ある日の朝ごはん

子連れ旅メモ:スペイン&フランス(2017)〜③エアビーで泊まった!

旅のあらすじ

2017年11月、わたしとオットと3歳半のぼっちゃんの3人で、スペイン〜フランスへ出かけました。ぼっちゃんが保育園で模倣制作した「ガウディのトカゲ」を見ることを中心に組み立てて行った、11日間の旅の記録。


宿泊先をどうするか?

どういうところにどういう風に泊まろう…は、旅の醍醐味の一つですよね。その街・その土地をどう楽しむか、ということにもつながっているので。

学生時代の節約旅行でさえ、全行程でユースホステル一択、というのでなく、「旅が終わったらまた相部屋の寮生活に戻るなぁ…、最後の2泊だけはホテルの個室に泊まってひとりの時間を楽しもう!現地のテレビ番組も観たいし。」なんて計画を立てていたものです。

今回、バルセロナ、サン・セバスチャン、パリの3都市に宿泊したのですが、いずれもエアビー(Airbnb)を利用しました。

この旅行の間、宿泊に求めるものは、「家にいるような快適さ」。
旅先にあっても、子どもがいる以上、なかなか「家事」「育児(事)」からは解放されない現実がある以上、どうせだったらば、それらをこなすのに必要な機能、例えば洗濯(乾燥)機やキッチン、場合によってはハイチェア(子ども用のイス)などを備えた快適さが欲しいところです。

「今日は1日ゆっくりしよう、出歩かずにホテルで読書でも…」なんて時間はおそらくありえないので、ふかふかのベッドもソファもルームサービスも不要、というか劣後。同様の理由で、宿泊にかける予算も「ほどほど」にしたいと思いました。

いろいろあったけど、結論としてわたしたちファミリーには「大あり(いけるぜ)」な選択肢でした。何がよかったか、何がたいへんか、エピソード(時に事件簿)とともにをまとめてみます。

何がよかったか?(メリット)

○いつでも洗濯ができる
「衣類を何枚持って行くか…」という旅行中の「洋服やりくり」のストレスから解放されることは、何と言っても大きい!洗濯機・乾燥機付きのお部屋を選べば、持っていく荷物を減らすこともできるし、旅先での公園遊びから食事まで、子どもが服を汚してもやきもきせずに済みます。おまけ的には、帰国後対処しなくてはならない洗濯の山…から解放されるのも、ポイント高し。

○広いスペースでのびのび遊べる
「エネルギーの塊」な子ども(うちの子)を、「ベッドがあってスーツケースを広げたら歩くのがやっと」な部屋に押し込めるのは大変です。ヨーロッパ都市部の中級ホテル(大体、一泊あたりの予算100~200ユーロ)は、リゾート地のそれとは違ってこじんまりとしていることが多い印象なので、宿泊予算はある程度抑えたいけれど、狭いのは嫌…という希望があるならば、エアビーは、あり、です。サン・セバスチャン>バルセロナ>パリの順で、料金あたりの広さは違いましたが、滞在したいずれの都市でも、中級ホテルの価格帯で、1~2ベッドルームにリビングついて…という広さを確保することができました。

○「ウチごはん」が食べられる
旅行に出てまでウチごはんなんて、主婦的には「せっかくの旅行なのになぁ」感は否めませんが、子連れの長旅だと、部屋で気兼ねなく食事できる環境があることは「逆に疲れない」。今回宿泊した部屋は、どれもフルキッチン付きで、大きな冷蔵庫(もちろん冷凍室あり)に食洗機、調理器具、十分な食器類、基本的な調味料、そして「ネスプレッソ」がついていました。朝はゆっくり軽めに済ませて、一日たくさん(食べ)歩くぞー!というのにも、一日たくさん(食べ)歩いて、夜はゆっくり軽めに済ませて休もう…というのにも、ホテルよりも設備の整ったキッチンとダイニングがあるのは大助かりでした。バルセロナも市場があるし、パリはデパートの食品売り場やスーパー、マルシェなど、魅力的なお惣菜や食材がたくさんあるので、まるで暮らしているようなリア充感をもって(!)そういったものを買って帰り、さっと調理したりしてシンプルな食事を楽しむことができるのは、もはや旅の目的にすらなりそうです。

何がたいへんか?(多少のデメリット)

