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(42)1ヶ月検診を終えて

[赤ちゃんを33週で死産したことを綴っています。
読みたくない方は閉じてくださいね]

昨日は午後から産後1ヶ月検診へ。もう1ヶ月、やっと1ヶ月。
帝王切開の傷も治り、体調もよく、子宮の戻りもいいとのことで病院通いも終わり。診察してもらうと排卵をした形跡があるとのことだった。
そんなことわかるのかと驚き、心はまだ全然ついていかないのに体は淡々と自然の循環を繰り返していくんだな。ある意味残酷だよな。

赤ちゃん死亡の原因を調べるための染色体検査の結果が出ていたのだけど、染色体異常はなかった。私たちは原因を知ることはそんなに重要ではないとの考えで病理解剖は希望しなかった為、染色体検査だけでわかる原因はなかったとのこと。次にまた妊娠を希望するのであれば調べたかもしれなかったけれど、私の年齢のこともあったし今回の妊娠も思いがけずの吉報だったので、染色体検査もしなくてもよかったなと思っていたぐらい。
亡くなった赤ちゃんの人生を全うしたんだと思っている。

看護師さんたちと色々話し、励ましの言葉をいただいたり「気丈な姿がすごいなと思っていました。」と言われる。少し振り返るときっと気丈なわけではなく、色んな感情が回り回って色々ぶっ飛んで逆に冷静だった気がするし、担当の先生が本当にいい先生だったことや優しく寄り添ってくれた看護師さんたちのおかげしかない。今回本当に医療に携わる方達を心から尊敬した。
帰る時は胸がいっぱいになってしまって泣きそうになってしまった。悲しいというより、1ヶ月乗り切ってホッとしたという感じ。

凄まじい1ヶ月だった。40数年色んなことを経験してあらゆる感情を味わってきたつもりだったけど、まだこんな感情があったのかと呆然とした。今まで携えてきた何もかも歯が立たなかった。でも家族や友人、本、先生や看護師さん、助産師さんの言葉、いつもの日常の風景などで少しずつ少しずつ進めているしこれからも急がず進んでいきたい。

1ヶ月検診が終わったことに想像以上にホッとしていて今日は気持ちも体も軽い。
久々に浸かったお風呂は最高だった。久々のアルコール入りのビールは全然お酒を飲んだ感覚がなかったんだけどどういうことだろう?もうノンアルでもいいかも(笑)

東京の親友が「久しぶりに1人でフラッと遊びにおいでよ」と言ってくれた。
それもいいなぁと思い、今月中に行こうかなと思っている。

赤ちゃんの記憶や感覚が薄まることの寂しさもあるけれど、多分ずっと覚えていることもあるんだろうなと、同じ経験をした母を含めた色んな方の話を聞いて思った。なので無理に覚えておこうとせず、もちろん忘れようともせず自然に任すことにする。

このnoteもどこまでこのマガジンの括りで書こうかなと思っているけれど、一旦1ヶ月検診を一区切りにしようかなと思う。また気づいたことなどあれば書こうかな。
もちろんまだまだ寂しい思いはあるけれど、これからも負の感情を消そうとせず思混乱して時には絶望していくつもり。

ここに来て、、なんですが、死産や流産で赤ちゃんを無くした母親を"天使ママ"というそうなのだけど、なんかこの括り方はあまりしっくりきていなくて、100年生きた命も、お腹の中での数ヶ月も同じだと思う。

この一ヶ月今回のことはどんな意味をもっているのか、何を学ばせてくれるのかを考えた。
なんの意味も無く、何かを学ばせてくれるのでもなく、
ただ淡々と起こったことを受け取っていく、それだけなんだと今は思っている。
答えが欲しくなるけれど、答えなんかないんだろうな。

ならば、受け取って混乱するならしっかり混乱して、喜んで、それぞれ味わっていこう。

せっかく人生、これからも楽しんでいきます!

今日も読んでいただきありがとうございます。

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