花瀬果林

思い出した頃に

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自己について

今日一日、休みだった。連作を詠む予定だったのに、積読していた歌集を読み終えたあと、何も思い浮かばなくて、とうとう夕方になってしまった。午後6時過ぎ、久しぶりにnoteにログインすると、自己紹介のような、自己分析のような投稿を見つけた。 以前から自己分析が苦手な自覚があり、趣味を欲しがっているいま、いい機会だと思ってやってみることにした。 https://100mon.jp/q/4068 簡単に詳しく自分のことを話したい人に100の質問 1. 名前は?  花瀬果林(はなせか

    • 羽化

      思い出を分け合うにつれ増えていく七年分の嫌いなあなた 好きなまま疎遠になって好きだった重みを抱えきれず泣きたい 花見へと向かう車内に花びらと同じ速度で滑る塵埃 ドタキャンのLINEが届く会場で一人称単数形になる 終電の三本前に揺られつつ空白を分け合っていたよね 意図しないハッピーエンド 準備した涙を渡しそびれるほどに 鈍感になりたい、痛みに苦しみに寂しさに眩しさに好意に 友だちと呼ぶには遠い同僚と同じ名のバラを買ってしまう 生クリームまみれの氷が舌先に触れる 

      • 気まぐれに辿り着けない海のこと

        気まぐれに辿り着けない距離に住んでいるからか、海に行きたいと思うことはかなり多い。そのとき思い描く海は早朝であったり、夕方であったり、夜中であったりするけれど、いつも決まって周りには誰もいない。私ひとりが、波打ち際に立っていて、座っていて、時折歩いている。海。たぶん、私にとってのそれは「ここではないどこか遠く」の象徴なのだろう。 それでも人生で数えるほどには海に行ったことがあるのだ。家族で潮干狩りや泳ぎに行ったり、友人と江ノ島に行ったりしたこともあるのだ。でもそういう海は観

        • 溜息でしゃぼんが膨らむ可能性

          継続ができない。ピアノも、絵も、漫画も、歌も、片手で足りないくらいの年月を費やすほど好きだったはずなのに、いつの間にかやめてしまった。今は書道をやっているけれど、それも今年度でやめる予定だ。昨日は短歌をやめたいと初めて感じた。 継続は力なりっていうけれど、それは好きでい続ける才能じゃないの、と思う。続けられなかった言い訳として、そうであってほしいと願っているだけなのかもしれない。漫画のメインキャラはみんな一途だ。努力家だし、浮気しないし、挫折しても乗り越える。あのときは頑張

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