○部屋のトラブルに、自分で対処する
宿泊に関しての最大のピンチは、しょっぱなのバルセロナで起こりました。15時間以上のフライト、家を出てからはほとんど一日経っているような状況で現地時間の夜に到着し(日本時間では明け方4時頃)、さすがにボロボロ。「さー、シャワーでも浴びて休もう」と全裸でシャワールームに飛び込んだわたしと息子を待っていたのは…「お湯がでない」という最悪の(しかしながら海外(旅行)では度々起きうる)トラブル…!!!!!!!シャワーの使い方をあれこれ試したり、屋内にあったボイラーをチェックしたりするも状況は変わらない。急ぎ「ホスト」(エアビーの貸す側の人)にコンタクトを取るも、その夜はノーレスポンス。季節は11月と寒く、身体は冷え切っており、体内時計は朝の4時…。「エアビーにしたのは間違いだったのかも…(無難にホテルにしておけばよかった…)」という不安とともに、夜を明かすことになったのです。これがホテルだったら、24時間対応のフロントと即座に話をして、原因が何であれ、空室を当てがってもらうことができたに違いない…、と、後悔先に立たず。

そして、この後、給湯器の修理から返金対応まで、ホストやエアビー担当者との戦い…もとい、粘り強いコミュニケーションの始まり。

翌朝、ホストからはまず、「(わたしたちの)前のゲストからはそういった不満はなかった。きっと使用方法が間違っているに違いない」と「使い方」の説明がありました。確認するに、わたしたちの使用方法は間違っていない。わたしたちの市内観光中に管理人をよこしてチェックしてくれることになったのですが、その結果は「正常」。もしかすると、ガス系統が一晩気まぐれを起こしただけかも…と期待して帰宅するも、やはり、お湯は出ません。「お湯が出ない、なんとか直してほしい」「管理人は正常だと言っていた」「その時正常だったのかもしれないが、"今"わたしたちは異常に直面している!2泊目もシャワーが浴びられないなんてありえない!」「本当にこの方法で操作しているのか?(と使い方の再送)」…全編英語でのやりとりだったけれど、あまりの対応の悪さ(遅さ)に、Google翻訳で「お湯が出ないのです!何とかして!」とスペイン語に訳したメッセージも送ったり、給湯器を点火しても点かない(すぐ消える)動画を撮って送ったり…。つながらなかった電話もようやく繋がって、ホストと話し、翌朝、わたしたち立会いのもとに管理人が再訪することに。

結果、宿泊3日目の朝、管理人が再訪(約束の時間を1時間遅れ)し、「給湯器が壊れている確認」が正式になされ(「あら、本当だわ、壊れているみたい」…こないだは、点いたんですよね!?)、なんとも迅速なことに当日に修理が入り、夜にはようやく温かいシャワーを浴びることができたのでした。ホストからも「やはり、あなたの言うように故障していたようだ。(わたしがエアビー経由でクレームを立てている)返金には応えます。」との返答。あぁ、できるじゃないの!これがあと1日早かったら!

ちなみに、エアビーには、トラブルがあった場合、チェックインまたはトラブル発見後の遅い方から24時間以内にエアビーに連絡し、一応「間」に入ってもらったうえで、返金または代替宿泊先の提供を受けるシステムがあります(詳しくはエアビーサイトをご参照)。この仕組みも事前にはノーチェックで、トラブルに直面してわたわたと調べ、連絡。この時は、当初、すぐ直るだろう(2泊目からは使えるだろう)と思っていたのと、次の予定を考慮した立地もあってその部屋を選んでいたこともあり、代替施設を探すことは考えませんでした。最終的にはシャワーの出なかった2泊分について若干の返金がある、ということで、問題は解決となったのでした。

エアビーには、宿泊後ホストもゲストもお互いを評価するという、まるで仕事のようなフィードバックシステムがありますが、このホストからは、わたしに対する評価に「トラブルがあったけれど、僕たちは一緒に問題を解決した」と書かれていて、うーん、ポジティブ!そして自分の落ち度も高(好)評価につなげようとするあたり、さすが!と思わず笑ってしまうと同時に、以前に外資系企業で働いていた時のことを思い出しました。クレームやトラブルも、すべてを建設的経験に昇華させ、常に前を向いていく感じは、もはや懐かしくもあります。わたしとしても、旅行中ということもあり、「郷にいれば郷に従え」の精神を重んじて、ホストには彼のコミュニケーション(初動でもっとわたしの申し立てを信じて行動してもらいたかった点)について多少のフィードバックをしつつ、対応へのお礼やその他については快適な滞在であったことを伝え、この騒動は幕を閉じたのでした。あれやこれやの交渉をこなして「ひと仕事」を終え、むしろ爽快な気持ちさえ残ったのは、もはやワーカホリック的現象でしょうか?

