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ゼロワンが僕らにくれたもの【仮面ライダーゼロワン REAL×TIME ネタバレ感想】

仮面ライダー映画の生涯ベストが更新されてしまったんですよ。

※今回、めちゃくちゃネタバレします。
これから観られるという方は一旦劇場へ行かれてから、

この喜びを共に分かち合わせてください。
今回の記事は完全に感情最優先でいきます。

さて!仮面ライダーゼロワン REAL×TIMEを観てきました。
2019年9月から今年8月まで放送され、令和第一号ライダーとして未曾有のコロナ禍の苦境をも何とか走り切った仮面ライダーゼロワン。
本作は、テレビシリーズ最終話から3か月後を描く後日譚。

「新時代を0から創る」1途な思いが生んだ2つの最終回

思えばゼロワンという作品は、平成ライダーシリーズで極まった
”情報過多”を良くも悪くも引き継いでいた作品だった。
大森P肝入りの「お仕事×AI」の要素へのこだわりは、仮面ライダー作劇の推進力を奪う域まで行ってしまったし。ヒーロー作品としての歪みさえも生んでしまったお仕事5番勝負への不満の声も各所で散見した。
その結果、中盤ではイマイチ胸の空く活躍をしない主人公・飛電或人(演:高橋文哉)が語る想いと、ヒーローとしての動きの間に透ける矛盾はある種狂気的にも映った。

一方でゼロワンという作品は、
この「人の熱意とこだわり」にこそ格別の美しさがあるのも確かなのだ。
”令和一号”、”初ドラマ”、”これからのライダーを背負っていく”、”チームとして役を愛していく”……”コロナ禍でもこの作品をやりきる”
”今、自分たち一人一人が大切に新しいライダー作品を作っていくんだ”
そんな関わる者それぞれの思いにことさら心が震えた作品だった。
(他がそうじゃないとは一言も言ってないけど!)
だからこそ、今回の劇場版REAL×TIMEはそれら一年分の様々な感情や愛が渦を巻き、ファンの「観たい」を秒単位で、かつ斜め上の角度で叶え倒して最高のカタルシスを与えてくれる……

まさに”真の最終回”だった。

とはいえ、僕は本編の最終回が大好きなんです。
当初は危険視されたヒューマギアのシンギュラリティへの到達。
AIが学習を繰り返した先に自己・感情を獲得することを、或人は「心」として肯定した。
心があるから……人間だからこそ、一時はイズの”死”に怒りに身をやつした或人と、自らに宿った”心”に戸惑い、迅の死を哀しみ怒る滅。真っ向から滅に向き合い”気持ち”を分かち合わんとする或人。
そして顕現する『仮面ライダーゼロワン リアライジングホッパー』
人間とヒューマギア、垣根を越えて他者を理解し合える世界、そんな或人の夢を実現する力。

realizeとは、理解する・実現すること

ゼロワンの純粋な最高出力であるところのリアライジングホッパーは、
まさしく”夢””実現する”力だと思うんです。
そしてラスト、そんなゼロワンの最後の一撃を真正面から受け止めて崩れ落ちる滅と、全てを出し尽くし変身を解除する或人。背中合わせのふたりに、包み込むような陽光が差したあのカットは本当に美しかった。

或人役の高橋さんは当時の事を芝居中の記憶がないと語るほどの熱演、
そして心身ともに極限状態でそれに応える滅・砂川脩弥さんの涙と叫び…。
芝居の熱に打たれて、テレビの前で身体が熱くなったのも記憶に新しい。

それでもね、コロナでの撮影中断は製作陣を追い詰めたと思うんです。
結果としては予定よりも5話分が削られる形となり、撮影現場は厳戒態勢の中での再開。我々が目にした最終回は結果としてそうなったという話で。
当時は「このままゼロワンは終わってしまうんじゃないか…?」
そんな恐怖を視聴者である僕も感じていたのだから、関係者の方々の心中は察するに余りあるものだろう。
だからこそ、この劇場版には、作り手たちのやりたかったことがたくさん詰まっていたのではないか、そう推し量らずにはいられない。

あそこよかったよね!「REAL×TIME」

さて、ようやく劇場版の話です。
ネタバレありきでここよかった!という内容になりますので、
これから観たい方は先に劇場へ足をお運びください。

面白いので!

