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「いきいきと働ける社会に、個と組織の共生を広げたい!羽石乃理子さん ~モトヤフインタビュー~

-本日は宜しくお願いいたします。まずお名前を教えてください。

羽石乃理子です。よろしくお願いいたします。

-これまでのプロフィールをご紹介ください。

1999年に新卒で日新火災海上保険会社に入社し、大手町にあった本社の営業企画部に配属されました。2001年1月には動画配信事業を展開していたスタートアップ企業の株式会社Jストリームに転職し、新規営業を担当、その後商品企画部門に異動しました。

ヤフーに転職したのは2003年で、配属されたのはサービス統括部です。
ヤフーには4年在籍し2007年に退職した後、KDDIグループの株式会社mediba(2007年-2020年)に転職しました。この会社はauのポータルサイトの企画や統括、占い、ポイント、スマートパスなどその他自社サービス等の立ち上げを展開していて、こちらで管理職に就きました。こちらの会社に勤務しつつ2人目の育休中に社会保険労務士の資格を取得し、1年後に社労士事務所を開業しました。またこの開業と同時に2018年株式会社キャリアデザインコンサルティングも起業しました。

2022年には羽石社労士事務所を法人化してグロースライン社会保険労務士法人を設立。更にテックロンド株式会社に参画し、2023年5月にスキンケアTOKYO(時短美肌の薬の定期購入サービス)をリリースしました。

-ヤフーに入ったきっかけは何でしたか?

これまで行っていたBtoBビジネスから、BtoCサービスをやってみたいと思ったことから、Webフォームで応募しました。1次面接が影山さんで、二次面接は当時モバイルチームリーダーだった川邊さんでした。 

-ヤフーでのお仕事はどんな内容でしたか?

配属されたサービス統括部はQA・校正・キッズ・トップページ・モバイル・ボランティア・フォトなどとても広い範囲の業務を担当する部門で、毎月大勢の社員が入社してきて大所帯となっていました。

私は、Yahoo! フォト(おすすめ写真コーナーの更新や、ローカライズのバージョンアップ、フォトコンテストなどの特集企画)、Yahoo! きっず(特集やきっず内のサービス立ち上げなど)、Flicker(日本版のサイトの開発→リリース前にSTOPすることに)、Yahoo! ビデオキャスト(サービスの立ち上げ)などを経験しました。

(第1回??モトヤフナイトで宮坂さん・石原さんと)

-ヤフーで学んだことはどんなことでしたか?

私が六本木ヒルズのオフィスに入社したときは、従業員番号が確か930番くらいでしたが、その後、数万人の企業へと急成長する企業を、自分の身をもって体感することができました。

当時は毎月1日と16日にそれぞれ約30人づつ新規入社があったり、3か月の短期の評価サイクルを全員でがーっと回していたり、”びっくり”という成果指標があって、それをたまに取れたり、360度評価で周りからの評価をもらったり、ホテルでリッチな全員参加のパーティーが開かれて、井上社長が全社員に話をしてくださったり、フラットな組織で部長の影山さんが100人以上の部下をみていたり(グループリーダーも少ない)、若いみんなの情熱や熱気があふれていたり、短期スパンで米国のサービスをローカライズしたり、お客様目線、UIや容量など細かいガイドラインによる徹底したクオリティ管理がされていたり、障害もたくさん起きていて、事故ゼロを全社で取り組んだり。

いろいろなバックグラウンドを持った方々が、ヤフーで実現したいこと、熱い気持ちをもって入社し、それぞれが各サービスのPV・UUを伸ばし”びっくり”な成果をあげるためにとことん考え、夢中になって突き進む。”やればできる”行動力や、個性豊かでユニークな多様性など、急成長時代をいろいろな魅力や才能のある方々と一緒に過ごし、そのような組織の一員であったことが、私にとって学びとなりました。仕事がとても楽しかったです!

