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(35)久しぶりに長時間の散歩へ

今日は天気が良かったので近所の紅葉見に散歩へ行った。
紅葉が有名な場所の近くに住んでいるのだけど、普段人が多いシーズンは来ないのでこんなに人が多いのかと驚いた。
私は体を動かすことが好きなのでこのコースは妊娠前はランニングに、妊娠中は歩きに来ていた。妊娠がわかった際転けないようにグリップするシューズも買った。
今日はその靴を履いている。
色んな日常に触れるといちいち妊娠中のことを思い出してしまう。
夢だったのかな?と感じることもあって、写真を見返したり思い出したりして「いや夢じゃなかったよな」と思う。

今はせっせとこういう感情を味わう時期なんだと思う。胸が苦しくなるけれどこれから逃げることって不可能だし味わうのを避ける方がきっとしんどい。

天気も良く今年の紅葉は色が濃くてキレイだった。
久しぶりにわりと長い距離を歩いたけれどいい運動になった。
紅葉だったり食事だったり、過去でも未来でもなく焦らず急がず、悲観せず期待もせず、その瞬間その瞬間を味わうことを毎日淡々と続けることが今できる1番大切なことなんだなぁと改めて思う。

来週は産後3週間。いわゆる床上げの時期だしそろそろ動くことも増やしていこう。

読了した「銀河の片隅で科学夜話」の中で多世界解釈について書いてある章があった。
パラレルワールドは考えれば考えるほどよくわからなくなるのだけど考えるのが好きだ。自分が見たように人生は展開されるのだとしたら、自分が解釈したように物事が起こるにだとしたら、、今同じところで行ったり来たりしている自分の感情は、、とか難しいこと考えそうになってしまったのでハッとなってやめた。やーめた。

アルゼンチンの小説が引用されていて印象に残ったのでここにもメモ。

イギリスの林のもとで、わたしは失われた迷路について思いを巡らせた。
わたしは想像した、踏み荒らされぬ完全な姿で秘密の山頂にある迷路を。水田や流れの下にかき消された迷路を。八角の東屋や曲がった小道ではなく、川や州や王国からなる無限の迷路を。私は迷路でできた迷路のことを考えた。曲がりくねりつつ広がっていき、その中に過去と未来を収め、どのようにしてなのか、星々までも含んでしまう迷路のことを。

ホルヘ・ルイス・ボルヘス「枝分かれする小径の庭園」

今読んでいる本は、又吉直樹著「月と散文」。
この人の選ぶ言葉好き。

さて、今晩はお鍋だ。豚しゃぶだ。


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