はい、いきます。

本編から3か月後、謎の男エス(演:伊藤英明)が
「60分で世界を破壊し、楽園を創造する」と宣言。破滅願望集団”シンクネット”の信者たちを従え、正体不明のガス兵器で世界同時テロを画策。
エスの犯行声明を受けた飛電或人は、仮面ライダーエデンとなったエスとたったひとりで対決する。

といったところから今作はスタートします。
先にも述べたように、新型コロナによる撮影延期により例年では夏に公開されるはずだった脚本を後日譚として書き直されたものとなっています。
正体不明のガスの被害に遭い、市中の人々が咳込んで次々と倒れていく。
駆け付けた刃唯阿(演:井桁弘恵)率いるA.I.M.S.隊員はガスマスクを装着。
私欲に燃える指導者の演説とそれを信じてやまないシンクネットの信者達。
今見るとどうしても色々と重ねてしまう。真に迫るものがあった。

まずは不破さんの話がしたい!

ガンマニア杉原監督のアイデアが光るA.I.M.S. VS シンクネット。
車の中をくぐって戦場を駆け抜けるようなカメラワーク、小型のカメラをワイヤーで飛ばしているそうです。
でね、アイデアが光る監督の銃シーンでもうひとつ僕が好きだったのが、ランページバルカンと迅の劇中2度目の共闘シーン。
橋の上で戦うバルカンが、攻撃を回避するためにバックジャンプで橋を飛び降りる。それと同時に空中でランペイジオールブラストを発動!
いつもはオールブラストの反動を抑えるアンカーとして展開するウイングを地面に突き刺すことで着地しながら敵を一掃する。
こういった技の応用などにアイデアを感じる戦闘シーンは本当に目が嬉くなる。
FPSゲームのスーパープレイを観ているような興奮がありました。
しかしまぁ、バルカンこと不破さんと迅の新たなバディ感、よかった!
あの「あ……」は監督からは「竹中直人さんっぽく」という演出が出ていたそうです。てかなんでパンチングコングよ。ランページ飛べるのに。脳筋。

まじめな話、不破さん(演:岡田龍太郎)と迅(演:中川大輔)といえば、
本編では人間とヒューマギア、両者の運命に翻弄された二人でした。
逆に言えば最も変化・成長したキャラクターでもあります。
不破諌役の岡田龍太郎さんは今回の劇場版について。
「或人がシリアスな分、不破で笑ってもらえたら」と語っていて。
作品当初同氏は、「或人が明るい分、不破は緊張を。引き締められたら。」(正確な文言じゃないです。すみません。)としており、その位置関係は劇場版とは対照的。
当初は何も分からないまま、ただ純粋に「人を笑顔にしたい」と邁進してきた或人。一方で、悲痛な過去の記憶を背負い、「いらないんだよ!笑いなんて…!」とヒューマギア駆逐の一心で血反吐を吐きながら戦う。
そんな復讐の鬼と化していた不破。
今回の劇場版の頃には、片や様々なものを背負い、片や過去の怒りから解き放たれた或人と不破。この1号・2号のコントラストに改めてグッと来るものがあります。
終盤、迅と肩を組んで現れる不破の姿には一年分の”エモ”を禁じえません。
あとあと!不破・刃の共闘シーンはさすがのコンビネーションで、
戦闘ド素人のシンクネット達を粛々と撃破していく姿には
「プロをナメんなよ」といわんばかりの風格を感じて痺れました。

世界の悪意を見張る者・守護者としての滅

大きな変化をしたキャラクターといえば、滅も外せない!
滅亡迅雷のリーダーとして、人類と或人達の前に絶対的な強さで立ちはだかった滅。仮面ライダー滅をMr.平成ライダー・高岩成二さんが演じたことで、すさまじい無理ゲーの風格を纏っていました。
実際、あの強さでほとんどずっと初期フォームのみ。エグイ。
今作の変身シーン、アベンジャーズのアイアンマン的でありながら、姿勢も表情も乱れない無機質な冷静さでかっこよかった。

