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宇宙のことのは【詩集】

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ロイ未来の詩集です。リズムある言葉が好きです。
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記事一覧

【詩】 あなたと私と

西海岸のビーチ沿い 前を歩く彼らと彼ら 買い物を袋を下げて 肩を寄せあう 私の隣にも人が…

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【詩】桃色

桃色が舞う 前髪の揃う 小さきあなたが じっと見つめる 三人官女を数えてみて ぼんぼりの…

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【詩】おにぎり

おにぎりを ぎゅっ ぎゅっ と握る手のひらの ぎゅっ ぎゅっ と握る愛情の おかかに 梅干…

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詩【うみ】

カシャリとなった ファインダー越しの シャッター音 視線を外し、カメラを肩にかける 眼前…

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【詩】はせる

はせる はせる 風を切る スケーター ひと蹴り 地面を蹴って 風がつんざき 鼓膜がふるえ…

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詩【呼吸する家】

誰もすまなくなった家 静かな荘厳 窓を開け、空気が通る。 誰もすまなくなった家 かつての面…

詩「ひらがなの唄」

真っ白なノートに 連ねる連ねる ことばの渦 あああああと書いたなら このことば唄になる 誰かが火星に行ったって 子ども飛び越え水たまり 小さな首が覗きこむ わわわわわと言ったなら このことば唄になる リズムが呼んでるひらがな読んでる スカートの裾広げる広がる ポンと蹴り出す ぽぽぽぽぽの唄          作:ロイ未来

【詩】 魚と私

気づくと魚の隣にいた 暗くて深い海の底に 人形のように横たわる 無音の静寂 砂が私をさら…

詩【帽子ときみと夏】

小さな君の頭に ぎゅっと被せた一つの帽子 つばの前に、広がる真っ直ぐな道 前をいく、後ろ…

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詩 「愛なんて」

誰かが愛がないって言ったって 愛なんていつもそこにあるんだよ コーヒーのしみ、台風一過の…

詩「芽から」

覆われた土の布団 思い切って 背をのばす やっと出た地上 お日様の光 きらきらと 風がなび…

詩「いちょう並木」

秋がきた 道端にしゃがんで 腕いっぱいに すくいあげる 色とりどりの落ち葉 黄色のイチョウが …

詩「グリーンフラッシュ」

地平線の彼方に見える 沈む太陽 緑に輝き 僕は君に問う いつまた会えるんだい 君は微笑む  …