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「ボク以外のみんなが持ってるんだよ」の考察

こんにちは。麦原です。
幼稚園の年少クラスに通う息子と、2歳になったばかりの娘がいます。

先日、息子がいきなりこんなことを言いました。
「まま、マリオさんって知ってる?おひげが生えてるんだって。」

わが家にはテレビがありません。強いこだわりのもと「テレビなし育児!」と実行しているわけではなく、
テレビが壊れたタイミングでたまたま自宅にあったプロジェクターをセットして動画のサブスクを試しているうちに
「なんだか騒がしくなくていいなあ」と思い、そのまま過ごしているのです。

テレビCMなどが流れない環境なので、スーパーマリオの世界観は知らずに過ごしていました。
そんな中、幼稚園でお友達から教えてもらってマリオさんと出会うことになったのです。

スーパーマリオの映画を家族で観てとっても楽しかった息子。幼稚園でもお友達と毎日「マリオごっこ」を楽しんでいるとのこと。

しばらくたつと、「マリオさんはどうやらゲームの中で活躍しているらしい」ということに気づいた息子。
幼稚園でよく遊んでいるお友達はお家にテレビゲームがあるそうです。

そしてタイトルにある通り
「ママ、テレビゲーム買ってくれる?タンポポ組でぼくしか持ってないんだよ。」と。

…そんなわけあるかいっ!
全員が持っているわけなかろう!

テレビゲームは私自身大好きだったし、息子にもその世界観を楽しんでほしいなと思います。なにより本人がやってみたいのだったらやってみたらいいとも思います。・・・しかし、幼稚園の年少の今は早すぎるのではないかなと私個人としては思っているのです。

「うちはまだ。もう少しおおきくなったらね。」とびしっと言おうと思ったのですが、
普段あまりモノを欲しがらない息子が「みんな持ってるから」と言った気持ちを考えるとなんだか強く言えず、
「う~ん…きっとみんなが持っているわけではないとおもうよぉ?」
と歯切れの悪い返事しかできませんでした。

息子はきっと幼稚園でお友達の話についていけなくて、さみしい思いをしたんだろうな。
「ボク以外みんな持ってるんだ・・・」と勘違いするほど、孤独感を味わったのかな。
…私はなんだかすごく切なくなってしまったのです。

「みんな」という言葉の威力を垣間見た出来事でした。
「みんな」とか「ふつう」とか「いっぱんてきに」とか…
世の中にはそういう言葉がたくさんあります。

頭では「人は人、自分は自分」と分かっているし、何でもかんでもみんなと一緒が安心なんて間違ってるとも思います。
しかしわが子のことになると「みんなと同じにしてあげたい」という気持ちが自分の心の中に確かにあることに気づいたんです。

結局、ゲームを買うか買わないか問題は保留となりました。

夫の言葉「うちにはまだ必要ないよ。でも〇〇が欲しかった気持ちは覚えておくから。またその気持ちが大きくなったらパパに教えて。話し合おう。」
で納得した息子。
その後は特に言わなくなりました。

きっとしばらくしたらまた再熱すると思いますが、
夫の言う通りそのたびに親子で話し合っていきたいなと思いました。

テレビゲーム問題。
読んでくださっている方のお家ではどのようにお考えなのかよかったら知りたいです。
最後まで読んでくださってありがとうございました。

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