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社長の頭のなか (PART2 ミッションの作り方) ~ユニークでサスティナブルな事業体を維持する上で忘れてはならない心構え~


新しい理念
『個が輝けるクリエイティブカンパニー』

新しいミッション
『個のクリエイティブで、人や社会にウェルネスを』


前回は、理念である『個が輝けるクリエイティブカンパニー』を深ぼった内容でした。ぶっちゃけ、頭の中を言語化しいくという作業に没頭していくと、誰に向けて書いていたかを忘れてしまうというこれまた、編集を生業としてきた身としては恥ずかしい状況に陥っています。

こんにちは! RIDE MEDIA&DESIGN代表の酒井です。

今回は、ミッションに秘めた思いや考え方をお伝えしたいと思います!僕は、創業メンバーで代表でもあるので、理念、ビジョン、ミッション、クリエイティブマインドと言われるコーポレートアイディンティ(以下CI)をきちっと説明し、みんなに示す立場でもあります。

でも、よく考えてみると、CIっていわゆる会社の人格なんですが、自分の性格を公表するようなもんで、そうやって考えると、「僕は誠実です!僕はみんなを助けます!僕は社会貢献します!」みたいなことを、ドヤ顔で言うようなもんですよね。

これって、ちょっと恥ずかしいというか、ちょっと自作自演感が強すぎるな〜というのが、まず、僕の中にはあります。これは、RIDEメンバーにも取引先にも、まずは告白しておかないと、これ以上ミッションなどの話を進められないなと思ったので、身も蓋もないようなことを書かせてもらいました。

ただ、「こうありたい!こうあるべきだ!」という側面が強いものだし、その旗印があることで仕事も依頼されるし、有能な方に集まってもらえる訳だし、とても重要なことだし「なりたい自分を公表して、これが僕の性格です!」というのは、全然間違っていないと思っているところもあります。

となると、そこで大事なのが「本気でそう思ってるのか?」っていうすごくシンプルな話になってくる訳です。しかも、それらの内容は、取引先の皆さんにも理解をして頂き、さらにメンバーであれば自分ゴト化してもらうことも大事となってくるのです。

なので、結果ありきでビジョンとミッションはこれです! その意味は、、、みたいな形で公表をするのではなく、どういった思いや、どういったロジックで策定されたをお伝えできればと思います。こんな発表の仕方が正しいかは僕も自信はありませんが、ビジョンやミッションは、それくらい人によって解釈は変わることもあるし、全く響かないこともあるので、いままでと違ったアプローチで皆さんに理解してもらえるようにTRYしてみようと思います。


「ライフスタイル」から「社会」へと移行させる作業

前回、、、
「個が輝いた状態の先にクリエイティビティがあるということは、様々な課題を抱えている社会に影響を及ぼすことができるということ。そして、その結果、RIDEや自分自身だけでなく社会にも良い影響を与えられる」という内容を書きました。

すなわち、個を輝かせて、RIDEらしいクリエイティブを発揮すると、それによって社会をより良い方向へ導くことができる!といったことです。それがRIDEの理念で、ミッションもビジョンも全てそこに繋がってくるというのが大前提になります。

しかも、社会からみてRIDEの存在意義は無理強いさせられるものではなく、社会の仕組みに依存した内容でもないので、メンバーひとり一人が「自信」を持って「同調」する大切さを失わなければ継続し続ける理念だということを書きました。

では、その理想を持ちながら、もう少し具体的に「どんな事業を通して、成し遂げたい未来は?何のか?なぜなのか?」を答えたとい思います。

まずは、ミッション。
いままでミッションに据えていた「クリエイティブの力で 人々にウェルネスを 社会にサスティナビリティを」をベースに新しいミッションを作りました。

少し余談ですが、僕はこのフレーズというか語呂をとても気に入っています。2018年の僕が代表に就任したときに改めたミッションでした。そんな何物入りで導入したミッションだったのですが、いま振り返るとメンバーへの浸透を含め、まだまだいろんなところで乖離があったのではないかな〜と思っています。なのでCIを見直す今回は、このミッションを変更する覚悟でボードメンバーと対話を始めました。僕らの思考を「ライフスタイル」というところから「社会」へと移行させる作業でもありました。

ただ、この5ヶ月くらいボードメンバーと前回の記事のような「個」の在り方やRIDEの社会的存在意義を議論していると、やっぱりこの「クリエイティブの力で 人々にウェルネスを 社会にサスティナビリティを」は手元に戻ってきたのです。

そのため、まず僕らはCIのストラクチャーを見直すことからはじめました。
当初は、「理念」→「ビジョン」→「ミッション」→「クリエイティブマインド」といった構成としました。ただ、様々な事業形態を持つRIDEにとっては、「ビジョン」→「ミッション」の違いを明確にして、各事業部、各メンバーが納得するモノを作ることが困難であることに気づく結果となりました。

そこで、
大きな指針を作りつつも、より事業コミットを高め、そこに個人が納得できる構成を優先しよう!という方向になりました。

結果

会社全体の旗印 = 『理念&ミッション』
5つの事業部それぞれの旗印 = 『ビジョン』
個人の心構えとなる旗印 = 『クリエイティブマインド』

となりました。


新しいミッション
『個のクリエイティブで、人や社会にウェルネスを』


さて、上記の新しいミッションに対する「どんな事業を通して、成し遂げたい未来は?何のか?なぜなのか?」を因数分解してみると、、、

まず「何のか?」という答えは、
「RIDEらしいクリエイティブで、人々の心を幸せにしたり、体を健やかにしたり、社会の課題解決の助けになり、サステナブルな世の中を実現したい」というのが、僕らの成し遂げたい未来ということになります。

