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儲かる居酒屋の経営者がスナックと提携する3つの理由

 先日の地方出張で、宿泊先のホテルに紹介された現地の居酒屋で夕食を摂りました。この際にお店の人から色々話を聞かせていただいたのですが、居酒屋が出張客を取り込むには、宿泊先のホテルからの紹介が効果的で、ホテルと居酒屋の提携がポイントと聞きました。

 さらに、スナックが出張客を取り込むには、1軒目の居酒屋からの紹介が効果的で、居酒屋とスナックの提携がポイントと聞きまして、この際にかつて弊社がご支援した居酒屋を思い出しました。

 この居酒屋は、創業当初からスナックと提携したことによって、スナックだけでなく自店の売上も大きく伸び、代表とパートタイマー2名で創業初年度に売上高3,000万円を叩き出しました。

 居酒屋でお酒が進み、お腹も満たされた顧客の中には、もう1軒行きたいと思う方もいます。すでにお腹は満たされていますので、会話やカラオケを楽しみたいわけですが、現地に詳しくない場合は、飲んでいた居酒屋のスタッフに「紹介できるスナックないかな」と聞きます。

 この際に同店は提携しているスナックをご案内していましたが、今回は、この居酒屋を事例として取り上げ、スナックと提携するとなぜ売上が向上するのかを見ていきます。

1. 儲かる居酒屋の経営者がスナックと提携する3つの理由

儲かる居酒屋の経営者がスナックと提携する3つの理由(1)デリバリー需要を取り込めるため

 同店は提携するスナックに無償で顧客を紹介していましたが、この際スナックには必ず電話をするようにしていました。これは、事前にお店の混雑度合いなどをうかがって紹介する顧客にお知らせするとともに、同店が顧客を紹介したことをスナックにアピールする狙いがありました。

 そして同店からの顧客紹介が続くと、そのスナックからデリバリーの注文が来るようになりました。スナックで会話をしたり、歌ったりしていて空腹感を覚えた顧客から食事の要望があった場合に、スナックでは飲食店にデリバリーを依頼します。

 この際に「いつも顧客を紹介してくれるから」という理由でこの居酒屋にデリバリーの依頼をするようになり、これが売上向上に寄与することになりました。

儲かる居酒屋の経営者がスナックと提携する3つの理由(2)出勤前需要を取り込めるため

 スナックのママやスタッフは、出勤前に顧客と食事を済ませてからお店に出勤するケースがあります。いわゆる同伴出勤というものですが、この際に顧客が食事をする店を決めるケースもあれば、ママやスタッフにお任せというケースも多々あります。

 後者の場合、ママやスタッフが勝手を知っている店であれば安心感も大きいため、なじみの店に行くわけですが、その際に「いつも顧客を紹介してくれるから」という理由で同店を利用するケースが増加し、これが売上向上に寄与することになりました。

儲かる居酒屋の経営者がスナックと提携する3つの理由(3)閉店後需要を取り込めるため

 前述のように、出勤前に同店を使用してくれるケースに対して、スナック閉店後にママやスタッフが顧客と食事に訪れるパターンもありました。いわゆるアフターと呼ばれるパターンですが、スナックで話が弾んで盛り上がったものの、閉店時間になってしまい、それでももう少し楽しみたい顧客のために、他店でお酒や食事を楽しむケースです。

 やはりこの場合も、ママやスタッフが利用する店を決める場合は「いつも顧客を紹介してくれるから」という理由で同店を利用するわけで、売上向上に寄与することになりました。

 今回の記事では、儲かる居酒屋の経営者がスナックと提携する理由として(1)デリバリー需要を取り込めるため、(2)出勤前需要を取り込めるため、(3)閉店後需要を取り込めるため、を述べました。

 これらは「してもらったからお返しをしたい」という「返報性の法則」が働いていますが、スナックとの提携でこの効果を大きくさせるためには、小腹を満たすことのできるメニュー構成や、女性が入店しやすい清潔感などもポイントとなります。これらを意識して他店の力を活用した集客も検討されることをお勧めします。

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