科学が教える「本気で痩せたいならこれだけは食べるな!」って食品
肥満の原因には運動不足や食べ過ぎ、慢性的なストレスなど様々なものがあります。こと「食」に絞って言うのであれば、「加工食品」が最大の原因であると多くの研究で示されております。
身体に悪いというのは誰でも分かっていると思いますが、タバコよろしく、やめられない人も多いかと思います。美味しいし安いし手ごろだし。
ということで今回は、加工食品をやめることでどれだけ痩せられるのかを科学的根拠を基に紹介していこうと思います。
脱「加工食品」による減量効果
まずは加工食品を減らすことで苦労せずスリムになっていくことを示す研究データを、いくつか見てみましょう
肥満気味の男女に加工食品を徹底的に控える生活をしてもらったところ、自然と一日の摂取カロリーが減り、3週間で2.5㎏もの体脂肪が減った(※1)
実験の参加者に加工食品を減らすように指導しただけで、一日の摂取カロリーが平均200~300kcal減り、最初の12週間でおよそ3万kcalの体脂肪を燃やすことに成功した(※2)
いずれの参加者も空腹を感じず、気づいたら減量に成功していたんだそうです。
加工食品が食欲を促す
以前「ダイエット初心者はまずこれから始めろ」という記事の中で、食事を減らすならまず100kcalから的なことを書きました。上記の実験ではそれ以上のカロリーを減らしているのに空腹を感じなかったというのです、それはなぜでしょうか。
これには「セットポイント」と「エンプティカロリー」が関係していると考えられます。
まずセットポイントですが、これはいわゆる人間に設定されているデフォルトの体重です。
本来は太らないような値に設定されているのですが、砂糖や脂、塩などを多く含む中毒食品の摂取が増えると、そのセットポイントが乱れてしまうことが多くの研究で示されてます。
次にエンプティカロリーですが、これはカロリーが高いわりにビタミンやミネラルなどの栄養が極端に少ない食品の事を言います。
本来食事というのはカロリーと共に多くの栄養を摂取するものですが、加工食品には栄養が少ないため脳は十分な食事ができたと思わず、摂食行動を続けさせようとするんですね。
これに関しては櫻井武著『食欲の科学』に詳しく書かれているので興味がある方は是非読んでみて下さい。
加工食品をついつい食べ過ぎたり、食欲がなかなか満たされなかったりする原因は主にこの2つにあるんですな。
まとめ
見てきたように加工食品は私たちを食べ過ぎにしてしまうので、摂取を抑えること(と野菜や魚など、栄養が豊富な食品を増やすこと)で自然と一日の摂取カロリーが減り、スリムな身体に導いてくれることが分かったかと思います。
加工食品の実践的な減らし方や、加工食品とはどのレベルをいうのかを詳しく知りたいは、鈴木祐著『パレオダイエットの教科書』を読んでみることをオススメします。それでは!
※1:2007,Effects of a short-term intervention with a paleolithic diet in healthy volunteers
※2:2007,A Palaeolithic diet improves glucose tolerance more than a Mediterranean-like diet in individuals with ischaemic heart disease
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