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背番号のフォント統一でユニフォームのデザインは制限を受けるか?

Jリーグのユニフォームの背番号フォントが来年から全チーム統一されるそう。目的は視認性を中心としたユニバーサルデザイン。観戦時に、もしくはジャッジにとっても背番号が判別しやすい書体に統一することでメリットが得られるという。

なるほど、と思いつつ、背番号のフォントも合わせてユニフォームのデザインだから、そこが固定されるとデザインの幅がなくなる。去年50周年を迎えた東京ヴェルディは、エンブレムの一新だけでなくタイポグラフィーまで統一したブランディングを発表して好評を得ていた。

個人的には、よほど見にくいとか色の相性とかは規制したほうがいいが、ある程度デザインの自由度があったほうが面白いのになあと思う。Jリーグ以外の試合(ACLとか)は他のフォントOKらしいが、ユニフォーム同じで背番号デザインだけいじるのもねえ。

デザイナーの山中俊治さんが、「何のインスピレーションも得られないぐらい完璧」だった「おいしい牛乳」のパッケージが、明治の企業ロゴ変更によってその完璧さが崩れてしまったとコメントしていたのを思い出した。デザインにこだわればそこまで行き着く。

まあ、実際のところJのユニフォームはスポンサーの企業ロゴが色もフォントも統一していないので、それに比べれば大した影響ではないのかもしれないけど(でも上記のヴェルディはスポンサーロゴもカラーをブランディングに合わせてかっこよいと思う)。

前向きに捉えるなら、ロゴ統一によって映像認識がしやすくなって、補正を入れることなどで中継での選手判別がしやすくなってくれたりすると嬉しいな。

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