American Graffiti - Original Soundtrack

　古き良きオールディーズ、即ち50年代のロカビリーから始まったロックの歴史は今でも脈々と受け継がれており、基本として押さえておくべきものだ。しかし今の時代に各アーティスト毎にアルバムを集めては聴かないので、手っ取り早く適当なオムニバスアルバムを入手したりベスト盤を買う。そんな手法で最も手軽で最適且つ感動まで付いてくる意味で映画「アメリカン・グラフィティ」をオススメしておきたい。少々古さはあるけど、良いです。

　映画のDVDも良いけど、サントラ盤が良い曲揃ってる。15～16歳くらいの頃に手に入れた「アメリカン・グラフィティ」のサントラ盤は、初っ端の「Rock Around The Clock」からノックアウト。映画「暴力教室」でこの曲が使われた事がきっかけで世界にロックンロールが広がった。「アメリカン・グラフィティ」の舞台は1962年のアメリカで既にノスタルジックだが、今でも耳にするオールディーズが収録されている。それぞれに懐かしさが漂うけど、みんな歌が上手くてセクシー。ジーン・ヴィンセントやプレスリーが入ってないが、これだけ纏めてオールディーズが聴ければありがたい。

　いわゆるロカビリーから歌モノ、その中では「Only You」が良い。白人も黒人も一緒に入ってるが黒人モノの方が印象深くなるけど、ビーチ・ボーイズやバディ・ホリーが出てくるとハッとする。古き良きアメリカの一幕をパッケージしてジョージ・ルーカス＆コッポラにハリソン・フォードの作品で面白く、音楽も良いのでオールディーズに手を出してみたい人には絶対お勧め。