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〖詩〗 秋の朝

秋の朝
ふだん衝立ついたてのように
黒黒と扁平へんぺいな山かげが
霧をまとえば
どっしりと迫ってくる
一枚絵のトリックがとけて
それぞれの面様おもようあらわになる

何もかもが
ようやく始まったかのように
思われてくる


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