心の湊作品。帯タイトルの「お姉ちゃん、あなたは本物なの?」の一文に惹かれたので買いました。買って1日で読み切ってしまいました。恐るべし湊かなえ様・・・。
初めて感想文書くので厳しいコメントとか受け付けてないですう!

本日の読書感想文レビュー

人間関係ザワつく度    ★★★★☆
最後まで想像付かない度  ★★★☆☆
読んだ後色々考えちゃう度 ★★★★★ 

※この後からネタバレ含みますので嫌な方は見ないでください!※


感想











まずはじめに…

さすが湊かなえ様・・・キモチイイくらいキモチワルイ感情の部分がえぐられた!
結果だけを見ると想定できる範囲内のよくある生まれた時から入れ替わってる系だけど、そこに至るまでの登場人物のいろんな感情を描かれていて(とてもいい意味で)キモかった〜!最高の意味で!

私は(この話自体が結衣子視点で描かれることもあって)結衣子にだいぶと感情移入してしまった。
結衣子の切なさ、やるせなさ、焦り、不安、母の期待、純粋な心…。色々嫌な経験しすぎじゃない?
でも冷静に考えて万佑子もずっと辛かったよね。
戻りたかったところでもないのに急に返されて
自分の居場所を探し続けてたのよね…くう…やるせねえ…

結衣子

小学一年生〜小学三年生時代の結衣子の不憫さとかやるせなさに変に感情移入をしてしまった・・・。絶対今日変な夢見てしまうと思う。
母親が結衣子にしたことは明らかに常軌を逸する行動で、それがきっかけで起きた事件となんの関係もない悲しい出来事に結衣子は閉ざしてしまった気がする。
結衣子に一人でもあの時わかってくれる子がいたらな・・・。どこまでも残酷すぎる・・・。

この物語は基本的に結衣子視点で書かれていたので、周りから見て結衣子はどういう感じの子だったのか想像つかないところもまた良かった。

特に母(春花)はこの物語において、終始どういう感情だったんだろう?というのがめちゃくちゃ気になったあ〜。

え、てか春花と遥って一つの作品で同じ読み方の名前の登場人物出てくるの珍しくない?これなんかの伏線?笑

母(春花)

母(春花)の行動はずっと読めなくて終始裏があるんじゃないかって気になってた。
例えば、もう早いうちから自分の子供じゃないことに気づいて大切にしていた、とか
長女が単純に病弱だから手をかけすぎて、次女はおざなりになっていた(そう見えていた?)とか
もしかしたら妹の方がよその子なんじゃないか、とか(これは物語終盤までだいぶ勘ぐってしまっていた。)
春花の行動はずっと神経質で、でも母親らしくて、心情が読めなかった。それも母親らしさがめちゃくちゃあってさいこうだった。

好きなシーン

好きなシーンは、最後の、お姉ちゃんたちから真実を告げられた結衣子が途方もなく飛び出すところから最後のシーンまで。
(勝手に)夏の田舎の静かな朝を、情景を思い出させるを得ない・・・。蝉が鳴いていてうるさいのに静かなあの感じ・・・・。
結衣子にとって本ものってなんだろう・・・。私もわからなくなってきた・・・・。多分このテーマは2〜3日考えてられそう。笑

このお話のこの後

どうなるんだろうね。きっと遥は何もなかったかのように元の家に戻って普通の日常を過ごすのかな。
お父さんもきっと何もなかったかのように過ごすんだろうな。なんか元々無口な何考えてるか(ガチで)わかんない人だし。笑
お姉ちゃん(万佑子)は少し心を閉ざしちゃうのかな、結衣子が寄り添わない限り閉ざしちゃいそうだね。
お母さんは・・・・どうなんだろう・・・・。お母さんが本当に読めないよ〜。ヒスになるのかな。でも今更ヒスになってもなんだよね。なんで今まで結衣子に黙ってたんだろう。(ここの決定権は母にあると思っている)お母さんが結衣子のことをどう思っているのか真相を教えて欲しいい。
結衣子は知らないふりして母の病室に行ってトドメさしてその足で一人暮らししている兵庫のおうちに戻りそう。笑

まあこんな感じでおわりまする〜。また気が向いたら書きます。


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