不登校はだれのせい?
お家の人との面談での一言
教員時代、前年度から不登校の子を担任することになりました。引き継ぎを終えて、まず保護者の方と面談を重ねました。
話をしていくとお家の人が少しずつ不安や今後の希望を話してくれるようになりました。その中で、とても印象的だった言葉があります。
「何が原因(不登校の)だったのか今となっては分からないんです‥。
私の育て方が悪かったからかな‥」
と言いました。
私は胸がぎゅうっと痛みました。
あの時のことを思い出すと、今でもなんとも言えない気持ちです。
原因を取り除いても‥
不登校のきっかけは、学童でのトラブル。
でもそのトラブルが解決しても、その子は不登校のままでした。
お家の人は、わが子の不登校について
原因を取り除いてあげようと頑張ったけれど
再登校につながらず‥。
新年度も不登校のまま迎えたことにとても落ち込んでいる様子でした。
「辛いことを乗り越えられる心の強さを育てられなかったから‥」
や
「子どもの悩みにすぐに気づけなかったから‥」
と、自分を責める気持ちがあるのかもしれません。
私自身、息子が
「幼稚園にいきたくない!」
と泣いているときに、自分を責める気持ちを持ちました。
もっと息子の話を聞いてあげたらよかったのかな、とか‥。
楽しく通えている子がほとんどなのに、どうして息子は泣いているんだろう。私が甘やかしすぎていたのかな、とか‥。
自分を責める気持ち
きっと不登校の子を持つお家の人の多くは
「私が悪かったのかな」
の気持ちを通ったことがあるのではないでしょうか。
そういう思いを心に持ちながらも
子どもが前向きに過ごせるようにと毎日頑張っているお家の人って
とってもすごいと思います。
さまざまな葛藤の中で
子どもの心を優先して、不登校の道を選んでいるのだと思います。
「不登校は親のせい」という言葉に傷ついているのは
毎日誠実に頑張っているお家の人と
その姿を見ている子どもたちじゃないかなと思いました。
不登校は親のせいじゃない
誰かのせいにするのではなくて
不登校の子がどうやって学習していくのか考えていきたいと思っています。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
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