(サービス統括部 影山編集長。容量やわかりやすさなどUIやサービスの多くを学びました)

-ヤフー時代のエピソードを教えてください。

入社当時は、インターネット回線もまだまだ遅くて、また容量の制限がありその制限を守ることが大変でした。モバイル用はさらに作るのが大変で、容量や3キャリアの仕様の制限があり、それぞれを検証したりするのも面倒で、やりたくないなと思うこともありました。

モバイルチームは同じ統括部たったので、率先してやらなければならないということで必須でやっていましたが、どうしてもPC版をメインに、モバイルがサブとなってしまっていました。まだそのときは、モバイルがここまで進化する未来は、私は当時まだわかっていませんでしたが、川邉さんがモバイルチームのリーダーとしてモバイルサービスを引っ張り大きくされていました(私も川邉さんのもとで最初の頃はモバイルのPC版を少し担当していました)。

ITの進化は早く、常に先のその先の時代まで考えていくことが大事だと感じました。今ではスマホが登場し、スマホが当たり前ですもんね。

ビデオキャストの立ち上げでは、ヤフーで新規サービスを立ち上げたいと思っていたので、リリースしてトップページからサービスへのリンクが付いたときは、本当に嬉しかったです。

とはいえ、立ち上げ後はYouTubeのようにはいかず、日本のヤフーで行うビジネスでは著作権などコンプライアンスへの配慮はとても重要で、その点は難しい課題でした。TikTokみたいになれたらよかったのですが…。それでもサービスを企画し作りあげていく中で、世の中に出すために必要なこと、考えるべきことなど、一通りを学ぶことができたことは大きな経験となりました。

-辞めたから分かるヤフーの良さというものはありますか?

各部門において皆がプロフェッショナルで、企画、デザイン、エンジニアなど皆で役割分担をして事業を作っていく。本当に尊敬する方が多く、個の力がものすごいと感じます。個の力が組織の力になって”爆速”などが誕生したり、個と組織が共生して、組織が個人の幸せにつながるウェルビーイングな会社だと思います。とにかくパワフルで才能に満ちていて、またヤフーでこれをやりたいという強い意志をもっている方が多かったですね。

※以下画像は、当時のYahoo!フォト企画、制作、開発、CSメンバー。今はいろいろな会社で皆、活躍中!

現在、個と組織の共生を掲げて、1on1導入、女性活躍など組織開発に携わっていますが、ヤフーの自律、機動力、馬力、スピード、多様性、組織力など、自由闊達な組織風土を経験できたことは、今の私の仕事にも活きています。

-ネクストキャリアを選んだ決め手は何ですか?

ヤフーの後は、モバイルをメインにした仕事にチャレンジしたいと思い、KDDIグループのポータルサイトを運営する会社の株式会社medibaに転職しました。そこでリーダー、部長、副本部長を経験し、また2人の子どもを出産しました。

出産後は身をもって実感した育児と仕事の両立の苦労の経験を活かして、一企業内に止まらずより多くの企業の働き方や組織づくりに関わりたいと思い、社会保険労務士の資格を在職中に取得し、社労士業務と組織開発の仕事をすることにしました。

-現在のお仕事は具体的にどんな内容でしょうか?

グロースライン社会保険労務士法人では、スタートアップ、ベンチャー、IT企業70社以上の人事労務顧問をしています。働き方改革や少子化、人手不足など、時代も法律もどんどん変わっていますが、コンプライアンスを遵守しつつも、事業の成長・働きがいのある組織づくりを進めていけるよう伴走しています。ヤフーでの成長を続ける企業・組織での経験も生きています。

株式会社キャリアデザインコンサルティングでは、個と組織の共生をテーマに、企業向けに1on1導入と定着や、キャリアメンター、女性活躍、ダイバーシティコンサルティングをしています。1on1の導入・定着は実際にヤフーで1on1に取り組まれていたモトヤフの方と一緒に行っています。

テックロンド株式会社では「みらいまち薬局」を経営していますが、役員として経営参画しています。先日、スキンケアTOKYOという時短美肌のオンライン診療と薬の定期宅配サービスをリリースしました。女性活躍が必要とされるなか、女性が担う役割が家事、育児、仕事と多様になっていますが、スキンケアTOKYOでは、忙しくアクティブな女性の“美“を時短美容でサポートできたらと、やりがいを感じています。まだまだリリースしたばかりなので、モトヤフ・イマヤフの皆さんから、もっとこうしたらいいよ、などご意見いただけたら嬉しいです。

スキンケアTOKYO

-現在の仕事の面白いところや素晴らしいところを教えて下さい。

未来のために新たな価値を作っていく企業と一緒にお話をしながら伴走していけるところや、1人1人のパフォーマンスの最大化、組織づくり、次世代の人材育成などに関われることです。