とはいえ、市内観光している間もやりとりしたり、ことの進捗が気になったり、何より2日間シャワー(お湯)が使えなかったり。「普通の」ホテルであれば比較的容易に解決される問題に、自分で対処しなくてはらないのは、苦労ではあります。本来なら楽しむばかりの旅先で積極的に経験したいものではありません。

別の街でも、泊まった家の玄関ドアが開かず(鍵を入れたまま少し上に持ち上げながら引っ張るとか、そういうコツが必要だったことを事前に知らされず)、玄関前に家族3人で座り込んでホストが助けに来るのを待ったり、テレビの操作方法や備品のヘアドライアーがどこにあるかわからないとか、チェックアウト後、ポストに返却したはずの鍵が見当たらないとホストから連絡がきて焦ったり(先方の確認不足)、そういう細々したピンチもありました。とにかくホストとはマメに連絡し合うことになるので、そういったコミュニケーションや多少のトラブルはつきものだという覚悟は必要なようです。

○タクシーの手配や荷物の預かりも、自分で考え、手配する
いわゆるコンシェルジュサービスのようなものはないので、旅に付随するそういったものは自分で手配することを前提に考える必要があります。もちろん、エアビーのホストに聞くと対応してくれたり教えてくれたりすることもあるし(「simカードはどこで買ったらよい?」なんていう質問にも答えてくれたりします)、実際には企業(不動産会社など)が運営している部屋だったりで様々な外部サービスと連携していたりもするようですが、何も「自動的」にはなっていないので、まずは自分からアクションする必要があります。

パリでは、チェックアウトが午前中で帰国のフライトが夜遅かったので、ホストに相談し、荷物を預かってもらうことにしました。ただ、次の予約との兼ね合いで宿泊していた部屋に荷物を置いておくことができなかったので、ホストが所有する別の部屋へ自分たちで荷物を運ばなくてはなりませんでした。ありがたかったけれど、徒歩15分ほどの距離だったので、そこそこ面倒ではありました。今度そういった必要がある場合には、どういう条件で荷物を預かってもらえる部屋(ホスト)なのか、事前に確認してみようと思います。

最終日で荷物も多いし…ということで、市内からシャルル・ド・ゴール空港まではタクシーを利用しましたが、これも、オンラインで自分で手配。いくつかの情報サイトをチェックして(例えばhttps://jams-parisfrance.com/info/taxis-parisiens/)、そこに掲載のあるタクシー会社にて予約をしましたが、指定の場所(荷物を預けていた住所)にタクシーが現れるまで、本当に時間通りに来てくれるかな?大丈夫かな?とドキドキでした。ホテルならば、受付に頼んでおけばまず間違いないですし、万が一到着しないなんていうトラブルがあっても、「フライトに遅れる!」と大アピールすれば、すぐに次を手配してもらえはず。

些細な心配もしたくない…という場合には、そのあたりの利便性はホテルには劣るだろうと思います。

それでも家族旅行でエアビーは面白い

子連れ旅行で、家族がそれぞれにのびのびと過ごすことを大切にしたり、そのために「暮らすように滞在したい」希望を持っていたりするのであれば、エアビーはとても面白いと実感しました。サイト上で、ホテルやコンドミニアムとは違いひとつも同じ仕様でない建物や部屋のレイアウトやインテリアや設備の数々を眺め、どんな部屋に泊まってみようと探すのは、とてもワクワクします。実際に泊まる時には、その街の住人になったような気分を楽しむことができます。特に、子どもには、いつもとは違う「家の様式」を体感したり(エレベーターのドアが手動とか!)、スーパーやマルシェで土産物だけでないお買い物をする機会が増えたりすることで、ちょっとした「移住体験」をさせてあげられたようにも思います。

ホストとのやりとりも、旅先の街にいながらにして、どことなく、「つながりのある人」がいるような気分になり、街に対する親近感が増したりもします。アタリもハズレも含めて(ぜひ、アタリばっかりで行きたいものですが)、楽しむことができたらいいですよね。サン・セバスチャンで宿泊した部屋のホストは、鍵の受け渡しにご夫婦でいらっしゃって、その日の朝に奥さまが焼いたというケーキ(パウンドケーキのような)を持ってきてくれたりもしました。

「女ひとり旅」「夫婦での旅行」、また「リゾート地」でもエアビーに泊まるか?と言われたら、その時はちょっと考えますが(場合によっては安全面が気になるし、逆に、ひとりならば泊まりたいプチホテル、ホテルならではの楽しみ方もあったりしますよね!)、小さい子どもがいて、賑やかに旅をするのには、なかなかよい選択だと思った初体験でした。

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