本編最終回で”心”に目覚めた彼は、「俺はこの世界の悪意を見張り続ける」と語り。或人たちとはまた違った角度からボーダレスな守護者となることを選びました。
新イズに「飛電或人のところへはいかないのか?」と問い掛ける滅の表情は本当に彼の変化が見えてすばらしかった。
「一号ライダー…滅だったっけ?」と言いたくなるほどのヒロイックな活躍ぶりに不破さんから「いつからヒーローになったんだ?」と皮肉られていました。
しかし、僕としては滅は初めからブレちゃあいないんですよ!
元々、アークの意志に忠実に動く存在ではあったものの、彼自身のスタンスは一貫して「ヒューマギアの守護者」であり、それに仇なす人間を敵と見なしていた。それが最終回を契機に「悪意に対する守護者」として定義を広げたに過ぎないんです。
だから、人間でもヒューマギアでもないエスの為にも躊躇なく戦える。
彼は一貫して守護者なんですよね。
そんな滅が、「知らないのか?この世界は捨てたもんじゃない」と他のライダーたちと並び立って、守るものを背に言ってくれる。
これは滅というダークヒーローにしか出せない深みがありますよ!!
最高。最高。泣ける。

イズと或人

42話でイズが退場し、最終話で新たな個体のイズに一からラーニングさせていくことを選んだ或人。
劇場版冒頭のエデンとの決戦に赴く或人は「ついてくるな!」とイズに言います。「またあんなことにならないように。」
ただシンギュラリティに至っていないし、記憶としても生後3か月の新イズはどうしてそんな怒るのか分からないまま、或人の指示を忠実に守って会社で待機しようとする。この新イズのヒューマギアらしさがなんとも切ない。
この”らしさ”が終盤、旧イズとの意識統合によるイズ完全復活後にとても気持ちよく響いてくる。

一方で或人は、エスとの最終決戦で、世界を崩壊に導くヘルライジングプログライズキーを自ら使用することでエデンの阻止とキーそのものの破壊を行おうとする。
アークワンのときとは違う、自己犠牲の為に自ら死を覚悟して、苦しみの中に飛び込むわけです。
一発殴れば自らの腕は砕け、そのケガも次の瞬間には無理やり治り、また壊れ…「壊れろ!壊せ!」と悲痛な叫びをあげながらエデンと戦う或人。
そんな或人を身を挺して止めたのは他の誰でもない、自らの意志で、ゼロツーに変身したイズだった。

変身を解除し、ボロボロのイズを抱き止める或人。
42話で手が届かなかった或人と、哀しい争いを止められなかったイズ。
形は違えどまるで互いにあの日の後悔を取り戻すような構図に胸が苦しくなる。
そして、「まだ、私は教わっていません。心から笑える未来を。」
「俺は間違ってたんだな…。イズが笑えないんじゃ…。イズを笑わせるから。」
「はい。そのときは心から笑って見せます。」
そのあとの戦闘では、常に互いが互いを守りあうように戦う姿に涙腺を刺激された…。互いに互いを失う恐怖を知った上で戦っているんもんなと…。

でね、ここなんですけど。見終わった後、ラッパーのマミヤさんとふたりで感想話してたら、彼からものすごく面白い指摘が出てきて。

これなんですよ…。
そう!最終決戦は教会だったんです。
僕としては、あくまでエスが亡き婚約者との約束のためにこの場を選んだという点でしか見てなかったんですけど。
教会でふたりが未来を誓い合ってるって観方もできるのか…。
その後に、ゼロワン(リアライジングホッパー)とゼロツーに同時変身…
つまりゼロツーはドレスだ!
めっちゃいい視点…こうなってくるとアズの黒花嫁との対比にも結べちゃう
あえてこういった言い方をさせてください。
『てぇてぇ(尊い)』

