ロヂャー

『ゾンビ』を最も愛し、『サスペリア』を最も怖がっている男です。 つまりダリオ・アルジェ…

ロヂャー

『ゾンビ』を最も愛し、『サスペリア』を最も怖がっている男です。 つまりダリオ・アルジェントには一生足を向けて眠れません!

最近の記事

ももクロ✕東京女子流 五番勝負 2011年11月22日

ニュー・シングルの発売日を同じくする、ももクロと東京女子流が合同イベントを開催!というプラチナ・チケット化必至の有り得ないイベントのチケット配布方法は、それにふさわしく有り得ないものとなった。 会場の横浜BLITZを中心とする半径15km圏内のどこかで先着順にてチケットを配布。その場所は、LIVE前日の午前三時(!)に発表という、常軌を逸した趣向。 「平日にそんな無茶が出来るもんか」 「労働を讃歌しながら、労働を妨げるとはナニゴトだ」 (ももクロのニューシングルのタイトル

    • 元祖・暑気払い世直しおじさん

      逆らうヤツはこうだ!

      • 暑気払い世直しおじさん

        逆らうヤツはこうだ!

        • 『君たちはどう生きるか』雑感

          ※ストーリーのネタバレは有りませんが、ジブリの宣伝方針に則って予備知識ゼロのマッサラで観たい方はスルーを推奨します 『君たちはどう生きるか』拝見。 まずは、宮崎御大の実写2時間説話でも、鈴木Pの愛人によるスライド紙芝居でもなく、がっつりジブリ印の鬼クォリティの長編アニメでありました! 『かぐや姫』以降は開店休業状態で、あらかたアニメーターも出払っていると聞くジブリに、こんだけの作画枚数の超大作をモノする余力が有ったとは驚きですが、エンドクレジットには日本有数のアニメスタ

        ももクロ✕東京女子流 五番勝負 2011年11月22日

          「回転くん」の伝説

          こないだレンタル店の話で盛り上がってる時に、フと思い出した人物が居ましてな。 ちょいと箸休めに、彼の話でも語らせて下さいな。 通称「回転くん」。 私がTSUTAYAに居たころ、毎日のように来ていた常連のお客でした。ていうか厳密に言えばお客ではありません。なんも借りてかないんで 年の頃にして17~8。いつもボロボロのトレーナーに半ズボンで、顔立ちは「幽体離脱してヌケガラになった清水圭」ってな感じ。いわゆる、ちょっと「アレ」な方だったわけです。(放送禁止用語で言うと、4文字じ

          「回転くん」の伝説

          映画のタイムテーブルあれこれ

          やはり特筆すべきは医学による究明パートの長さですな。現代にエクソシズムを持ち出すには、こんぐらいの入念な前フリが必要だったということか。 ちなみに127分の全米公開版です。改めて眺め渡してみると、なんと端正で充実した構成であることか!モールに到着してからの、ロジカル&タクティカルな作戦行程が見事であります。 「人類の夜明け」は全体からすれば意外と短く、ディスカバリー号のシークエンスは思いのほか長かったです。スターゲイトのシーンは11分! タトゥーインでの悠久たるテンポに

          映画のタイムテーブルあれこれ

          ヨシキさんとの間にあった事

          ※この投稿には、高橋ヨシキ氏をいたずらに中傷したり、スキャンダルを告発するような意図は一切ありません。 もう15年近く前の2008年頃、私は当時日本最大のSNSとして隆盛を誇っていたmixiにドップリで、プロアマ問わず気軽にコミュニケーションできる楽しい楽しいフィールドに夢中でのめり込んでおりました。 今と変わらずジャンル映画について熱く語っているうちに、今はなき映画秘宝周りの”中の人”たちとも親しく交流できる幸運に恵まれ、秘宝周りの飲み会などにもお呼ばれして、直接お話で

          ヨシキさんとの間にあった事

          素晴らしき松明映画の世界

          冬だ!焚き火だ!炎上だ! というわけで今回は「素晴らしき松明映画の世界」なるお題でご機嫌うかがいでございますよエベバデー。 なんでしょうねタイマツエーガ。これは私が割とさっき勝手につけたのですが、要は古いSF/ホラー映画などで、山奥に逃げ込んだモンスターやエイリアンなどをみんなしてやっつけようZe!と、村の衆がテンション上げて集合し、手に手に松明など掲げてゾロゾロ行進するような映画の総称でございますよ。 ターゲットの怪物やエイリアンは、同情の余地ゼロな残虐非道の殺人生物で

