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「良い医者」との出会い(5) 心療内科

16年前に「うつ」で会社を1年間休職した際、3人の心療内科医と出会いました。
最初の2人は会社の紹介。
1人目は「〇〇しなさい」「〇〇してはダメ」と命令形で決めつけて来る人で、私の話を聴こうとする姿勢がなく、1回行っただけでボツ。
2人目はガハガハ笑う明るい人で、3回行きましたが「うつ」の私には辛いものがあり、撤退。

3人目が地元でメンタルクリニックを開業しているKo先生でした。
患者と同じ目線で話しを聴き、ボクトツと話す、地味な雰囲気の先生です。
ストレスを抱え込みやすいタイプかも?(笑)
自宅の病床から通院し、「うつ」の薬(SSRI・SNRIなど)を処方されていました。 一般に、アルコールは「絶対ダメ」と言われる薬です。
「お酒を飲めるが飲まなくても平気」な私なので禁酒をしても平気だったのですが、3ヵ月も経つと「この味気ない生活、お酒を飲めば少し楽になるかも」と感じるようになりました。
Ko先生に相談すると「飲んでも平気な人もいますけどね〜」と。
微妙な表現から判断した私は、小さなグラスに半分程度のワイン(または少量の日本酒)を嗜むようになりました。 少量の飲酒、「うつ」が快方に向かう要因の一つになったのは確かだと思います。

このことを会社のカウンセラーYo先生に話すと、「お酒を飲む「うつ」の人がアルコール依存症になるケースは非常に多い」と話されました。
正解は3つの情報(絶対ダメ・Ko先生・Yo先生)の間にあると思います。
当然ながら患者により個人差があるので、医者などからの情報を基に自身で判断するべきなのでしょう。

またKo先生は、「できるだけ薬を飲みたくない」と言う私に対して「飲みなさい」とは言わず、「飲んだ方が良いと思いますよ」と言ったり、「1錠を半錠にすること」を容認してくれるなど、命令形でなく情報を提供する形で誘導してくれます。

特に心療内科医は患者の心に寄り添うことが大事だと思いますが、他の科でも、患者と同じ目線で話し、患者が欲しい情報を提供する医者が「良い医者」なのだと思います。

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