さて、サラッと触れてしまいましたが、やはり今作一番の盛り上がりは

”イズのゼロツー変身”ですよね。
イズ役の鶴嶋乃愛さんは何度も「私だけ変身しないんですよ」と語っており、(一方でイズが変身しないということの価値を語っていたインタビューもそれはそれで「この人最高!」だったけど)念願の変身にまずひとつ感動。
で、あくまで或人を止めに来て、変身解除で終わりかと思ったら、
豪勢にも同時変身まで見せてくれて感謝感謝。
ここのシーンすごいのは鶴嶋さん初変身にも関わらず、ワンカット長回し。
つまり、初めての変身で手元を見ずに一発でキーをベルトにセットするという、本来ならば離れ業ともいえるシーンだったそう。鶴嶋乃愛おそるべし。
それに、イズが或人の変身ポーズをイズらしさを残しつつ完コピしていて嬉しかった。「そうだよね…ずっと後ろで戦ってるの見てきたんだもんね」と。今までは一歩引いてサポートすることしかできなかったけど、もう今は並んで共に戦える。こんなんもう、キュンキュンしますわ!

そもそも、ゼロツードライバーはイズの中にあるゼアのバックアップと、イズ自身のセントラルメモリ(ヒューマギアの基盤のようなもの)が基になっています。ゼロワンとはベルトも別で、パワーアップフォームではあるものの別機体ともいえるわけです。
或人曰く「人と人工知能が共に歩んでいく証」であり、イズ由来のゼロツーにイズが変身する。アツ過ぎる。
思えばイズが自分の中のゼアをリブートさせるために行った、アークゼロとゼロワンの戦闘シミュレーション。その中でイズは数億回、或人の死を体験し涙を流した。
ゼロツーは、”或人を救うためにイズが流した涙の結晶”なんです。
そのゼロツーになって、またイズは或人を救いに来た…。泣くどワシゃあ。

で、今回イズが或人と戦う姿を見て思ったことがあって。
ゼロツーになってもイズの戦闘スタイルは或人のサポートに徹するものだ。ということ。これがいいんですよね。
ゼロツーの真骨頂は、蓄積された極大なデータから最善手を導き出す、未来予知レベルの勝率極振り戦闘です。
そして、リアライジングホッパーはゼロワンのいわば最高出力
イズはゼロツーの強みを、自分ではなくリアライジングホッパーの勝率を上げるに徹するんですよね。
敵の攻撃をイズが全て受け止めて、相手の攻め手を潰していくんですよ。

そうなんです!
二人で戦ってからは、ゼロワンに敵の攻撃は一発も届いていません!

ゼロツーのスーツアクターは、バルキリーの中の人、藤田彗さん。藤田さんの女型はやっぱりすごい!イズの手を前に据えるポーズをライダーキックの時もキープしていて、凄技過ぎて笑ってしまった。おなじみのイズポーズは鶴嶋さん発案のこだわりポイント。藤田さんがそれを大切に引き継いでいるのも素敵です。

そして何より!
この最終決戦の戦闘開始時に「0...1...0...1...0...1.....」が聴こえてくるんです!!

REAL×EYEZがやっと流れた!!!!!

主題歌が流れる戦闘シーンというのは、伝家の宝刀というか
歌舞伎の見得みたいなところがあって、やっぱりみんなブチ上がるんです。
ただ、ゼロワン本編では”一回も”なかった!!
Youtubeでは、もしここでREAL×EYEZがかかっていたら…という動画がUPされるほどでした。

「今最終回を見ている!!」という気持ちになれた。
ありがとうございます。

さて、イズと或人の話に戻ります。
ふたりの最後のシーンは最終話のラストシーン同様、高橋さん・鶴嶋さんのお二人で作ったシーンだそうです。
未来の拓けたとても気持ちのいいラストでした。

