橋を渡る

昔昔
屈託もなく
誰かを愛していたことを思い出して
自由に夢見ていた頃を
自分を疑わずにいた頃を
大声で笑ったり泣いたりしていた頃を
貴方が貴方のままで生きていた頃を

悲しくて痛んで傷ついて
その度に癒されてきたかしら

古い傷がまだ癒えずにいるのなら
それは貴方のせいじゃない

時間がたてば忘れるかしら
人といれば誤魔化せるかしら

1人になる度思い出すでしょう
夢に逃げ込めばいい
朝になって絶望しても
貴方は少しも悪くない

痛みも経験したかった
喜びだって味わいたかった
生まれてきた運命(さだめ)なら
きっとどれも正解なはずなんだ

だけどそれじゃあ納得いかないことだって
たくさんあって
腑に落ちないし 喚きたくなる
人生こんなはずじゃなかったって
うらぶれて、やぶれかぶれで
生きているのに
どうしたって報われなくて
足掻いてもがいて
いつか楽になりたくて
辛抱強く耐えている

そこまでして どうしてだろう
ご褒美が欲しいのは

やっぱり 生まれてきたのだから
少しは 神様 許されたいです

溜まった恨み辛みは
少しづつでも吐き出して
楽になるならそうしたらいい
やり方を間違えたり
後悔したり罪悪感に塗れても
それが必要ならそうしなきゃ

あなたは楽になるべきで
いっそ幸せになるべきなんだ
そうでなきゃおかしいよ
この世界があるのも君のため
君がいま 生きているのだって

幸せになるために用意されてる。
傷つけられるためじゃない。
傷つけるためでもない。
愛されるために用意されてる。
僕はそう信じてる。

過去と未来を繋ぐ橋。

「今」という橋を、危なっかしくも
君は健気に渡っている。






付け加えつつ、スマホのメモから引っ張り出してきました📱


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