そして、ここで一番重要なのが、「なぜ?」というところだと思います。

僕らの業種は、製造といった生産性をはかる仕事でもなく、接客といった時間内での仕事でもなく、成果物で評価させれるという特殊な仕事です。なので、仕事(作業)時間にたくさん時間をかけすぎて心身へ悪影響を及ぼしてしまうこともありますし、創造するプレッシャーや依頼主とのディレクション作業が困難であったりと、人々にウェルネスを与えたりする立場というよりは、むしろ自分たちがウェルネスに対する施策の恩恵を受けたい側でもあるのです。

また、サスティナブルな社会貢献という側面では、エネルギー企業でもないので直接的に社会課題を解決する事業とは違い、貢献度が低いというところもあります。こうやってみると、僕たちの成し遂げたい未来を表わしたミッションが、RIDEにとって現実的な内容でないように感じる人もいるかもしれません。もしかしたら、RIDEメンバーもそういった気持ちを抱いていた人もいるかもしれません。

ドメインを越境した新しい価値観を生み出す


ただ、僕は「なぜ?」という部分でふと思ったことがあります。

それは、これだけ未来に対して、いろんな立場で関われる僕らの事業ってエキサイティングで、とても建設的で可能性がたくさんあるのではないかという思いです。

例えば、ウェルネス。これはもう健康といった単純なヘルスケアの話ではありません。まず、僕らは「個を輝かせる」という理念に沿った生き方をすれば、仕事や社会に対してのストレスや不安は軽減させられます。そして、それらを当事者として実践していれば、ウェルネスに携わるビジネス理解が深まります。結果、社会課題であるウェルネスに関する課題は、必然的に僕らは得意な分野となり、クリエイティブやビジネスにおいてRIDEの市場ニーズが高まります。

そして何よりもこの分野ではテクノロジーの力を無視することはできません。体の健康状態のモニタリングを伴った健康管理にはアプリやITサービスが不可欠です。予防医学からライフスタイルの変化まで、RIDEのクリエイティブで関わることができるのです。

では、サスティナブルの部分はどうでしょうか?こちらも、あらゆる形で接点が見込まれます。まずは、既存クライアントにアパレルメーカーさんなどが多数ありますが、ご存知、環境負担の面で各社、アップサイクルといったプロジェクトから、新ブランドのコンセプトまでもエシカルファッションへと舵をとっています。今後、この流れは発展するしかないので、RIDEが常に持続可能なことを意識し、様々なクリエイティブが倫理的で道徳的であるかの価値観を持ってプロジェクトを進めることはマストとなります。

さらにSDGsという文脈をみると、もはや全世界の企業が重要視している羅針盤です。企業の課題解決やサービスデザインをする時に、サスティナブルな社会を目指す視点を持つことができないとうことは、今後の仕事においてあり得ないといっても過言ではないのです。

このように、RIDEが成し遂げたい未来を具体的な面から考えても「個のクリエイティブの力で、人や社会にウエルネスを」という部分は大事なものとなってくるのです。むしろ、もうすでに携わっている部分がたくさんあり、これからもっともっと深く繋がっていくという予測ができるのです。

ユニークでサスティナブルな事業体を
維持する上で忘れてはならない心構え

そして、ここで大事になってくるのは「クリエイティブの力」でという部分です。前回、RIDEらしいクリエイティブのことは書きました。「作って終わり」ではななく、「ただ美しい、洒落ている、機能的である」ということだけではないということです。

例えば、メディアを作っていても、その向こう側にいる読者やユーザーとのコミニケーションから生まれるビジネスを設計したりと、RIDEのクリエイティブは、一つの文化圏を作り上げることを意識しています。既存の価値観に合わせたものではなく、価値観そのものを新しく創造する、そんな気概で各プロジェクトに挑んでいるのです。

またE Cサイトは、立ち上げるだけではなく、そこでは、僕らも共同運営者という思いとともにスキームも組み、本当に価値のあるものを提供し、ユーザーがそのプロダクトを手にすることで幸せになれるといった想像力を持ってECサイトも運営しています。だから、必要以上に販売促進を促すマーケティングはせずに、顧客から末長く愛してもらえるような関係を築くことを大事にしています。

そのほかにも、行政・企業・団体・個人の垣根を超えて社会課題を解決するための共創を実現させるクリエイティブインターフェイスというコンセプトのプロジェクトもスタートさせました。「THE VOTE」。

自社メディアとしてスタートした「haconiwa」では、2018年11月よりメディア運営を通じて繋がったクリエイターさん、読者であったクリエイターさんたちとのネットワークを生かすプロジェクト「haconiwa creaters」もスタートさせました。

ともにマッチングサービスという既存概念ではなく「共創」や「エコシステム」といったRIDEの新しいクリエイティブの在り方を体現する内容となっています。

このように、僕らは単に「モノ」を作る、生み出すだけではなく、「RIDEのクリエイティブを常にどんなものか?どんなものであるべきか?どうやって発展させるか?」を考え続けてきました。そして、これは僕らのDNAみたいなもので、今後もそのような考えを持つべきだと僕は思っています。

そして、何よりも新しいミッションである「個のクリエイティブの力で 人や社会にウエルネスを」という、既存事業に囚われない「社会」に目をむけたビジョナリーな内容は、僕たちRIDEがユニークでサスティナブルな事業体を維持する上で忘れてはならない心構えなのです。そして、その先には持続可能なRIDEの運営や発展にも繋がっているのです。

次回は、新しく設置する「ビジョン」と「クリエイティブマインド」についてのお話です!

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