新宿ブラッツという場所の話

お笑い芸人なのにネタをやらなくなって幾分か時間が経ち、その間なんとなく世間の芸人像も変わってきた。

それの大元はキングコング西野さんだと思うんだけども、それが末端の「肩書きお笑い芸人」にまで影響してるのは凄すぎる。


もちろん僕は肩書きじゃなく生き方が芸人のと謳ってるのであまり風潮に左右されにくいのだが、やはり思うことはある。

バンドライブのMCの仕事が多くて嬉しい。
なぜなら僕も昔バンドしていたから。

「芸人ロッキーいしみね」としてのオファーなので流石に芸人テンションで挑むの。
しかし、元バンドマンとしての「カッコつける感」も出てしまう。

けど抑える。

そういう葛藤のなか音楽ライブのMCをしてるのだが、そこでかなり過酷な現場がある。
それが東新宿だ。


東新宿にはライブハウスが多い。
なので仕事が多いのも必然的だ。

しかしネックがある。

東新宿にはお笑い賞レースの一回戦会場があるのだ。


腐っても芸人。
僕の1番大きなエンタメ肩書きは芸人なんだ。
それは都合じゃなくて僕の本心そのものでだ。

ハッキリ言う。
お笑いの会場が近くにあれば、気持ちがブレる。

その頃の感情が蘇り、僕のバイブスの根本が暴れ出す。

そうなると厄介なのは周りへのスタンスだ。

芸人のロッキーいしみねは本番前ピリつく。
己の未熟さ故か他人に構う余裕がない。
これは大問題だ。

オファーかけてる側は、ステージ上のロッキーいしみねしか分からずオファーしている。
お互いのテンションに差が生まれすぎているよね。

この話はまた後日するが、新宿駅の東側に名だたるお笑い賞レース劇場があるのは生きづらい。

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