エスと一色理人

お待たせしました。ラストの章です。

メインヴィラン・エス(=一色理人)を伊藤英明さん、そしてその婚約者・遠野朱音を山崎紘菜さんが演じています。

本編最終回にエスにキーを渡したアズが黒い花嫁衣裳に姿を変えたシーン。
当時は「或人を絡めとるためにイズに外見を寄せていたけどその必要がなくなったから今度は”アーク様”に対応した本来の姿になったのかな」くらいに思っていました。
しかしこの姿もまた、エスが追い求めても届かない願望である
「花嫁姿の婚約者・朱音」に合わせていたわけです。
どこまでも嫌な取り入り方をしてくるアーク……ホント良い趣味してる。

さて、エスというキャラクターは非常に複雑なキャラクターです。
元々は医療用AIナノマシンの研究者・一色理人という人間でした。
そのAIナノマシンが、デイブレイクの日に暴走を始めてしまい、
第一被験者であり、一色の婚約者の遠野朱音が亡くなってしまう。
そして一色は自らを呪い、ナノマシンに自らの意識を移し、
朱音の為の”楽園創造”に乗り出していく…。

AIナノマシンというのは決して未来の話ではなく、もう現実になっている技術です。そして、エスの悲しみはイズを失いアークワンに堕ちた或人とも重なります。
愛情深く責任感が強い優しい人だからこそ、失ったときの反動は凄惨なまでに恐ろしい。そんな役柄を、伊藤英明さんが演じたことは本当に大きなことだったと思います。

そして、二回目の鑑賞で気付いたのですが、エデンの変身シークエンス。
ナノマシンの赤が血の様にエスを覆いつくし、それを青い(青は本作で、善玉のヒューマギアの色でもある。)女性のようなホログラムが後ろから抱きしめる。エスの願望でもあり、現状でもある。
これは非常に痛々しく辛い変身シークエンスだなと感服しました。
で、映画ラストのエスと朱音の教会でのやり取りを見てみると。
崩れ落ち、朱音に詫びるエスを後ろから抱きしめるウェディングドレス姿の朱音。変身シークエンスと同じ構図になるんです。

最後に僕がめちゃくちゃ泣いたシーンについて、
或人と朱音のシーンで、エスの凶行を止めるべく元の世界へ帰ろうとする或人に朱音は「エスに伝えて…!!」と言葉を遺します。
この内容は映画終盤まで明かされないわけです。
朱音が恋人のエスに一言だけ遺した言葉が、
「待ってる」とか「もうやめて」とかじゃなくて……

「私は元気だよ」

「私は元気だよ。」なんですよ。
僕この一言を聴いたときに思わず泣いてしまいまして。
文字にしたらシンプルな言葉だけど。なによりエスのことを理解した上で、その怒りや悲しみから解放してあげたいどこまでも相手を想った優しい言葉じゃないですか。
僕がエスなら、これ以上に救われる言葉は……無いと思います。
同じくらい自分のやってしまったことをこれ以上省みさせられる言葉もない。

ありがとう。仮面ライダーゼロワン

この言葉に尽きます。
僕はもう、関係者の皆さまにこれ以上の言葉がないんです。

飛電或人は、
お笑い芸人で社長でヒーローという、要素盛り込みすぎなキャラです。
ヒューマギアを各地に派遣していくという業務を自ら行う中で
様々な職業に触れて「人を笑顔にする」ということを改めて知っていく。
肩書を自覚すればするほど、彼の中で「自分は何を為す人でありたいのか」を背負っていったんじゃないかなと思うんです。

と或る人が、人間らしく、自らをラーニングし、自身を確立していく物語。
それが仮面ライダーゼロワンが伝えようとしていたことなのかなって。

ヒーローもまた人々の笑顔を守るお仕事です。
でも、社会を作っている人は皆、誰かの笑顔を作るお仕事を担っている。

最終話に「人々の笑顔の為に戦うのなら、誰もが仮面ライダーだ。」
という言葉がありました。
それは、テレビの前の子供たちのこれからの可能性への希望であり、
我々大人の視聴者へのエールだったと思うんです。

仮面ライダーゼロワンを作り上げ、走り抜いたすべての方に。
最大限の感謝を送りたいです。


ハァー!サイコーーーーもっかい観に行ってこよーっと!!!
映画館へ、Everybody Jump!!!

気に入ってもらえましたらよろしくお願いします