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カクヨムのDiscordサーバーで得た二つの学び

僕はカクヨム公式のDiscordサーバーに所属している。カクヨムというのは角川が運営している小説投稿サイトだ。そこのユーザーが集うのがカクヨム公式サーバーである。そこで僕は今日二つの学びを得た。

一つ目は、ウェブ小説の読者は、自分、すなわち主人公が強くなる展開を求めているということだ。僕はこれまでそういう話を読みたいと思ったことがなかったので、これは目から鱗だった。ちなみに僕はウェブ小説を読んだことが一度もない。いつかは読む日がくるのだろうか?

二つ目は、人の心を読む術がないとカクヨムサーバーでコミュニケーションを取るのはむずかしい、ということだ。今日、創作の相談をしたいというタイトルのボイスチャットを見かけたのでそこへ接続したところ、ホストの人は絶対にマイクをオンにしなかった。彼はテキストチャットで、自分の書いている物語の前提と状況だけを書いた。それ以上なにも言わなかったので、僕も黙っていた。普通はこれを前置きにして「こう書きたいのだが、こういうことで困っている」と言い出すものなのだが、勝手に推測してあれこれと僕が言うのは余計なお世話だろうと思い、黙っていたのだ。

すると驚くべきことに、第三者があらわれて「ここからスムーズに展開するのはこういう問題があるよ」と指摘したところ、彼とちゃんと話が進んだのである。なるほど、この人はこういうことが相談したかったのか、と僕は膝を打った。

ちなみにその創作には塩の生産の話が出てくるので、僕は「塩の世界史」の背表紙の写真を投稿して「この本に載ってるような生産方法なの?」と聞いてみたが、返事はいっさいなかった。常識の範囲内では、チャットでそういう無視をするのはマナー違反である。しかしカクヨムサーバーではそうではないのだろう。

おそらくカクヨムサーバーでは、相手が何も言わずともその心中で思っていることを察し、それに応じた話を展開しなければならない。それが標準的なマナーであり、できない人は無視される。そういうことなのだろう。

僕もがんばってそのようなスキルを身に付けたいな、と思った。モンスターを倒し、レベルを上げればそのようなパッシブスキルもいつの日か身に付くのかもしれない。やってやるぜ! うおおおおおおお!!!!!