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あなたに謙虚さを与えてくれる3つの考え

謙虚な人は自分の実力に驕らず、間違いがあれば素直に認め、相手の意見に対して真摯に耳を傾けるという点から、ビジネスシーンなどで多くの人から信頼してもらえるますよね。

この謙虚な姿勢を身につけることに役立つ考えを、世界の様々な分野で活躍している天才からの寄稿で作られた本『天才科学者はこう考える』をもとに、3つ紹介していきたいと思います。

1.凡庸性の原理

コペルニクス原理とも呼ばれるこの原理は、科学の世界では基礎となる原理であり、天地創造論を唱える宗教や愛国主義者にとっては受け入れがたい原理です。

簡単に言うと凡庸性の原理とは、「あなたはちっとも特別な存在じゃないよ」という原理です。地球は宇宙にとって特別な惑星じゃないし、あなたの国は神聖な国じゃないし、世界はあなたを中心に回ってない、という原理です。

何ともアイデンティティを損ないかねない原理のように聞こえますが、「自分は他とは違う」と驕り高ぶった態度をとる人には良薬となる考えなのではないでしょうか。

2.悲観的帰納法

『天才科学者はこう考える』では悲観的メタ帰納法と紹介されているこの考えは、「現在の科学理論はすべて暫定的なものであり、どれも誤っている可能性が十分にある」というものです。

今でこそ天動説なんかはとんでも理論だと、一笑に付す考えだとされていますが、当時ではそれが当たり前だと考えられていたわけです。教育でも体罰なんかは、今ではニュース沙汰となりますが、十数年前までは当然として行われていたみたいですしね。

このように今では当たり前だとされている事実や考えの多くは、いずれ否定される可能性を持っているのです。自分の考えが絶対的に正しいんだ!と凝り固まったマインドセットをほぐしてくれる、良い考えだと思います。

3.自己奉仕バイアス

人間は普通、自分自身のことを高く評価する、これを心理学の世界では自己奉仕バイアスと呼びます。

「90%の人が自分を平均以上のドライバーだと考える」、「『自分の仕事への貢献度はチーム全体の何%か』と尋ねると、その合計は100%を超える」と発表した調査なんかは、聞いたことがある人も多いかと思います。

自分または自分の集団を不当に高く評価しすぎると、数々の間違いや問題を起こしてしまうものです。この自己奉仕バイアスは、それらを未然に防ぐことに役立つでしょう。

いかがでしたでしょうか。本記事で紹介した3つのうちどれか1つでも自分の考えに取り入れていただけると幸いです。それでは!

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