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学ぶ態度を整えるために「和食」

10年前、教室で、子どもたちに「今朝は何を食べてきましたか?」と質問すると、「パン」という答えが圧倒的多数だったのです。

「ショートニング、マーガリン、イーストフード、乳化剤、砂糖、輸入小麦・・・・」こんな表示をみて・・・これはいけませんということでお母さまたちにコツコツコツコツ食の大切さを伝え続けてきました。朝食はごはんにしようって。

おかげで、今では、朝食は和食に、というのが浸透してきて、子どもたちの姿も激変しました。どの子も穏やかで落ち着いています。

じっとしていられない子や、カットインばかりで集中できない子が激減しました。

毎朝、毎朝、子どもたちの身体に入っていくことを思うと、当然の結果ですね。

和食にすると「おかずが変わる」というメリットも大きいです。パン食のおかずというと、目玉焼き、ウインナー、ハム、スープ、ヨーグルト、ジュース?という感じになりますが、これを、ごはんにすると、お味噌汁、漬物、海苔、納豆、大根おろし、おじゃこ、おひたし・・・こんな感じになりませんか?

毎日のことなので、この違いが大きな差を生んだのだと思います。

朝寝坊してしまって時間のないときは、『雑穀米の塩おにぎりと+具だくさんのお味噌汁』がおすすめですよ。

子どもにとっての「食事」とは「ただただ空腹を満たすもの」ではなくて心と体をはぐくむ大事な源。

「無関心」「無頓着」「無神経」「無防備」ではいけないのです。

『食を変えてから子どもの姿が変わった』という事実を、本当にたくさん目の当たりにしてきました。教室を開校して2年目の話なのでずいぶん前のことですが、「角砂糖がおやつです」という子がいました。小学生でしたが、レッスンに来て5分もすると飽きてきて床にごろごろと無気力に寝転がっていました。白砂糖への依存を断つのが大変でした。

何はともあれ、パン食はたまのお楽しみにしておいて、普段は和食というのが教室では当たり前になっています。教える側としても、子どもたちが落ち着いていておだやかで、皆の学ぶ姿勢が整っているということは、とても有難いことですし、深い学びが得られます。

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