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個人スポンサーの姿勢から見えた人の優しさとその背景の話

みんな優しいし、みんな優しくしたいし、人は人を応援したい。


個人スポンサーという概念

沖縄に「やちむん」というアーティストがいる。
元々はバンドなんだけど、今は1人で活動してる。
ギター1本持って歌ったり、いろんなバンドとセッションしたり、ユニットで海外でライブしたりエネルギッシュで素敵なおじさんだ。

その方がCDを作る際に取り入れた方法が「個人スポンサー」だった。

「なんすかそれ?」と聞くと、CDジャケットのいたるところに書かれた名前を指差して「制作費をこの人達からスポンサーとして支援してもらったんだよ。千円の人と一万円の人では名前の大きさが違うけど」と答えてくれた。

「ロッキーも何か作成する時はこの方法使ったらいいよ」とのアドバイスされたのが、今から8年ほど前だった。



クラウドファンディング

これって今でいうクラウドファンディングだよね。
出資して、リターンで名前入れる。そのもの。

有名なクラウドファンディング会社が設立したのが2011年なので、やちむんさんは その前に活動していたことになる。
僕は「賢いなー」くらいしか認識なかった。当時はクラウドファンディングなんて知らなかったし。

やちむんさんの前にもこのシステムは大勢の人が利用しているし、調べたところ似たシステムは17世紀に出来ているて、アメリカにある自由の女神の台座も大衆への寄付を呼びかけて集めた資金で完成させている。(間違っていたらごめんなさい)

個人スポンサーの歴史は古いだろうし、昔から人は人の夢を助けてきた。


みんな本当は応援したい

80:20の法則以上に世の中の貧富の差は激しいと感じる。
大半は現状の個人資産に満足していない。

だけど、みんな応援してくれるし、出資もしてくれる。

僕は性善説派ではないが、それでも「人は想像より優しい」と認識していて、そりゃ対人関係によって相対的な優しさの程度は変動するが、それでもみんな「好きな人には優しい」し「ゆとりがあれば富の分配への拒否感は薄い」し「潜在的な応援欲求」みたいなものを持っていると感じている。

今のクラウドファンディングや類似システムの成長速度を伺うと目を見張るものがある。

時代は一般消費者とされる個人同士のビジネス、C2Cに寄って来ていると思い、それがクラウドファンディング等に見られる個人スポンサー増加の背景で、人の「応援欲求」に拍車をかけている気がする。

みんな自分の好きな形で応援しやすくなった。


情報が多い現代

「頑張ってるのに応援してくれないじゃん」との声は古今東西いつでも耳にするが、なぜそういうことが起きるのか?
応援したいんじゃないのか?
基本は本人の努力不足か、努力に無駄があるか(それも努力不足ではあるが)なのだが、どうしたものか。

情報が多いから選ぶことが慎重になりやすい。
信じたいけど裏切られたくない。
大切なお金だから無駄遣いしたくない。

言い方は悪いが「信用をプレゼントするに値する人か値踏みされやすい」のだと思う。

昔はネットが発達せず情報が少なかったので、過去の事例やソースの信憑性など比較対象が少ないぶん「迷い」も少なかったはず。
現在は良くも悪くも比較対象が増えたことから、より見極める力が発達したのだろう。

そして数多の情報の中に君が埋もれてしまっている

しかし、これだけ情報過多の時代だからこそ「自分をプレゼンする」方法も増え続けて来ていて、そのアイテムを利用すればより「他者を出し抜いて自分を理解してもらう」ことだって容易なはず。

情報社会を利用することで、ちゃんと「応援したい人」と「応援されたい人」をマッチングさせよう。
それがクラウドファンディングなどだが。

人は冷たくなったのではなく、悩んで迷い出したただけだから。
余裕ができ多分優しさは増えたよ。


CtoCはビジネスの話ではない

B2Bで利用していたネット環境をB2Cに切り替えて情報は広がり、それをC2Cでビジネスや豊かな環境に活かしている。

ビジネスもカスタマーもなくなり、人と人になるかもね。

AIが発達していく今後こそ「人間の熱意に対する出資や、他者を豊かにする活動」こそが大切になっていく。
その気持ちも加速する。

人はより人の夢を応援しやすくなる。



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