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[要旨]

ブログの継続的な投稿といった、直ちに成果が現れにくい活動は、大きな組織においては、避けるべきと言えます。しかし、フリーランスや規模の小さい会社では、自分の個性が伝わるための活動であり、大きな会社と差別化を図ることができるので、実践する意義があると言えます。


[本文]

前回、記事の配信を継続してきたことに関し、めぼしい効果はなかったけれど、配信継続をしなかったら得られなかったこともあるということについて書きました。ところが、前回の内容は、評価の仕方に大きな抜け落ちがあります。というのは、記事の配信に要した労力が、果たして、ペイしているのかということです。これは判断が難しいところです。

もし、私が会社の従業員として、毎日、記事の配信をしていたら、ペイしていないと考えます。なぜなら、時給が発生する作業に対して、リターンが不明確か、または、あまり大きくない施策は、割に合わないからです。でも、フリーランスの人が記事の継続配信を行うことは、100%否定するべきではないと私は考えます。

フリーランスであるにもかかわらず、会社従業員と同じ立場で事業に臨むのであれば、フリーランスとして活動することの意義は少なくなくなるということが、その理由です。記事の配信は、即効性のある効果が期待できない活動なので、フリーランスだからこそ、実践する価値があると思います。また、会社従業員が記事を配信する場合、組織として記事を書くことになるので、その内容に個性的な内容を盛り込むことは不向きです。

でも、フリーランスであれば、むしろ、個性で勝負しているわけですから、それを、より多くの人に知ってもらうためにも、記事を配信することの意義があるでしょう。したがって、フリーランスや、規模の小さな会社であれば、個性を出しやすいという観点から、明確な効果がなくても、組織の規模の大きい会社にはできないことを実践すべきと、私は考えています。

ちなみに、現在は70冊以上の本を出版している、営業コンサルタントの菊原智明さんは、独立する前からブログを書き続けていたそうです。そして、最初の本の出版のきっかけは、菊原さんのブログを読んでいた出版社の編集者の方から、出版のオファーがあったことだそうです。

多くのブログを配信している人の中から、菊原さんがオファーを受けたということは、菊原さんに才能があったからということは言及するまでもありませんが、そもそも、ブログを書いていなければ、菊原さんの才能が、出版社の方に評価されることもなかったわけです。繰り返しになりますが、規模の小さい事業では、個性を打ち出す活動は大切であることから、私も引き続き、記事の配信を続けようと思います。

2021/11/13 No.1795

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