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スペインのマドリード・カルロス3世大学の研究者ら、高齢者介護ロボット「ADAM」を発表

2024年2年19日付Techxploreによると、スペインのマドリード・カルロス3世大学の研究者とロボット製品開発会社のRobotnik社のチームは、基本的な日常生活機能を支援できる高齢者介護ロボット「自律型家庭用両手利きマニピュレーター(ADAM)」を開発した。

ADAMは身長160cmの屋内移動ロボットで、 LiDARセンサー等により複数の感覚入力を提供するベース、RGBD カメラ、ビジョンシステムとグリッパー付きの2本のアーム、手を含むモジュラー設計となっている。ADAMのアームの可動範囲は360度で、協調的に動作するため、ユーザーの操作が可能であり、周囲の環境のパラメーターに従って移動することができる。さらに、ロボット設計の基本的な安全機能として、身の回りの世話をしながら衝突を回避するために、その環境に存在する人々のことを継続的に考慮している。

研究チームは、高齢者支援のための異種インテリジェントマルチロボットチーム(HIMTAE)プロジェクトの一環としてADAMの試験を行い、実用レベルでは、ドアを通り抜けて、床の掃除、必要に応じて物や家具の移動、テーブルのセッティング、水の注ぎ、簡単な食事の準備、要求に応じてアイテムを届けるなどの日常業務を実行した。さらに、今後の試験は、実際の家庭環境で行う必要があるとしている。

出典:
2024年2月19日付 Techxplore(英語)
https://techxplore.com/news/2024-02-elderly-robot-personal-seniors-quality.html