子どもが生まれたときに、がんが判明し大病をしたのですが、そのときに、自分の心身をもっと大切にして、子育てと仕事が両立できるような柔軟な働き方がしたい、そして、もし治ったら次の世代のための仕事がしたいと強く思い、独立することにしました。今は神様がくれた時間だと思っています。次の世代がもっとより良い世の中になっていて欲しいですし、そのための仕事ができたらと思っています。

-日頃、特に力を入れておられることがありましたら教えてください。

グロースライン社会保険労務士法人の仕事についてはその経営と組織化ですね。株式会社キャリアデザインコンサルティングの仕事については、コーチング力を一層高めたいと思っています。育児ももっとコーチング的なかかわりができればなぁ…と感じています。3つ目のテックロンド株式会社の仕事に関してはSNSマーケティングの実践などに注力しています。

-ご家族以外で尊敬している方がおられたら教えて下さい。

社労士の先輩方、顧問弁護士(友人のママ友)、顧問先の経営者や参画している企業の経営者など。起業して自己責任でリスクテイクし、従業員を採用し、日々いろいろな課題が沸いて…そのようなことを乗り越え、切り拓いてきたパワーや実行力、そこに賭ける時間や情熱、修羅場を乗り越えてきた経験値、すべてにおいて尊敬します。

私は時間に追われると、気持ちに余裕がなくなりテンパってしまうので、そんな時にも余裕をもったり、人に気遣いができる人も尊敬します。

-プライベートな話題になりますが、ご趣味は何ですか?

人に出会うこと、旅をすること、子どもを育てる(一緒に過ごす)こと、が趣味かなと思います。毎週PTAでバトミントンをしていますが、今年からはPTA役員になるなどプライベートでもいろいろな新しい出会いがあります。いろいろな人と出会って話しをしたり、子どもとキャンプや海外、日本のいろいろなところに旅行に行ったりと楽しんでいます。

-コロナで変わったことはありますか?

コロナで生活にマイナスの影響が生じた方々もいるかと思いますが、私の場合は打合せがすべてオンラインになったことで、仕事の効率が何十倍も上がっています。育児と仕事の両立が行いやすくなりました。

また、時折、鹿児島に住む弊社役員と1on1でお互いに現状と課題など立ち位置を整理し、未来へ向けてどうアクションするかという棚卸をしていますが、オンラインMTGで行いやすくなりました。
自分の進む道が見えなくなったりキャリアの迷子になってしまいがちですが、対話によって振り返り、内省しアクションを明確にすることで、理想の未来に少しずつ進んでいると実感しています。
(コーチングはすごいなと思うので、コーチング力を高めたいですし、そういう習慣も広めていきたいです。)

-ライフワークは何でしょうか?

世の中をより良くするような新しいチャレンジや事業に関わっていくことです。現在は社労士や人材育成など外部からのかかわり方が多いですが、スキンケアTOKYOのように、ヤフーで培った企画の経験も活かして、ビジネスに参画して事業そのものを成長させていくことにも関わっていきたいと思います。

-イマヤフ・モトヤフそして読者にひとことをお願いします。

ヤフーに入社したころから20年経ちましたが、20年で大きく社会や環境が変わりました。
この20年を経て、モトヤフの方々がたくさんいろいろな場所で活躍されていらっしゃるので、そのことが私にとって勇気やパワーになります。また、イマヤフの皆さんがヤフーを20年経った今も、すごい企業へとさらに成長させ続けていることで、素晴らしい企業にいたと、大変誇らしい気持ちでいることができます。モトヤフの方にも、イマヤフの方にも感謝の気持ちを伝えたいです。

20年はあっという間で、ライフもキャリアも自分が思い描くようになった部分も、ならなかったものも。明確な目標がなく過ごした時期があったり、自然とやりたいことが芽生たり。(私もヤフー時代に漠然と考えていた未来とは全然違いましたが)みんなが、それぞれ多様な時代に多様な幸せをつかむことができたらいいなと思います。(私ももっともっと人生を楽しむ余裕を持ちたいです!)

(ヤフーに入社した頃。右側はサービス統括部メンバー)

-羽石さん、本日は大変ありがとうございました!

(本日のインタビューは川村英樹が担当しました)

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