          素晴らしき松明映画の世界

          『ゾンビ』日本劇場公開版について

          さて今回のお題は、日本劇場公開版! 私が子供の頃にポスターさえ怖くて本編を観るなどトンでもなく、その頃のチキンぶりを大人になってから死ぬほど後悔したという、曰く付きのバージョンであります。 長生きはするもんで、今はこうしてDVDとして持っていたりするわけですが、「そんなもん、どっから手に入れた!?」なんてヤボな点を追求する人は、ここには居ませんね~?そうでなくても、最近は色々と うるさいんですから。 …こほん。 さてこの劇場公開版、実際にはどのようなバージョンだったのか、

          『ゾンビ』日本劇場公開版について

          『ゾンビ』ディレクターズ・カット版について

          【用語解説】 DA版:ダリオ・アルジェント監修版。118分。 US版:全米公開版。127分。 DC版:ディレクターズ・カット版。139分。 ロメロ版:US/DCを併せた、ロメロが編集したバージョンの総称 さて今日はDC版について。 あの『ゾンビ』の未公開シーンが遂に禁断のヴェールを脱ぐ!ってんで、10年以上前に大変な話題を呼んだバージョンですな。 当時は『ターミネーター2 完全版』やら『ベティ・ブルー完全版』などが続々と登場し、「単にダラダラ長くなっただけ」とか「劇場では不

          『ゾンビ』ディレクターズ・カット版について

          『ゾンビ』ダリオ・アルジェント監修版について【3】

          さて今日は、DA版にしか存在しないシーンについてのお話です。 先日も書きましたとおり このDA版って奴ぁ、DC版より20分近くも短いくせに、DC版にも無いシーンが15分も含まれているという、まことに奇妙なバージョンなのでございます。 巷には、未だにDC版こそが完全版だとお思いの方も数多くいらっしゃるようですが、とんでもない。『ゾンビ』は、全バージョンをまんべんなく観ない事には全体を把握できないという、たいへん厄介な仕組みになっておるのでございます。 各バージョンから足りないシ

          『ゾンビ』ダリオ・アルジェント監修版について【3】

          『ゾンビ』ダリオ・アルジェント監修版について【2】

          さて今回は、DA版の音楽についてです。 御存知のとおり、DA版と来れば 何と言ってもゴブリン。このバージョンでは、全編丸々がロックバンド、ゴブリンの音楽で埋め尽くされ、あっちでギンギンこっちでベンベンと、大変に賑やかでハイテンション極まりない仕上がりになってます。 「ゴブリンが流れなきゃゾンビに非ず」というのがコアなオールドファンに伝わる定説でございまして、こういったハードな方々には、ロメロ版のいささかノンビリした選曲は、非常にウケが悪いようです。 その好みの差がハッキリ

          『ゾンビ』ダリオ・アルジェント監修版について【2】

          『ゾンビ』ダリオ・アルジェント監修版について【1】

          さて、今回はダリオ・アルジェント監修版(以下DA版)について。 これはどういうバージョンかと申しますと…知ってる方にはイマサラでしょうが知らない方の為に簡単な経緯など記しておきます。特に新しい情報は無いので、知ってる方は以下の※印でくくった文章を読み飛ばして下さいませ。 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』に続くゾンビ・サーガの第二作を企画し、出資者を募っていたロメロでしたが、その最中に公開された新作『マーティン』が全米で

          『ゾンビ』ダリオ・アルジェント監修版について【1】

          『ゾンビ』全米公開版について【2】

          【ロメロのナイス選曲】 ロメロ版には、版権切れの古い映画から拝借してきた数々の既成サウンドトラックが使われている事は有名ですが、この選曲、シーンとのシンクロ具合のセンスが絶妙なのですよ。 実際にロメロが選んだのかは不明ですが、最終的にOKを出したのはロメロなわけで。 ほとんどの曲は、初めっからそのシーンに合わせて作ったとしか思えないハマり具合。シーンの緩急、カットの切れ目に合わせて楽曲も呼吸する、という映画音楽ならではの醍醐味を 存分に味あわせてくれます。 唯一、クライマ

          『ゾンビ』全米公開版について【2】

          『ゾンビ』全米公開版について【1】

          【用語解説】 DA版:ダリオ・アルジェント監修版。118分。 US版:全米公開版。127分。 DC版:ディレクターズ・カット版。139分。 ロメロ版:US/DCを併せた、ロメロが編集したバージョンの総称 さて今回は、『ゾンビ』全米公開版(以下US版)に関するヨモヤマ話でご機嫌伺いです。 これは日本で初めてソフト化されたバージョンであり、劇場公開から遅れて来た私ごときファンには、さながら魂の故郷のような、じつに思い入れの深いバージョンですねー。 今のように、2000円や

          『ゾンビ』全米公開版について【1】