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Cinema Fashion 「ナイアガラ」

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「ナイアガラ」 1953年
「Niagara 」
20世紀FOXアメリカ
監督:ヘンリー・ハザウェイ
主演:マリリン・モンロー ジョセフ・コットン ジーン・ピーターズ他

*(gif が多い為に環境動作によって遅く反映されます。)

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私自身、彼女の映画は
「紳士は金髪がお好き」
と、この「ナイアガラ」が好きです。

二つの映画は、マリリンの代表作ですが、
内容は両極端でしょう。

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特に、この「ナイアガラ」でモンローは
悪女役で脚本も面白く、
彼女の女優としての地位を確立させた映画でも有ります。


彼女はスキャンダルが目立ちましたが、
シリアスとコメディーの両方の演技力や
歌って踊れる稀有なスターでした。

新婚旅行でナイアガラに訪れた若夫婦は
コテージで ある夫婦と出会う。
多少頑固で不器用な夫に、美しすぎる妻。
でも、自分の夫を少し見下す冷たさを
感じる。

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コテージの部屋。
自分の夫が朝、会話してくるが
眠っていると思い、外に出て行くが、
本当は起きていて、その時の目の表情だけで愛情すら感じさせない、
このマリリンのしたたかな目が
なんか凄まじいのです。

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それもそのはず、
ナイアガラの観光客に紛れ込んで
他の男と不倫関係。

それを見てしまった新婚旅行の若妻は
見ない事にして観光客の集まる場所に戻るが⁉

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で、この映画のセリフに印象的な言葉が有ります。
マリリンが悪女役で登場する場面で着ていた、挑発的な真っ赤なドレス。
コテージに集まってる皆の視線も独り占めな程、アンニュイで美しい。

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彼女のリクエストは「KISS」。

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このメロディーと一緒に歌詞を口ずさむ
モンローは何処か悪女っぽく無邪気にも
見える。
(ちなみに、モンローの曲でこの「KISS」はビルボードにも初めて50位以内にチャートインしました)

その曲こそ、街の時計台から流れてくる曲。ストーリーの要にもなってる時計台。

その音楽が鳴る時間は、彼女が1番逢いたい男性と遭う合図。

自分の夫がナイアガラで事故死か自殺?になって発見されるが、上手くやった殺人だった。


⬇動画で実際のマリリンの歌声と
「ナイアガラ」のシーン。YouTubeでどうぞ♪

後に、事件に巻き込まれる、
新婚夫妻の夫が その赤いドレスを見て自分の妻に言う。
「君も、あんな赤いドレスを着れば?」
彼女は笑って言う。
「あんなドレスを着るには 高校生から準備しないとダメなのよ」

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なるほど。確かに オシャレも自分に似合わないと何もならない。
更に、着こなし方。

このドレスだけで、見事に洗練された美しいキャラクターのイメージとマリリンのイメージが重なり合い、
上出来な映画が仕上がった。

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⬆マリリン.モンロー試着カメラテスト。


たった一つのセリフでキャラクターをどう活かすかが決まる。
それはドレスも同じでしょう。

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完全犯罪だと思った時の表向きの不安な
表情と、時計台から聴こえて来るメロディに誘われるように去って行く時の微笑。

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ちなみに、かの有名なモンローウォークも、マリリン自体のアイディアで、
ハイヒールの「かかと」を片方だけを短く切って、後ろ姿でアピールする表現をしました。

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⬆モンローウォークと呼ばれる
マリリン独特の歩き方を披露。

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しかし、ラストは?

マリリン・モンローにしては、非常に
シリアスなサスペンスですが、
またひとつマリリン・モンローの女優としての実力が認められた映画です。

高校生の頃から、準備していた真っ赤なドレス。
私も着ようかな。(笑)


椎名りつ子
2016.2.21
*2009年6月27日の日記
Disney Candy から
2009.12.27 FC2に移行。
2019.10.27 noteへ移行

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