学歴ロンダリングのメリット

一般的に学歴ロンダリングとは、学士課程の卒業大学より知名度や難易度が高い大学の修士・博士課程を卒業することを揶揄した表現として使われる事が多い。私は米国の専門職大学院(ロースクール)を卒業しているので学士課程ではないが、New Mexico州立大学という日本ではほぼ知名度のない大学院の出身である。そして、帰国後に京都大学法科大学院へ進学しているので学歴ロンダリングの恩恵を大いに受けている。

そもそも法科大学院に進学した理由は、カリフォルニア州司法試験に2回落ち休憩したかったという非常に不純な動機である。そして日本語のハードルの高さと同級生の熱心さに驚愕し、1学期間在籍したのみで退学した。費用としては、入学費用+春学期学費+大学付近の賃貸アパート家賃+生活費、およそ100万円くらいだったと思う。

20代の間は有金を全て自分と子供の教育に投資したが、その中でもこの100万円は非常に価値があった。まず民法の神と言われている教授陣から授業を受けることができ、スクラテスメソッド形式であったため教授との対話を通して学べたことは一生の財産である。特に山本敬三先生や潮見佳夫先生の授業を受けたことは、私のプレミアム体験となった。次に、エリート層だと言われる京大法学部出身者をはじめとする偏差値の高い学生の生態を知れたことは、今後の私の講師人生において、非常に役に立った。


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